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劇薬
処方箋医薬品注)
がん化学療法に伴う高尿酸血症
通常、ラスブリカーゼとして0.2mg/kgを1日1回30分以上かけて点滴静注する。なお、投与期間は最大7日間とする。
重症の即時型アレルギー反応があらわれるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラット及びウサギではともに心臓及び血管の奇形が認められており、ウサギでは着床後胚損失率、死亡胎児数及び吸収胚数の増加、生存胎児数及び胎児重量の減少、並びに胎児の骨格発生への影響が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児を対象とした臨床試験は実施していない。
副作用の発現に注意し慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
アナフィラキシーショックを含む重篤な過敏症があらわれることがある。
貧血症状が認められた場合は本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。,
チアノーゼ等の症状が認められた場合は本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
5%以上~10%未満
5%未満
頻度不明
血液
白血球減少、貧血、溶血、血小板減少、ヘモグロビン減少、APTT延長
消化器
便秘、悪心・嘔吐、食欲不振、心窩部不快感、咽喉頭不快感
下痢、腹痛、口内炎
肝臓
肝機能障害(AST、ALT、Al‐P、総ビリルビンの上昇等)
LDH上昇、γ‐GTP上昇
腎臓
尿蛋白、排尿困難、血尿
泌尿器
BUN上昇、尿潜血陽性
精神神経系
頭痛、めまい
皮膚
発疹、そう痒、脱毛、蕁麻疹
呼吸器
低酸素症、胸膜炎
呼吸困難、気管支痙攣、鼻炎
筋・骨格
四肢痛
背部痛、顎痛
代謝及び栄養
電解質異常(Na、K、Pの異常)
血糖上昇、総蛋白減少、アミラーゼ上昇、アルブミン低下
電解質異常(Ca、Mgの異常)
その他
アレルギー反応、発熱
注射部位反応(硬結、紅斑等)、倦怠感、ほてり
高血圧、徐脈、低血圧、感染(肺炎、敗血症等を含む)、粘膜の炎症、浮腫、疲労感、疼痛、カテーテル留置部位反応(紅斑、出血、疼痛等)
採取した血液検体を室温に放置することにより本剤が尿酸を分解し、見かけ上の尿酸値が低くなる。正確な測定を行うためには、血液検体をあらかじめ冷却した試験管に入れ、氷浴等で速やかに低温状態にした上で保存し、採血後4時間以内に測定すること。
日本人健康成人男性に本剤0.05~0.2mg/kg注1) を単回で30分間静脈内点滴投与した時の薬物動態パラメータを以下に示す。AUC及びCmaxは用量依存的に増加したが、t1/2z、CL及びVzは用量の増加に伴い増加又は減少する傾向はみられなかった3) 。
投与量(mg/kg)
被験者数
Cmax(μg/mL)
AUC(μg・h/mL)
CL(mL/h/kg)
Vz(mL/kg)
t1/2z(h)
0.05
6
1.07±0.18
23.5±3.79
2.17±0.39
78.8±17.6
25.1±2.84
0.10
2.27±0.20
46.1±4.12
2.20±0.20
70.3±6.48
22.2±1.59
0.15
3.07±0.43
53.9±9.63
2.88±0.62
89.5±17.2
21.7±1.42
0.20
4.60±1.07
79.1±20.1
2.68±0.72
86.8±22.9
22.8±4.43
平均±S.D.
日本人成人患者に本剤0.15あるいは0.2mg/kg注2) を30分間静脈内点滴投与法にて5日間反復投与したときの薬物動態パラメータを以下に示す1) 。
Day1
Day5
AUC0-24(μg・h/mL)
11
3.73±1.08
45.7±7.54
3.95±0.71
48.2±9.66
22.5±5.8
10
4.24±1.56
59.3±15.8
5.13±1.47
65.2±22.7
16.1±5.6
日本人小児患者に本剤0.15あるいは0.2mg/kg注3) を30分間静脈内点滴投与法にて5日間反復投与したときの薬物動態パラメータを以下に示す2) 。
t1/2(h)
2.16±0.51
28.2±7.27
2.49±0.37
29.7±6.46
11.6±4.96
9注4)
2.58±0.43
31.5±4.54
3.05±0.38
38.1±5.64
11.2±3.06
成人及び小児の造血器腫瘍患者における両臨床試験で、本剤0.15、0.20mg/kg注5) を5日間投与して検討したところ、1日目及び5日目のAUC0-24及びCmaxは2用量間で用量に伴った上昇を示し、血漿中の本剤濃度は初回投与開始後2日目にほぼ定常状態に達した。
成人の白血病又は悪性リンパ腫患者を対象とした試験では、本剤0.15mg/kg、0.2mg/kg注6) が各25例に投与され、有効率注7) はそれぞれ100%、96%であった1) 。50例中23例(46.0%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、肝機能障害(AST上昇等)6例(12.0%)、アレルギー反応4例(8.0%)、電解質異常(Na、K、Pの異常)4例(8.0%)、悪心・嘔吐3例(6.0%)、注射部位反応(紅斑、硬結等)3例(6.0%)であった。
小児の造血器腫瘍患者を対象とした試験では、本剤0.15mg/kg、0.2mg/kg注8) が各15例に投与され、有効率注9) はそれぞれ93.3%、100%であった2) 。30例中6例(20.0%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、肝機能障害(AST上昇等)2例(6.7%)、貧血2例(6.7%)であった。
アロプリノールを対照とした第III相比較試験(小児の白血病又は悪性リンパ腫患者)では、27例に本剤、25例にアロプリノールが投与された。投与後96時間までの尿酸AUC(平均±S.D.)を比較した結果、本剤投与群は128±70mg・h/dLであり、アロプリノール投与群の329±129mg・h/dLに比べ有意に低かった(一元配置分散分析、p<0.0001)。なお、本試験では、アロプリノールは1回あたり25~210mg(中央値100mg)の用量で、平均15.5回、6.3日間投与された4) 。本剤投与群27例中5例(18.5%)に副作用が認められた。主な副作用は頭痛2例(7.4%)、溶血、便秘、発熱、背部痛、四肢痛及び低酸素症各1例(3.7%)であった。
試験番号
投与量
投与方法
投与期間
国内
ACT5080ARD5290
0.15mg/kg又は0.20mg/kg
1日1回30分間の静脈内点滴投与
5日間
海外
EFC2975
0.20mg/kg
1日1回30分間の静脈内点滴投与(高尿酸血症が継続している場合又はTLSの危険性が継続している場合は、化学療法開始後72時間までは12時間ごとに投与可能)
5〜7日間
本剤は、尿酸を酸化し、アラントインと過酸化水素に分解することで、血中尿酸値を低下させる。
ラスブリカーゼ(遺伝子組換え)(Rasburicase(Genetical Recombination))
Aspergillus flavus由来の尿酸オキシダーゼcDNAの発現により組換え体で産生される、アミノ末端がアセチル化された301個のアミノ酸残基(C1523H2383N417O462S7;分子量:34,151.19)からなる同一のサブユニットの4量体タンパク質
外箱開封後は遮光して保存すること。
3バイアル(溶解液1.0mL 3アンプル添付)
1バイアル(溶解液5.0mL 1アンプル添付)
1) Ishizawa K, et al.:Cancer Sci. 2009;100(2):357-62
2) Kikuchi A, et al.:Int J Hematol. 2009;90(4):492-500
3) 社内資料:日本人健康成人における単回投与試験(2009年10月16日承認、CTD2.7.2.2)
4) Goldman S C, et al.:Blood. 2001;97(10):2998-3003
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