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処方箋医薬品注)
アンピシリン/クロキサシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌
肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染
通常、成人1回合剤(アンピシリン水和物・クロキサシリンナトリウム水和物)として250mg(力価)~500mg(力価)を6時間ごとに経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。
観察を十分に行うこと。アンピシリンの投与によりビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
投与間隔をあけて使用すること。血中濃度が持続する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。アンピシリンの大量(3,000mg/kg/day)投与でラットに催奇形性が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することが報告されている。
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
経口避妊薬
経口避妊薬の効果が減弱するおそれがある。
腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる。
不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
*AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。
5%以上又は頻度不明
0.1~5%未満
0.1%未満
過敏症
発熱、発疹、蕁麻疹等
血液
好酸球増多、顆粒球減少、血小板減少、貧血
肝臓
AST上昇
消化器
下痢、悪心、食欲不振等
菌交代症注)
口内炎、カンジダ症
ビタミン欠乏症注)
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
本剤の投与により、ベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
アンピシリンとアロプリノールとの併用により、発疹の発現が増加するとの報告がある。
健康成人に本剤250mg又は500mg(力価)(各々n=2)1回経口投与したときの最高血中濃度は1~2時間後にみられ、各々4.1μg/mL、9.2μg/mLの値を示し、以後漸減し、6時間後は各々0.56μg/mL、0.52μg/mLであった5)。
健康成人に本剤250mg(力価)(n=3)を1回経口投与後6時間までの尿中排泄率は21%であった6)。
肺膿瘍(肺化膿症)、慢性呼吸器病変の二次感染(気管支拡張症)、肺炎(細菌性肺炎)に対する成績では有効率90.0%(18/20例)を示した。
アンピシリンは、細菌の細胞壁合成阻害により殺菌的に作用する。クロキサシリンは、細菌の細胞壁合成阻害により殺菌的に作用し、細菌が産生するぺニシリン分解酵素に対し抵抗性を有する。
アンピシリン/クロキサシリンは、グラム陽性菌及びグラム陰性菌に抗菌作用を示し、多剤耐性ブドウ球菌にも抗菌作用を示した。
被験菌
最小発育阻止濃度(μg/mL)
アンピシリン/クロキサシリン
アンピシリン
クロキサシリン
Staphylococcusaureus 209P
0.062
0.5
S.aureus 樋口株注)
0.16
0.62
S.aureus 有富株注)
0.31
1.25
S.aureus 久家株注)
Streptococcushemolyticus D90
0.25
>1.0
S.hemolyticus Cook
0.005
0.04
S.pneumoniaetype 3 IID
0.125
Escherichia coliIAM 1253
>10
注)患者分離株:ベンジルペニシリン、ストレプトマイシン、テトラサイクリン耐性
アンピシリン水和物(Ampicillin Hydrate)
(2S,5R,6R)-6-[(2R)-2-Amino-2-phenylacetylamino]-3,3-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylic acid trihydrate
C16H19N3O4S・3H2O
403.45
アンピシリン水和物は白色~淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は水にやや溶けにくく、メタノールに溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。
ABPC
クロキサシリンナトリウム水和物(Cloxacillin Sodium Hydrate)
Monosodium(2S,5R,6R)-6-{[3-(2-chlorophenyl)-5-methylisoxazole-4-carbonyl]amino}-3,3-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylate monohydrate
C19H17ClN3NaO5S・H2O
475.88
クロキサシリンナトリウム水和物は白色~淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は水、N,N-ジメチルホルムアミド又はメタノールに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくい。
MCIPC
光により徐々に退色することがあるので、アルミピロー開封後の保存には注意すること。
PTP包装 100錠(10錠×10)
1) 立田京子ほか:臨床皮膚科. 1981;35(4):339-342
2) Howell, C. G., et al.:J. Pediatr. Surg. 1987;22(11):994-995
3) Frank, S., et al.:Clin. Pediatr. 1984;23(7):412-414
4) Keating, J. P., et al.:Am. J. Dis. Child. 1974;128(3):369-370
5) 石神襄次ほか:Jpn. J. Antibiot. 1969;22(5):372-377
6) 角田和之ほか:西日本泌尿器科. 1969;31(3):432-438
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