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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
通常、幼・小児に1日0.06g/kg(アンブロキソール塩酸塩として0.9mg/kg)を3回に分け、用時溶解して経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
低出生体重児及び新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
発疹、顔面浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
消化器
胃不快感
胃痛、腹部膨満感、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、便秘、食思不振、消化不良(胃部膨満感、胸やけ等)
過敏症
発疹、蕁麻疹、蕁麻疹様紅斑、そう痒
血管浮腫(顔面浮腫、眼瞼浮腫、口唇浮腫等)
肝臓
肝機能障害(AST上昇、ALT上昇等)
その他
口内しびれ感、上肢のしびれ感
めまい
健康成人男子16名に本剤2g(アンブロキソール塩酸塩として30mg)注1) を経口投与した時の平均血漿中濃度は、投与約2時間後に最高値60.3ng/mLに達したのち、漸減し、投与30時間後には最高値の約1/20となった1) 。
ムコサールドライシロップ1.5%と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ2g(アンブロキソール塩酸塩として30mg)注1) 健康成人男子16名に空腹時単回経口投与して血漿中アンブロキソール濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された1) 。
判定パラメータ
AUC(ng・hr/mL)
Cmax(ng/mL)
ムコサールドライシロップ1.5%、30mg
482.1±157.9
60.3±22.1
標準製剤(ドライシロップ、30mg)
463.6±111.8
56.4±13.5
(Mean±S.D.、n=16)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
ムコサールドライシロップ1.5%は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたアンブロキソール塩酸塩ドライシロップの溶出規格に適合していることが確認されている2) 。
気道、肺においてアンブロキソールは、気道粘膜組織機能を亢進させて、気道液量を増加させるとともに粘液の粘度を低下させ、更に線毛運動の亢進及び肺表面活性物質(肺サーファクタント)の分泌促進により、これらが総合的に作用して粘液の移動を容易にさせ、気道壁の潤滑化と相乗して喀痰喀出効果を高める。
これらが総合的に作用して喀痰喀出効果を示すものと考えられる。この際、肺表面活性物質の役割としては、線毛の存在しない肺胞や呼吸細気管支を含め気道中の粘性物質を排出しやすくするものと考えられている11) 。
アンブロキソール塩酸塩(Ambroxol Hydrochloride)
trans-4-[(2-amino-3,5-dibromobenzyl)amino]cyclohexanol hydrochloride
C13H18Br2N2O・HCl
414.56
白色の結晶性の粉末で、においはなく、わずかに特異な味がある。メタノールにやや溶けやすく、水又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、酢酸(100)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約235℃(分解)
外箱開封後は、湿気を避けて遮光して保存すること。
100g[瓶、乾燥剤入り]500g[瓶、乾燥剤入り]
1) 社内資料:生物学的同等性試験
2) 社内資料:溶出試験
3) 社内資料:肺表面活性物質の生合成および分泌促進作用 (第1報)
4) 社内資料:肺表面活性物質の生合成および分泌促進作用 (第2報)
5) 宮田 健 他:日薬理誌. 1986;88:57-64
6) 千田勝一 他:薬理と治療. 1981;9(2):483-6
7) Curti P C:Pneumonologie. 1972;147(1):62-74
8) 前多治雄 他:薬理と治療. 1981;9(2):487-90
9) Curti P C, et al.:Arzneim-Forsch. 1978;28(5a):922-5
10) 社内資料:気道(粘)液及び線毛運動に対する作用
11) 長岡 滋 他:薬理と治療. 1981;9(5):1845-54
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