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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
ベンジルペニシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、髄膜炎菌、ジフテリア菌、炭疽菌、放線菌、破傷風菌、ガス壊疽菌群、回帰熱ボレリア、ワイル病レプトスピラ、鼠咬症スピリルム、梅毒トレポネーマ
敗血症、感染性心内膜炎、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、乳腺炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、淋菌感染症、化膿性髄膜炎、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱、炭疽、ジフテリア(抗毒素併用)、鼠咬症、破傷風(抗毒素併用)、ガス壊疽(抗毒素併用)、放線菌症、回帰熱、ワイル病、梅毒
「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
通常、成人には、ベンジルペニシリンとして1回30~60万単位を1日2~4回筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、成人には、ベンジルペニシリンとして1回400万単位を1日6回、点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
通常、成人には、ベンジルペニシリンとして1回400万単位を1日6回、点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1回500万単位、1日3000万単位を超えないこと。
通常、成人には、ベンジルペニシリンとして1回300~400万単位を1日6回、点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
血中のカリウム濃度の上昇により、循環器系に影響を及ぼすおそれがある。
投与量を減ずる、投与間隔をあけるなど、投与量・投与間隔の適切な調節を行うこと。血中濃度が持続する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている。
国内外の各種ガイドライン等を参考にして、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。小児に対する用法・用量は確立していない。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
痙攣等の神経症状があらわれることがある。
腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発熱、発疹、蕁麻疹
血液
好酸球増多、顆粒球減少、血小板減少、貧血
肝臓
AST上昇
投与部位
血管痛、静脈炎
その他
梅毒患者における、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(発熱、全身倦怠感、頭痛等の発現、病変部の増悪)
健常成人(n=24)にペニシリンGナトリウム40万単位/回を筋肉内単回投与した場合、血中濃度のピークは15分後にあり、その平均値は5.73単位/mLを示し、以後漸減し、3時間後には0.25単位/mLを認めた2)。
ウサギにペニシリンG 2万単位/kgを筋肉内単回投与した場合、1時間後の各臓器への移行は腎>胆汁>血液>子宮・卵巣>副腎>骨髄>肺>肝の順に高値を示した3)。
健常成人(n=21)にペニシリンGナトリウム40万単位/回を筋肉内単回投与した場合、投与後3時間までの平均尿中排泄率は49.3%であった2)。
ベンジルペニシリンの作用機序は細菌細胞壁のペプチドグリカン合成阻害であり、生育中の菌に対して殺菌的に作用する。耐性ブドウ球菌などの産生するペニシリナーゼにより容易に不活化される4)。
ベンジルペニシリンは、グラム陽性菌及びグラム陰性球菌にすぐれた抗菌作用を示した5),6),7)。
被験菌
最小発育阻止濃度(μg/mL)
Staphylococcus aureus 209P
0.03
Staphylococcus aureus Smith
Streptococcus pyogenes ATCC12344
≦0.008
Streptococcus pneumoniae ATCC10813
0.015
Streptococcus pneumoniae ATCCBAA-255
Streptococcus pneumoniae ATCC49619
0.25
Neisseria meningitidis ATCC13077
Neisseria gonorrhoeae
<0.008
ベンジルペニシリンカリウム(Benzylpenicillin Potassium)
Monopotassium(2S,5R,6R)-3,3-dimethyl-7-oxo-6-[(phenylacetyl)amino]-4-thia-1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylate
C16H17KN2O4S
372.48
ベンジルペニシリンカリウムは白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくい。
PCG
10バイアル
1) 厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き
2) Holland, S. M., et al.:Antibiot. Chemother. 1960;10(1):25-29
3) 斉藤達郎ほか:J. Antibiot. 1951;4(9):537-539
4) 第十八改正日本薬局方解説書. 2021:C-5333-C-5337
5) Gourevitch, G. A., et al.:Antibiot. Annu. 1960;1959-1960:111-118
6) 山田恵子ほか:日本化学療法学会雑誌. 2009;57(S-1):1-14
7) Williamson, G. M., et al.:Lancet. 1961;7182:847-850
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