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生物学的製剤基準
**不活化ポリオワクチン
劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
被接種者が次のいずれかに該当すると認められた場合には、接種を行ってはならない。
急性灰白髄炎の予防
通常、1回0.5mLずつを3回、いずれも3週間以上の間隔で皮下に注射する。
通常、初回免疫後6か月以上の間隔をおいて、1回0.5mLを皮下に注射する。
*本剤の接種は、通常、生後2か月から90か月までの間にある者に行うが、初回免疫については、標準として生後2か月から12か月までの者に3〜8週間の間隔で、追加免疫については、標準として初回免疫終了後12か月から18か月を経過した者に接種する。
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
接種要注意者である。
10%以上
10%未満
頻度不明
過敏症
過敏症反応、発疹、蕁麻疹
局所症状(注射部位)
紅斑(77.0%)、腫脹(54.1%)、疼痛
発疹
硬結
精神神経系
易刺激性(41.9%)、傾眠(35.1%)、異常号泣
頭痛、激越、錯感覚
消化器
嘔吐、食欲不振
下痢
血液
リンパ節症
その他
発熱(33.8%)
倦怠感、筋肉痛、関節痛
接種部位は、通常、上腕伸側とし、アルコールで消毒する。なお、同一接種部位に反復して接種することは避けること。
本剤との因果関係は明確ではないが、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎が国内外で報告されている。
国内臨床試験1) において、生後3〜68か月齢(生後3〜8か月齢を推奨)の日本人小児74名を対象に、本剤0.5mLを皮下接種した。接種スケジュールは、初回免疫として3〜8週間隔で3回、追加免疫として初回免疫終了後6〜18か月に1回接種とした。初回免疫の3回目接種後のポリオウイルス1型、2型、3型に対する抗体保有率注5) は、いずれも100%であり、いずれの抗原に対しても高かった。追加免疫後の抗体保有率注5) も、いずれも100%であり、いずれの抗原に対しても高かった。ポリオウイルス1型、2型、3型に対するGMT注6) は、1回目接種前ではそれぞれ2.2、3.3、2.1であったが、3回目接種後ではそれぞれ291.9、559.6、432.6であり、いずれの抗原に対しても1回目接種前と比較して3回目接種後には大きく上昇した。また、追加免疫後のGMTは、追加免疫前ではそれぞれ281.5、519.3、98.6であったが、追加免疫後ではそれぞれ3906.1、3742.7、6775.1であり、いずれの抗原に対しても追加免疫前と比較して追加免疫後には大きく上昇した。
ポリオウイルス血清型
抗体保有率注5) (%)(95%信頼区間)
GMT注6)(95%信頼区間)
N=74
N=73
初回免疫(3回)
追加免疫(1回)
初回免疫
追加免疫
Anti-polio 1
100(95.1;100.0)
291.9(242.1;351.8)
3906.1(3217.1;4742.6)
Anti-polio 2
559.6(463.5;675.7)
3742.7(3046.8;4597.6)
Anti-polio 3
432.6(348.4;537.1)
6775.1(5292.0;8673.8)
また、初回免疫(3回)の間に27名、追加免疫の間に6名が他の小児用ワクチン(DTaP、7vPnC、Hib)と同時接種されたが、安全性に対する影響は認められなかった。本剤接種後7日間の特定反応(注射部位及び全身)注7) は、74名中71名(95.9%)に見られた。特定注射部位反応の発現率は、疼痛18.9%、紅斑77.0%、腫脹54.1%であった。また、主な特定全身反応の発現率は、発熱(37.5℃以上)33.8%、傾眠状態35.1%、易刺激性41.9%であった。
製造販売後臨床試験2) において、初回免疫として3回、追加免疫として1回の不活化ポリオワクチンを含むワクチン接種歴のある4〜6歳の日本人小児60名を対象に、2回目の追加免疫として本剤0.5mLを皮下接種した。接種後のポリオウイルス1型、2型、3型それぞれの追加免疫反応率注8) は、78.0%、78.0%、79.7%であった。接種後のポリオウイルス1型、2型、3型に対する抗体保有率注9) は、いずれも100%であり、いずれの抗原に対しても高かった。ポリオウイルス1型、2型、3型に対するGMT注10) は、接種前ではそれぞれ312.6、795.4、314.5であったが、接種後ではそれぞれ3794.9、9213.2、5242.1であり、いずれの抗原に対しても接種前と比較して接種後には大きく上昇した。
追加免疫反応率注8) (%)(95%信頼区間)
抗体保有率注9) (%)(95%信頼区間)
GMT注10)(95%信頼区間)
78.0(65.3;87.7)
100(93.9;100.0)
3794.9(3011.5;4782.1)
9213.2(6754.5;12567.0)
79.7(67.2;89.0)
5242.1(3912.9;7022.9)
N=59被験者の年齢(平均値±標準偏差)は4.0±0.2歳であった。
追加免疫2回目として本剤を接種した時の接種後7日間の特定反応(注射部位及び全身)注11) は、60名中47名(78.3%)に見られた。特定注射部位反応の発現率は、疼痛21.7%、紅斑68.3%、腫脹35.0%であった。また、特定全身反応の発現率は、発熱(37.5℃以上)13.3%、頭痛6.7%、倦怠感30.0%、筋肉痛1.7%であった。
本剤を幼児に初回及び追加免疫した時、安定的で高い免疫原性を示し、その抗体持続時間は長期にわたることが報告されている3) 。また、本剤を幼児に接種した時、鼻咽頭部で中和抗体及びIgAが獲得され、ポリオウイルスの主感染様式である経口感染が防御されることが報告されている3),4),5),6),7),8),9),10) 。
外箱開封後は遮光して保存すること。
0.5mL×1シリンジ
1) 石原靖紀 他:小児科臨床. 2014;67(10):1685-94
2) 佐々木津 他:小児科臨床. 2015;68(8):1557-67
3) Vidor E, Plotkin SA:Vaccines 6th Edition Edited by Plotkin SA, Orenstein WA and Offit PA. Saunders. 2013;573-97
4) PL Ogra, et al.:N Engl J Med. 1968 Oct 24;279(17):893-900
5) G Zhaori, et al.:J Infect Dis. 1989 Jun;159(6):1018-24
6) H Faden, et al.:Am J Dis Child. 1992 Nov;146(11):1320-3
7) H Faden, et al.:J Infect Dis. 1990 Dec;162(6):1291-7
8) IM Onorato, et al.:J Infect Dis. 1991 Jan;163(1):1-6
9) Majid Laassri, et al.:J Infect Dis. 2005 Dec 15;192(12):2092-8
10) SC Adenyi-Jones, et al.:J Pediatr. 1992 May;120(5):686-9
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