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劇薬
齲窩および根管の消毒、歯髄炎の鎮痛鎮静1)
通法に従って、齲窩及び根管の処置後、本剤の適量を滅菌小綿球または綿繊維に浸潤させて窩内あるいは根管内に挿入し、仮封する。1)
0.1%未満
過敏症
過敏症状
フェノールは強い腐食作用があり、たんぱく質を凝固し、組織を腐食する。5%液でも腐食を起こし、その際はじめ疼痛を感じるが、のち知覚麻痺を起こす。
フェノール水溶液の殺菌効果は、一般細菌について、0.13%で発育を阻止し、1%では時間をかければ殺菌的で、2%では直ちに殺滅するが、芽胞がある菌は、5%液に24時間浸しても効果はないといわれている。3)
本剤の消毒効果を日局歯科用フェノール・カンフルと比較したところ、むしば菌(S.mutans)に対して0.8倍に過ぎなかったが、大腸菌(E.coli)に対しては1.6倍、糸状菌(C.albicans)に対しては2.0倍、さらに黄色ブドウ球菌(S.aureus)に対しては2.2倍の殺菌効果を示した。4)
フェノール(Phenol)
Phenol
C6H6O
94.11
本品は無色〜わずかに赤色の結晶または結晶性の塊で、特異なにおいがある。本品はエタノール(95)又はジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水にやや溶けやすい。本品10gに水1mLを加えるとき、液状となる。本品は光又は空気によって徐々に赤色を経て暗赤色となる。本品は皮膚を侵して白くする。
使用後は密栓し、直射日光を避けて保管すること。
10mL[褐色ガラス瓶]
1) 第17次医療用医薬品再評価結果(昭和55年8月14日薬発第1036号厚生省薬務局長通知)
2) 竹中栄子ほか:3種フェノールカンフル製剤の急性毒性, 九州歯科学会雑誌. 1980;33(5):511~517
3) 第18改正日本薬局方解説書, 廣川書店. 2021
4) 村上雄次:歯科用消毒剤の微生物発育阻止作用に関する比較研究, 日本歯科保存学雑誌. 1983;26(1):284-314
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