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処方箋医薬品注)
適用の前に、十分な検査を実施し、高コレステロール血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。なお、Fredrickson分類のいずれに属するかを診断することが望ましい。家族性高コレステロール血症のヘテロ接合体例は本剤に比較的よく反応し、ホモ接合体例でも単独あるいは他剤との併用により反応することがある。
通常成人にはコレスチラミン無水物として1回4gを水約100mLに懸濁し、1日2~3回服用する。
通常成人にはコレスチラミン無水物として1回4gを水約100mLに懸濁し、1日3回服用する。レフルノミド製剤投与による重篤な副作用発現時にはコレスチラミン無水物として1回8gを水約200mLに懸濁し、1日3回服用する。
症状を増悪させるおそれがある。
物理的な刺激により症状を増悪させるおそれがある。
ビタミンKの吸収を阻害するおそれがある。
AST、ALT上昇等の肝機能検査値異常の発現頻度が高くなるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
慎重に投与すること。肝・腎機能が低下している場合が多く、また、体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすい。
これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。これらの薬剤の吸収阻害を避けるために、本剤投与前4時間若しくは投与後4~6時間以上、又は可能な限り間隔をあけて慎重に投与する。
本剤は陰イオン交換樹脂であり、消化管内で胆汁酸、陰イオン性物質や酸性物質等と結合してその吸収を遅延・抑制させる。
ワルファリンの吸収が阻害され、抗凝血作用が減弱されるおそれがあるので、併用する場合は薬剤の吸収阻害を避けるために、本剤投与前4時間若しくは投与後4~6時間以上、又は可能な限り間隔をあけて慎重に投与する。
これらの薬剤の血中濃度が低下するので、本剤投与後少なくとも3時間経過後に投与する。
エゼチミブの血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与前2時間あるいは投与後4時間以上の間隔をあけて投与する。
ケノデオキシコール酸の作用を減弱するおそれがある。
アカルボースの作用に影響を及ぼすおそれがある。
外国での健康成人を対象とした併用試験においてアカルボースの効果(特に食後インスリン値の上昇の抑制)が増強されたとの報告がある。
高クロール性アシドーシスを来たすとの報告がある。
機序不明である。本剤との相加作用が考えられる。
高度の便秘、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
消化器
便秘注1)
硬便注1) 、胃・腹部膨満感、腹鳴、食欲不振、嘔気・嘔吐、下痢、軟便、腹痛、心窩部痛、胃・腹部不快感、胸やけ
胃潰瘍、歯肉腫脹
肝臓
ALT上昇
AST上昇、Al-P上昇、LDH上昇、総ビリルビン上昇
肝機能異常
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇
血液
白血球増多、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値減少
皮膚
発疹、そう痒感
顔面紅潮、熱感、紅斑
筋肉
CK上昇
その他
口腔内アフタ、血清カリウム、血清リン、血清尿酸の上昇、血清カリウム、血清カルシウム、ビタミンDの低下
めまい、頭痛、硝子体出血、耳鳴、毛細管拡張、排尿障害、疲労
服用時には水に懸濁し、粉末のまま服用しないこと。
ラットを用いた動物実験において既知発がん物質によって誘発される腸腫瘍の発生頻度が本剤との併用により上昇するとの報告がある。
ラットに14C-コレスチラミン200mg(56~77μCi)/kgを水に懸濁してゾンデにより経口投与し、その吸収について検討した。その結果、投与後0.5、1、2、4、8、12、24及び48時間のいずれの時点においても血中に有意な放射能は検出されなかった。また、コレスチラミン200mg(25μCi)/kg/日を連日7日間ゾンデにより経口投与した結果、血液中には毎回投与後1時間、最終投与後24、48、72及び96時間のいずれの時点においても有意な放射能は検出されなかった1) 。注2)
ラットに14C-コレスチラミン200mg(56~77μCi)/kgをゾンデにより経口投与し、投与後1、4、12、24及び96時間の全身オートラジオグラムを作製した。その結果、96時間を除くいずれの時点においても放射能は、消化管内容物にのみみられ、組織内には認められなかった。また、投与後96時間では、いずれの消化管においても認められなくなった1) 。注2)
ラットに14C-コレスチラミン200mg(56~77μCi)/kgをゾンデにより経口投与し、投与後96時間までの尿、糞中排泄について検討した。その結果、投与後24時間で尿中へ0.037%、糞中へ96.5%、48時間までにはそれぞれ0.045%、98.1%が排泄され、以後排泄量の増大はほとんどみられなかった。また、連日投与における累積排泄率の変化は認められず、消化管内蓄積あるいは排泄速度の遅延はみられなかった1) 。注2)
