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日本薬局方
グリセリン
1回10~150mLを直腸内に注入する。年令、症状により適宜増減する。
連用による耐性の増大等のため効果が減弱し、薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避けること。
出血を促しグリセリンが吸収され溶血を、また、腎不全を起こすおそれがある。
蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪させるおそれがある。
浣腸剤では十分な効果が得られず、腹痛等の症状を増悪させるおそれがある。
症状を増悪させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。子宮収縮を誘発して流早産を起こすおそれがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
乳児に投与する場合は慎重に投与すること。患児側の反応を十分に把握できない場合、過量投与に陥りやすい。
少量から開始するなど慎重に投与すること。高齢者では過度の瀉下作用により体液量の減少等をきたし、脱水等を起こすおそれがある。
頻度不明
過敏症
発疹等
消化器
腹痛、腹鳴、腹部膨満感、直腸不快感、肛門部違和感・熱感、残便感等
循環器
血圧変動
連続の使用を避け、1個を1回で使用し、使用残液は容器ごと廃棄すること。
*グリセリン浣腸液60mLについて国内1施設で実施された一般臨床試験32例中、87.5%(28/32)に有効性が認められた。また、挿入時の痛み、出血等の副作用の発生はなかった1)。
グリセリンは、直腸内への注入によって腸管壁の水分を吸収することに伴う刺激作用により腸管の蠕動を亢進させ、また、浸透作用により糞便を軟化、膨潤化させることにより糞便を排泄させると考えられている2)。
グリセリン浣腸液50%「ムネ」とグリセリン浣腸「オヲタ」の生物学的同等性試験をモルモット摘出腸管蠕動運動の保持時間で検討したところ、両製剤の生物学的同等性が確認された3)。
日本薬局方 グリセリン(Glycerin)
Propane-1,2,3-triol
C3H8O3
92.09
*無色澄明の粘性の液である。水又はエタノール(99.5)と混和する。吸湿性である。
グリセリン(C3H8O3)84.0 ~87.0 %を含む。
<グリセリン浣腸液50%「ムネ」30mL> 30mL×20<グリセリン浣腸液50%「ムネ」60mL> 60mL×10<グリセリン浣腸液50%「ムネ」120mL> 120mL×10<グリセリン浣腸液50%「ムネ」150mL> 150mL×10
1) *勝健一ほか:基礎と臨床.1981;15(11)149-52
2) *鶴見介登(1997).グリセリン浣腸液の薬効評価法の検討ならびに同液二社製品の同等性試験.名古屋経済大学・市邨学園短期大学自然科学研究会誌,31(2),65-72.
3) ムネ製薬株式会社社内資料(生物学的同等性試験)
丸石製薬株式会社 学術情報部
〒538-0042 大阪市鶴見区今津2-4-2
TEL.0120-014-561
ムネ製薬株式会社
兵庫県淡路市尾崎859
丸石製薬株式会社
大阪市鶴見区今津中2-4-2
〈使用方法〉
(1)容器のキャップをつけたまま温湯(約40℃)に入れ、体温近くまで加温する。2)注入管(チューブ)を持ち先端キャップを回しながら取り外し、容器内の空気をできる限り追い出す。(3)ストッパーを挿入深度に合わせる。(4)先端部の周囲を浣腸液で潤すか、あるいはオリブ油、ワセリン等を塗布して挿入しやすくする。(5)体は側臥位にしストッパーの後ろを持ちながら注入管(チューブ)をゆっくり肛門内に挿入する。・ストッパーは肛門内に挿入しないこと。・無理に挿入すると、直腸粘膜を損傷する場合があるので注意すること。・立位では、直腸穿孔のおそれがあるので行わないこと。小児は図のような姿勢にして両足を支え、注入管(チューブ)をゆっくり肛門内に挿入する。・注入管(チューブ)を挿入する長さは、成人で5~6cm、小児で3~6cmまでにすること。(6)注入管(チューブ)を片手で固定し、他方の手で容器後部を少し上方に傾けて、ボトル部分を握りゆっくりと浣腸液を注入する。注入後、脱脂綿などで肛門をおさえること。・薬液注入後、約2~5分経過し、便意が強まってから排便する。
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