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咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防
デカリニウム塩化物として、通常1回0.25mgを1日6回投与し、口中で徐々に溶解させる。なお、症状により適宜増減する。
頻度不明
過敏症
過敏症状
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
本剤は口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いるもので、嚙み砕いたり、呑み込んだりせずにできるだけ長く口中に含んで有効成分が口腔内に長時間保たれるようにすること。
デカリニウム塩化物の作用機序を検討するため、Staphylococcus aureus CN491及びBacillus megaterium KMにデカリニウム塩化物を作用させ、電子顕微鏡で形態的観察を行った。いずれの菌も変化は主に細胞内に限定され、原形質は明らかに無秩序化されていた。また、14C標識デカリニウム塩化物を作用させたときのB. megaterium KMの細胞壁及び原形質への分布は、本剤の原形質内への浸透を示した1)。デカリニウム塩化物の蛋白凝固作用と抗菌力を検討した実験より、デカリニウム塩化物の作用機序には蛋白に及ぼす影響が関連することが推察された2)。
デカリニウム塩化物は、グラム陽性菌、真菌などに抗菌作用を示した3)。
被験菌
最小発育阻止濃度(μg/mL)
S. aureus
3.12
Beta hemolytic Streptococcus
6.25
Klebsiella sp.
>100.0
C. albicans
1.56
唾液による抗菌力の低下はわずかに認められたが、血清による抗菌力の低下はほとんど認められなかった4),5)。
培地中の唾液濃度(%)
最小発育阻止濃度(μg/mL)5日目
0
0.221
5
0.625
10
0.878
被験菌:Staphylococcus aureus CN491培地:ブドウ糖・ペプトン水(37℃)
薬剤
培地中の血清濃度(%)
24時間
5日
デカリニウム塩化物
None
0.31
human 10
0.63
human 50
被験菌:Staphylococcus aureus CN491培地:ペプトン水(37℃)
デカリニウム塩化物(Dequalinium Chloride)
C30H40Cl2N4
527.57
デカリニウム塩化物は白色~帯黄白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。本品は水、メタノール又はエタノールに溶けにくく、氷酢酸又は無水酢酸にほとんど溶けない。
310~318℃(分解)
アルミピロー開封後は、光を避けて保存すること。
PTP包装 1200錠(12錠×100) 3000錠(12錠×250)
1) Cox, W. A.:Appl. Microbiol. 1965;13(6):956-966
2) Caldwell, D., et al.:J. Pharm. Pharmacol. 1961;13:554-564
3) Metzger, W. I., et al.:Antibiot. Chemother. 1961;11(5):335-339
4) Collier, H. O. J., et al.:J. Pharm. Pharmacol. 1959;11:671-680
5) Babbs, M., et al.:J. Pharm. Pharmacol. 1956;8:110-119
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