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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
重症化が予想される場合には、まむし抗毒素血清を使用することが望ましい。
通常成人には、タマサキツヅラフジ抽出アルカロイドとして1回5~10mgを1日1回静脈内に注射するか又は皮下に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常成人には、タマサキツヅラフジ抽出アルカロイドとして1回10mgを1週間に2回静脈内に注射するか又は皮下に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常成人には、タマサキツヅラフジ抽出アルカロイドとして1回2~5mgを1日1回静脈内に注射するか又は皮下に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常成人には、タマサキツヅラフジ抽出アルカロイドとして1回1~10mgを1日1回静脈内に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ショックの報告があるので問診を十分に行い、投与後は観察を十分に行うこと。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳中の女性には治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
減量するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
顔面潮紅、じんま疹、胸部不快感、喉頭浮腫、呼吸困難、血圧低下等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発疹、皮疹
消化器
悪心、食欲不振
その他
注射部位の疼痛・血管痛、発熱、頭痛、硬結
静脈内注射時に熱感、血管痛を伴うことがあるので、注入はできるだけ緩徐に行うこと。必要に応じ生理食塩液、糖液等で希釈して注入すること。
健康成人男子にセファランチン(タマサキツヅラフジ抽出アルカロイド)として25~100mgを静脈内単回投与したときの血中濃度の推移は、半減期が31.8±0.8から36.9±3.6時間と比較的長く、なだらかに低下した1)。
投与量(mg)
Cmax(ng/mL)
t1/2(hr)
AUC0~∞(ng・hr/mL)
25(n=5)
187±14
35.8±3.2
158.8±15.8
50(n=5)
433±25
36.9±3.6
377.8±22.7
100(n=5)
1,464±364
31.8±0.8
962.5±101.6
(mean±SE)
注)本剤の承認された用法及び用量白血球減少症:1回5~10mgを1日1回静脈内に注射するか又は皮下に注射する。脱毛症:1回10mgを1週間に2回静脈内に注射するか又は皮下に注射する。滲出性中耳カタル:1回2~5mgを1日1回静脈内に注射するか又は皮下に注射する。まむし咬傷:1回1~10mgを1日1回静脈内に注射する。いずれも年齢、症状により適宜増減する。
放射線による白血球減少症162例に対する有効率は、「有効」以上で55.6%(90/162)、「やや有効」以上で82.1%(133/162)であった2)。
円形脱毛症・粃糠性脱毛症40例に対する有効率は、「有効」以上で50.0%(20/40)、「やや有効」以上で65.0%(26/40)であった2)。
滲出性中耳カタル465例に対する有効率は、「有効」以上で62.4%(290/465)、「やや有効」以上で77.2%(359/465)であった2)。
まむし咬傷101例に対する有効率は、「有効」以上で78.2%(79/101)、「やや有効」以上で93.1%(94/101)であった2)。
本剤はコラーゲン、ADP、まむし毒などの種々の要因により生じる膜のホスホリパーゼA2の活性化並びにアラキドン酸の遊離を抑え、血小板凝集、K+の遊出を抑制することから、生体膜の安定化作用が認められた3),4)。
本剤はまむし毒による致死作用を用量依存的に抑制することが認められた5)。
本剤は放射線による造血機能障害に対し、血液幹細胞に働き、造血機能の回復を促進することが認められた6),7)。
本剤は抗原抗体反応による肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑制することが認められた8)。
本剤は下垂体を介し、血中のACTHを上昇させることにより、副腎および血中のコルチコステロンの産生を高めることが認められた9)。
本剤は末梢循環独自の周期的血管運動を損なうことなく、末梢血管の拡張並びに血流を促進し、末梢循環障害を改善することが認められた10)。
タマサキツヅラフジ抽出アルカロイドは、淡黄色粉末で、メタノールにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。主として下記の4成分からなる。
セファランチン(Cepharanthine)
6',12'-Dimethoxy-2,2'-dimethyl-6,7-[methylenebis(oxy)]oxyacanthan
C37H38N2O6
606.71
イソテトランドリン(Isotetrandrine)
6,6',7,12-Tetramethoxy-2,2'-dimethylberbaman
C38H42N2O6
622.75
シクレアニン(Cycleanine)
7,7'-O,O-Dimethylisochondodendrine
ベルバミン(Berbamine)
6,6',7-Trimethoxy-2,2'-dimethylberbaman-12-ol
C37H40N2O6
608.72
10アンプル(2mL/アンプル)
1) 安田耕太郎他:臨床薬理, 1989;20(4):741-749
2) 社内資料:再評価時資料
3) 森本保子他:医学のあゆみ, 1981;117(13):1083-1086
4) 宮原正信他:岡山医学会雑誌, 1977;89(7, 8):749-756
5) 阿部岳他:日本薬理学雑誌, 1991;98(5):327-336
6) 栄康行他:最新医学, 1978;33(7):1495-1499
7) 小野稔他:新薬と臨牀, 2001;50(9):924-936
8) 杉山勝三他:アレルギー, 1976;25(9):685-690
9) 吉川典孝他:日本薬理学雑誌, 1986;87(2):99-104
10) Asano, M. et al.:Biochem. Exp. Biol., 1980;16(4):341-348
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