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処方箋医薬品注)
本剤の成分又はヒアルロン酸ナトリウム、鳥類のたんぱく質、羽毛、卵に対し過敏症の既往歴のある患者
保存的非薬物治療及び経口薬物治療が十分奏効しない疼痛を有する変形性膝関節症の患者の疼痛緩和
通常、成人1回2mL(ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマーとして14.4mg及びヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマービニルスルホン架橋体として1.6mg)を1週間ごとに連続3回、膝関節腔内に投与する。
血液循環の低下と注射部位の感染による合併症を起こすおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
発熱、疼痛、水腫を伴う関節炎があらわれることがある。
5%以上
5%未満
頻度不明
投与関節
疼痛
腫脹、こわばり、しびれ感、灼熱感、不快感
関節滲出液、血腫、紅斑
その他全身症状等
発疹、そう痒感、腓腹筋痙攣、痔核、足首の浮腫、筋痛、扁桃炎、頻脈性不整脈、静脈炎、腰部の捻挫
蕁麻疹、発熱、悪心、頭痛、浮動性めまい、悪寒、錯感覚、末梢性浮腫、倦怠感、呼吸困難、潮紅、顔面腫脹
本剤標識化合物をウサギ膝関節内に単回注入後、関節組織への分布を検討した結果、28日間以上関節腔内に滞留することが認められた。関節内組織以外への分布は認められなかった1) 。
可溶化したヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマービニルスルホン架橋体の標識化合物をラットに静脈内投与後の動態を検討した結果、投与後1時間以内に尿中に約75%が排泄された2) 。
他の保存療法及び薬物療法が無効で日常的に疼痛を有する変形性膝関節症患者110例を対象とし、生理食塩液投与を対照群として、無作為比較試験を実施した。12週目及び26週目の体重負荷時痛、夜間痛、膝の運動の改善及び活動性の低下の評価において、本剤投与群は対照群より有意な疼痛の改善を示した(p<0.05)。12週目及び26週目の無症状患者の割合は、本剤投与群の方が対照群より高かった(p<0.05)3) 。本剤投与群の副作用発現頻度は7.1%(4/56例)で、皮膚のそう痒感、腓腹筋痙攣、痔核、足首の浮腫が各1.8%(1/56例)であった。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)によって疼痛の軽減の得られなかった変形性膝関節症患者102例を対象とし、本剤単独群、本剤とNSAID併用群、及びNSAID単独群の3群で比較検討した26週間の無作為比較臨床試験において、本剤単独群は、疼痛の程度が治療前よりも有意に改善し(p<0.05)、NSAID単独群と同様であった4) 。本剤投与群の副作用発現頻度4.4%(3/68例)のうち、本剤単独群では疼痛及び腫脹が6.5%(2/31例)、NSAID併用群では疼痛及び腫脹が2.7%(1/37例)であり、いずれも注入部位に発現した副作用であった。
サイビスクは、異なる分子量、架橋構造を持つ2種のヒアルロン酸ナトリウム架橋体を混合することにより、健康成人の膝関節液に含まれるヒアルロン酸と類似の分子量分布、及び膝関節液と類似の弾性、粘性を示すように調整されており、変形性膝関節症の患者の関節液の機能を一時的に高め、衝撃吸収機能等を改善し、疼痛を緩和する。
ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマー(Sodium Hyaluronate Crosslinked Polymer)
約6,000,000
本品は、健康なニワトリのトサカ由来のヒアルロン酸誘導体で、ヒアルロン酸及びタンパク質がホルムアルデヒド処理により架橋されている。
ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマービニルスルホン架橋体(Sodium Hyaluronate Crosslinked Polymer Crosslinked with vinylsulfone)
6,000,000以上
本品は、ヒアルロン酸誘導体で、ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマーがジビニルスルホン処理により架橋されている。
2mL×1シリンジ
1) 社内資料:薬物動態(ウサギ膝関節内投与)(2010年7月23日承認、申請資料概要4.2.1.3)
2) 社内資料:薬物動態(ラット静脈内投与)(2010年7月23日承認、申請資料概要4.2.1.3)
3) Wobig M, et al.:Clin Ther. 1998;20(3):410-23
4) Adams M E, et al.:Osteoarthritis Cartilage. 1995;3(4):213-25
5) Pozo M A, et al.:Exp Brain Res. 1997;116:3-9
6) Gomis A, et al.:Arthritis Rheum. 2004;50(1):314-26
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