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劇薬
齲窩および根管の消毒、歯髄炎の鎮痛鎮静2)
通法に従って、齲窩及び根管の処置後、本剤の適量を滅菌小綿球または綿繊維に浸潤させて窩内あるいは根管内に挿入し、仮封する。2)
頻度不明
過敏症
過敏症状
フェノールは、脂溶性で細菌の蛋白質を変性させる作用で細菌を死滅させる。d-カンフルは、局所の血管を拡張させ、局所の疾患の治癒を促進する。5)
本品の消毒作用を液状フェノールと比較したところ、口腔内化膿菌の黄色ブドウ球菌(S.aureus)に対して0.4倍、一般細菌の代表とされる大腸菌(E.coli)に対しては0.5倍、口腔内カンジダの糸状菌(C.albicans)に対しては0.5倍であったが、いわゆる虫歯菌(S.mutans)に対して1.3倍の効果を示した。6)
フェノール(Phenol)
Phenol
C6H6O
94.11
本品は無色〜わずかに赤色の結晶または結晶性の塊で、特異なにおいがある。本品はエタノール(95)又はジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水にやや溶けやすい。本品10gに水1mLを加えるとき、液状となる。本品は光又は空気によって徐々に赤色を経て暗赤色となる。本品は皮膚を侵して白くする。
d-カンフル(d-Camphor)
(1R,4R)-1,7,7-Trimethylbicyclo[2,2,1]heptan-2-one
C10H16O
152.23
本品は無色又は白色半透明の結晶、結晶性の粉末又は塊で、特異な芳香があり、味はわずかに苦く、清涼味がある。本品はエタノール(95)、ジエチルエーテル又は二硫化炭素に溶けやすく、水に溶けにくい。本品は室温で徐々に揮散する。
使用後は密栓し、直射日光を避けて保管すること。
25mL[褐色ガラス瓶]
1) 尾崎博子:歯科用薬剤等の水素イオン濃度(pH)に関する研究, 村上研究所報. 1986;8-9:16-21
2) 第20次医療用医薬品再評価結果(昭和57年8月10日薬発第707号厚生省薬務局通知)
3) 竹中栄子ほか:3種フェノールカンフル製剤の急性毒性, 九州歯科学会雑誌. 1980;33(5):511-517
4) 黒木賀代子ほか:3種フェノールカンフル製剤の局所刺激性, 九州歯科学会雑誌. 1980;33(5):518-523
5) 第18改正日本薬局方解説書, 廣川書店. 2021
6) 村上雄次:歯科用消毒剤の微生物発育阻止作用に関する比較研究, 日本歯科保存学雑誌. 1983;26(1):284-314
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