高コレステロール血症患者304例のうち214例(70.4%)に高コレステロール血症の改善効果が認められ、このうち146例(48.0%)に15%以上の血清総コレステロールの低下が認められた2),3),4),5),6),7) 。
20%以上低下
19.9~15%低下
14.9~10%低下
9.9~5%低下
±5%未満の変動
5%以上上昇
症例数(%)
96(31.6)
50(16.4)
68(22.4)
46(15.1)
34(11.2)
10(3.3)
投与前血清総コレステロール値≧220mg/dL
また、家族性高コレステロール血症の重症例(投与前血清総コレステロール値が300mg/dL以上)9例に対する16週間投与において、血清総コレステロールは投与中平均16%、LDL-コレステロールは21%の低下が認められた。総投与例329例中73例(22.2%)に副作用あるいは自・他覚症状の異常が認められた。主な副作用は便秘49例(14.9%)、胃・腹部膨満感6例(1.8%)、硬便、嘔気、食欲不振及び下痢各4例(1.2%)、そう痒感3例(0.9%)であった。
健康成人男子12例にレフルノミド100mgを3日間反復経口投与し、その後コレスチラミン無水物として4g1日3回、8g1日3回を10日間反復投与した。その結果、レフルノミドの活性代謝物であるA771726濃度は速やかに低下し、消失半減期は通常の約14日間からそれぞれ35.7±8.7時間及び22.5±2.8時間(平均±S.D.)に短縮した8) 。
副作用が12例中6例(10件)に発現した。主な副作用はALT上昇4件、水様・泥状便、CK上昇注3) 、腹痛、AST上昇、上腹部膨満感及び総コレステロール低下各1件であった。CK上昇以外の副作用は、本剤又はレフルノミドのどちらに起因する事象かは特定できなかった。
腸管内において胆汁酸と結合してその糞中排泄量を増大させることにより、外因性のコレステロールの吸収が阻害される。また、排泄量の増大による胆汁酸の減少を補償するために、肝においてはコレステロールから胆汁酸への異化が亢進する。これらの作用により血中コレステロールを低下させると考えられている9) 。またコレスチラミンが、胆汁中に排泄されたレフルノミドの活性代謝物を吸着することにより消化管からの再吸収を抑制し、レフルノミドの活性代謝物の体外排泄を促進させると考えられている。
コレステロール高含有飼料を給与したラット、ニワトリ、ウサギ、ブタにおいて血中コレステロールを著明に低下させ、また食中脂質により誘発させたニワトリのアテローム性動脈硬化に対する治療効果が、その血中コレステロール低下作用と相関して認められた10),11),12),13),14),15) 。
コレスチラミンColestyramine
Polystyrene benzyltrimethylammonium chloride
(C12H18NCl)n
(211.73)×n
本品は白色~微黄白色の粉末で、わずかな特異なにおいがあり、味はない。本品は水、エタノール(95)、クロロホルム又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
200g[瓶]
1) 横島徹熹 他:基礎と臨床. 1982;16(8):4187-96
2) 重松 洋 他:動脈硬化. 1982;10(1):143-54
3) 重松 洋 他:臨牀と研究. 1983;60(8):2783-7
4) 内藤周幸 他:薬理と治療. 1983;11(8):3157-64
5) 松沢佑次 他:動脈硬化. 1983;11(3):693-711
6) 馬渕 宏 他:臨牀と研究. 1983;60(9):3103-9
7) 五島雄一郎 他:医学のあゆみ. 1983;125(12):1058-94
8) 保田国伸 他:新薬と臨牀. 2003;52(7):959-68
9) 藤井道也 他:基礎と臨床. 1982;16(14):7699-714
10) Huff J W, et al.:Proc Soc Exp Biol Med. 1963;114:352-5
11) 安田耕太郎 他:基礎と臨床. 1982;16(11):5741-59
12) 北島省吾 他:基礎と臨床. 1982;16(11) :5760-79
13) Kim D N, et al.:Exp Mol Pathol. 1979;31:318-32
14) Vahouny G V, et al.:Am J Clin Nutr. 1978;31:S208-10
15) 安田耕太郎 他:基礎と臨床. 1982;16(11):5721-34
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本剤は、他の製剤の用量に比して大量に投与され、かつ、微粉末の製剤であるため、服用時に患者の肉体的負担が大きいことから、一般に高コレステロール血症の治療剤の選択においては、他の薬剤が優先して使用されるものであること。ただし、家族性高コレステロール血症の重症例の治療においては、不可欠な製剤として使用されるものであること。(昭和60年7月19日保険発第78号厚生省保険局医療課長通知)
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