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パニマイシン点眼液0.3%

添付文書番号

1317710Q1034_1_06

企業コード

780009

作成又は改訂年月

2023年5月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

871317

薬効分類名

アミノグリコシド系抗生物質製剤

承認等

パニマイシン点眼液0.3%

販売名コード

YJコード

1317710Q1034

販売名英語表記

PANIMYCIN OPHTHALMIC SOLUTION

販売名ひらがな

ぱにまいしんてんがんえき0.3%

承認番号等

承認番号

22000AMX00813000

販売開始年月

1983年2月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

基準名

日本薬局方

ジベカシン硫酸塩点眼液

一般的名称

ジベカシン硫酸塩

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分並びにアミノグリコシド系抗生物質又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

パニマイシン点眼液0.3%

有効成分  1mL中日局ジベカシン硫酸塩3mg(力価)
添加剤  ベンザルコニウム塩化物液、pH調整剤、等張化剤

3.2 製剤の性状

パニマイシン点眼液0.3%

性状無色澄明の水性点眼液でにおいはなく、わずかに塩味のある無菌製剤である。
pH6.5~7.5
浸透圧比
(日局生理食塩液対比)
1.0

4. 効能・効果

  • 〈適応菌種〉

    ジベカシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ・ラクナータ(モラー・アクセンフェルト菌)、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、緑膿菌、アシネトバクター属

  • 〈適応症〉

    眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎

6. 用法・用量

通常、1回2滴、1日4回点眼する。なお、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
  2. 8.2 長期間使用しないこと。
  3. 8.3 使用中に感作されるおそれがあるので、観察を十分に行い、感作されたことを示す兆候があらわれた場合には、使用を中止すること。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

0.1~5%未満

0.1%未満

過敏症

瘙痒、接触皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性眼瞼炎、結膜充血、眼球充血

眼瞼腫脹、眼瞼発赤

その他

刺激感、刺激痛

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。

  • 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
  • 点眼に際しては、原則として仰臥位をとり、患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
  • 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

全国39施設で集積された501例の疾患別有効率は急性結膜炎99.2%(259/261例)、亜急性結膜炎95.9%(47/49例)、慢性結膜炎94.2%(81/86例)、角膜炎100%(15/15例)、眼瞼炎93.3%(14/15例)、麦粒腫100%(28/28例)、瞼板腺炎100%(15/15例)、涙嚢炎96.9%(31/32例)であった1),2)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

細菌のリボソームの30Sサブユニットに結合し、タンパク合成の開始反応を阻害することにより抗菌作用を示す3)

18.2 in vitro抗菌作用

ジベカシンは細菌の蛋白合成を阻害し殺菌的に作用する。眼感染症患者から分離したブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、アシネトバクター属、ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌)、モラクセラ・ラクナータ(モラー・アクセンフェルト菌)、緑膿菌に抗菌力を示す4)

18.3 in vivo抗菌作用

家兎角膜にムチン添加法により緑膿菌感染をおこさせ、本剤を1日9回2日間点眼したところ緑膿菌性角膜炎の発症を阻止した5)。またブドウ球菌を用いた実験でも同様に角膜炎の発症を阻止した6)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

ジベカシン硫酸塩(Dibekacin Sulfate)

化学名

3-Amino-3-deoxy-α-D-glucopyranosyl-(1→6)-[2,6-diamino-2,3,4,6-tetradeoxy-α-D-erythro-hexopyranosyl-(1→4)]-2-deoxy-D-streptamine sulfate

分子式

C18H37N5O8xH2SO4

分子量

451.52(ただし遊離塩基)

性状

ジベカシン硫酸塩は白色~黄白色の粉末である。
本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。

化学構造式

分配係数

略号

DKB

22. 包装

5mL×10本

24. 文献請求先及び問い合わせ先

Meiji Seika ファルマ株式会社 くすり相談室

〒104-8002 東京都中央区京橋2-4-16

フリーダイヤル(0120)093-396 電話(03)3273-3539
FAX(03)3272-2438

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

Meiji Seika ファルマ株式会社

東京都中央区京橋2-4-16

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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