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処方箋医薬品注)
ホスホマイシンに感性のブドウ球菌属、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、緑膿菌、カンピロバクター属
深在性皮膚感染症、膀胱炎、腎盂腎炎、感染性腸炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、中耳炎、副鼻腔炎
「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
通常、成人はホスホマイシンとして1日量2~3g(力価)を3~4回に分け、小児はホスホマイシンとして1日量40~120mg(力価)/kgを3~4回に分け、それぞれ経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
肝障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
減量するなど注意すること。本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では、一般に腎機能が低下している。
腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
肝臓
AST、ALT、Al-P、LDHの上昇等の肝機能異常
消化器
嘔気、腹痛、下痢・軟便
食欲不振、消化不良、胃部不快感、胃もたれ、胸やけ、腹部膨満感、嘔吐
腎臓
浮腫、BUN上昇
皮膚
発疹
蕁麻疹、瘙痒感
血液
好酸球増多、血小板減少
神経系
頭痛、耳鳴、眩暈
菌交代症
口内炎
その他
ほてり、発赤、発熱、心悸亢進、倦怠感
菌交代により非感受性のクレブシエラ・オキシトカがあらわれることがある。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人(n=20)にクロスオーバー法で、本剤又は旧製剤(カプセル剤)の1,000mg(力価)を1回経口投与したときの血清中濃度、薬物動態パラメータは以下に示すとおりであった。この結果より、本剤とカプセル剤の生物学的同等性が証明された2)。
製剤
血清中濃度(μg/mL)
薬物動態パラメータ
2.5時間
6時間
10時間
Tmax(時間)
Cmax(μg/mL)
T1/2(時間)
錠剤
5.36
2.68
1.54
2.63
5.86
4.35
カプセル剤
5.19
2.32
1.42
2.43
5.64
4.55
平衡透析法により測定したヒト血清蛋白との結合率は2.16%であった。
ホスホマイシンは、体内で代謝されずに、大部分が未変化体のまま尿中に排泄される。
本剤との生物学的同等性が確認されているカプセル剤では、健康成人(n=3)に1,000mg(力価)を経口投与したとき、24時間までの尿中回収率は、28.4%であった3)。
一般臨床試験での臨床効果は次のとおりであった。
膀胱炎(急性単純性膀胱炎)に対して100.0%(18/18例)の有効率を示した4)。
麦粒腫、瞼板腺炎、涙嚢炎に対して100.0%(20/20例)の有効率を示した5)。
中耳炎、副鼻腔炎に対して90.5%(38/42例)の有効率を示した6),7)。
本剤とカプセル剤は生物学的同等性が確認されている。カプセル剤、ドライシロップ剤における比較試験及び一般臨床試験での臨床効果は次のとおりであった8),9),10),11),12),13),14),15),16),17)。
ホスホマイシンは、UDP-GlcNAcエノールピルビン酸エーテル生成を触媒するUDP-GlcNAcエノールピルビルトランスフェラーゼを不可逆的に失活させ、細胞壁ペプチドグリカン生合成の初期反応を阻害することにより抗菌活性を示す18)。
ホスホマイシンは、グラム陽性菌、グラム陰性菌に対して殺菌的に作用した19)。
ホスホマイシンカルシウム水和物(Fosfomycin Calcium Hydrate)
Monocalcium(2R,3S)-3-methyloxiran-2-ylphosphonate monohydrate
C3H5CaO4P・H2O
194.14
ホスホマイシンカルシウム水和物は白色の結晶性の粉末である。本品は水に溶けにくく、メタノール又はエタノール(99.5)にほとんど溶けない。
FOM
PTP包装 100錠(10錠×10)
PTP包装 100錠(10錠×10) 500錠(10錠×50)
1) 厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き
2) 社内資料:ホスホマイシンの生物学的同等性試験
3) 川畑徳幸ほか:Chemotherapy. 1975;23(5):1880-1885
4) 藤田公生ほか:Jpn. J. Antibiot. 1988;41(5):567-570
5) 中澤 昭ほか:眼科臨床医報. 1988;82(8):1523-1528
6) 高山幹子ほか:耳鼻と臨床. 1988;34(3):801-809
7) 川久保淳ほか:耳鼻と臨床. 1988;34(4):1043-1058
8) 松原義雄ほか:感染症学雑誌. 1975;49(12):843-855
9) 真下啓明ほか:Chemotherapy. 1975;23(5):1713-1716
10) 安田利顕ほか:臨床皮膚科. 1975;29(12):1081-1088
11) 石神襄次ほか:泌尿紀要. 1975;21(10):971-977
12) 石神襄次ほか:泌尿紀要. 1978;24(9):757-778
13) 宍戸仙太郎ほか:泌尿紀要. 1978;24(9):779-797
14) 平石 浩ほか:感染症学雑誌. 1980;54(7):343-352
15) 馬場駿吉ほか:耳鼻と臨床. 1983;29(5):584-617
16) 富岡 昌ほか:耳鼻臨床. 1983;76(4):1291-1305
17) 大石正夫ほか:眼科臨床医報. 1983;77(7):1095-1104
18) 泉 孝英ほか:ホスホマイシン―新たなる展開―(臨床医薬研究協会). 1995:28-33
19) 宮内慶之輔ほか:Jpn. J. Antibiot. 1975;28(3):320-330
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