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日本薬局方
ヨードホルム
劇薬
創傷・潰瘍の殺菌・消毒歯牙根管の防腐
〈創傷・潰瘍の殺菌・消毒〉少量の原末を1日1回散布する。また、消毒性包帯材料として10%のヨードホルムガーゼを用いる。1)〈歯牙根管の防腐〉歯牙の根管充填剤等に配合する。特にオイゲノールセメント等に適宜配合して乳歯に充填する。
ヨード中毒を起こすことがあるので、血中総ヨウ素濃度の測定を行うなど、十分な観察を行うこと。
投与しないこと。本剤の主たる排泄臓器は腎臓であり、腎機能低下患者では血中総ヨウ素濃度が著しく上昇することがある。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告がある。
硝酸銀、水銀塩、過酸化水素、酸化剤
本剤が分解する。
機序は不明である。
0.1%未満
過敏症
そう痒感、ヨード疹、じんま疹様発疹、口腔粘膜びらん、紅斑、丘疹、水疱
皮 膚
灼熱感
血漿たん白結合ヨード(PBI)及び甲状腺放射性ヨード摂取率の検査値に影響を及ぼすことがある。
本剤を1回4g、局所に散布した例で、ヨード中毒及び心筋の変性による心臓衰弱のため死亡したとの報告がある。
本剤はヨウ素含有製剤であるので、多量使用及び長期連用時には甲状腺機能の変動に注意すること。
本剤は、防腐、制臭、分泌抑制、粘膜に対しては局所麻酔作用などがあるが、ヨードホルムそのものには殺菌作用はなく、血清や分泌液に溶けて徐々に分解し、ヨウ素を遊離して殺菌作用をあらわすといわれている。特に還元性物質を生成する破傷風菌、結核菌などに鋭敏である。
ヨードホルム(Iodoform)
Triiodomethane[75-47-8]
CHI3
393.73
本品は光沢のある黄色の結晶又は結晶性の粉末で、特異なにおいがある。本品は、ジエチルエーテルに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。本品は常温でわずかに揮散する。
使用後は密栓し、直射日光を避けて保管すること。
25g[褐色ガラス瓶]
1) 第18改正日本薬局方解説書, 廣川書店. 2021:C-5948-5950
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