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日本薬局方
注射用ストレプトマイシン硫酸塩
処方箋医薬品注)
本剤の成分並びにアミノグリコシド系抗生物質又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
ストレプトマイシンに感性のマイコバクテリウム属、ペスト菌、野兎病菌、ワイル病レプトスピラ
感染性心内膜炎(ベンジルペニシリン又はアンピシリンと併用の場合に限る)、ペスト、野兎病、肺結核及びその他の結核症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症、ワイル病
通常、成人にはストレプトマイシンとして1日1g(力価)を筋肉内注射する。週2~3日、あるいははじめの1~3ヵ月は毎日、その後週2日投与する。また必要に応じて局所に投与する。ただし、高齢者(60歳以上)には1回0.5~0.75g(力価)とし、小児あるいは体重の著しく少ないものにあっては適宜減量する。なお、原則として他の抗結核薬と併用する。
通常、成人にはストレプトマイシンとして1日0.75~1g(力価)を週2回または週3回筋肉内注射する。年齢、体重、症状により適宜減量する。
通常、成人にはストレプトマイシンとして1日1~2g(力価)を1~2回に分けて筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
難聴が発現又は増悪するおそれがある。,
神経筋遮断作用がある。
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
投与量を減ずるか、投与間隔をあけて使用すること。高い血中濃度が持続し、腎障害が悪化するおそれがあり、また、第8脳神経障害等の副作用が強くあらわれるおそれがある。,
肝障害を悪化させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。新生児に第8脳神経障害があらわれるおそれがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行する。
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
腎障害が発現、悪化することがあるので、併用は避けることが望ましい。
腎障害が発生した場合には、投与を中止し、透析療法等適切な処置を行うこと。
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中への蓄積、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。
腎障害及び聴器障害が発現、悪化するおそれがあるので、併用は避けることが望ましい。
機序は明確ではないが、併用によりアミノグリコシド系抗生物質の血中濃度の上昇、腎への蓄積が起こるという報告がある。
両薬剤ともに腎毒性、聴器毒性を有するが相互作用の機序は不明。
呼吸抑制があらわれるおそれがある。
呼吸抑制があらわれた場合には、必要に応じ、コリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与等の適切な処置を行うこと。
両薬剤ともに神経筋遮断作用を有しており、併用によりその作用が増強される。
腎障害が発現、悪化するおそれがある。
両薬剤ともに腎毒性を有するが、相互作用の機序は不明。
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蕁麻疹、心悸亢進、発汗、悪寒、頭痛、全身倦怠感、血圧低下、呼吸困難等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
AST、ALT、LDH、γ-GTP等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
5%以上又は頻度不明
0.1~5%未満
0.1%未満
腎臓
BUN、クレアチニンの上昇、浮腫、蛋白尿、血尿、カリウム等電解質の異常
肝臓
AST、ALT上昇
血液
顆粒球減少、好酸球増多
過敏症注)
発熱、発疹
皮膚
扁平苔癬型皮疹
ビタミン欠乏症
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
注射部位
注射局所の疼痛又は硬結
その他
口唇部のしびれ感、蟻走感
腎障害、聴覚障害、前庭障害、神経筋遮断症状、呼吸麻痺があらわれることがある。
血液透析、腹膜透析による薬剤の除去を行う。神経筋遮断症状、呼吸麻痺に対してはコリンエステラーゼ阻害剤、カルシウム製剤の投与又は機械的呼吸補助を行う。
組織・神経などへの影響を避けるため、下記の点に注意すること。
クエン酸水和物で抗凝固処理した血液を大量輸血された患者にアミノグリコシド系抗生物質を投与すると、投与経路にかかわらず、神経筋遮断症状、呼吸麻痺があらわれることがある。
成人に0.5g、1.0gを筋肉内注射したときの最高血中濃度は、それぞれ25~30μg/mL、約40μg/mLで5時間後に約1/2に低下した3)。
腎機能の正常な成人では、尿中排泄は4時間までが最も速やかで、大部分が12時間までに排泄され、24時間までに50~75%が排泄された3)。
細菌のリボソームの30Sサブユニットに結合し、タンパク合成の開始反応を阻害することにより抗菌作用を示す4)。
ストレプトマイシンは、グラム陰性菌及び結核菌に殺菌的に作用した5)。
ストレプトマイシン硫酸塩(Streptomycin Sulfate)
2-Deoxy-2-methylamino-α-L-glucopyranosyl-(1→2)-5-deoxy-3-C-formyl-α-L-lyxofuranosyl-(1→4)-N,N'-diamidino-D-streptamine sesquisulfate
(C21H39N7O12)2・3H2SO4
1457.38
ストレプトマイシン硫酸塩は白色~淡黄白色の粉末である。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)に極めて溶けにくい。
SM
10バイアル
1) 日本結核病学会非結核性抗酸菌症対策委員会:結核. 2012;87(2):83-86
2) Griffith, D. E., et al.:Am. J. Respir. Crit. Care. Med. 2007;175:367-416
3) 薬業時報社:日本抗生物質医薬品基準解説. 1971:671-675
4) 吉田眞一ほか:戸田新細菌学. 2010;33 版:165-167、㈱南山堂
5) Murray, R., et al.:N. Engl. J. Med. 1947;236(19):701-712
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