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処方箋医薬品注)
ジピリダモールとして、通常成人1日300~400mgを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ジピリダモールとして、通常成人1日300mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。投薬開始後、4週間を目標として投薬し、尿蛋白量の測定を行い、以後の投薬継続の可否を検討する。尿蛋白量の減少が認められない場合は、投薬を中止するなど適切な処置をとること。尿蛋白量の減少が認められ投薬継続が必要な場合は、以後定期的に尿蛋白量を測定しながら投薬すること。
更に血圧を低下させることがある。
症状を悪化させることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス)でわずかに胎児への移行が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ウサギ)で母乳中へ移行することが報告されている。
アデノシン
(アデノスキャン)
完全房室ブロック、心停止等が発現することがある。本剤の投与を受けた患者にアデノシン(アデノスキャン)を投与する場合には少なくとも12時間の間隔をおく。もし完全房室ブロック、心停止等の症状があらわれた場合はアデノシン(アデノスキャン)の投与を中止する。
本剤は体内でのアデノシンの血球、血管内皮や各臓器での取り込みを抑制し、血中アデノシン濃度を増大させることによりアデノシンの作用を増強する。
キサンチン系製剤
本剤の作用が減弱されるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
テオフィリン等のキサンチン系製剤は、本剤のアデノシンを介した作用を阻害する。
アデノシン三リン酸二ナトリウム
本剤はアデノシンの血漿中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
降圧剤
本剤は降圧剤の作用を増強することがあるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
本剤の血管拡張作用により、降圧剤の作用が増強されることがある。
抗凝固剤
出血傾向が増強するおそれがあるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。
これら薬剤は抗凝固作用を有するためと考えられる。
眼底出血、消化管出血、脳出血等の出血傾向があらわれることがある。
気管支痙攣、血管浮腫等の過敏症があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹
蕁麻疹
精神神経系
頭痛、めまい
しびれ感、肩こり
循環器
心悸亢進
頻脈、血圧低下、潮紅
消化器
嘔気、嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛
腹部膨満感
肝臓
肝機能検査値異常(AST上昇、ALT上昇等)
その他
違和感、ほてり、脱力・倦怠感、胸痛
発汗、耳鳴、筋肉痛、鼻出血、皮下出血
本剤の過量服用により熱感、顔面潮紅、発汗、不穏、脱力感、めまい、狭心様症状、血圧低下、頻脈があらわれることがある。
激しい胸痛が発現した場合は、アミノフィリンの静注等の適切な処置を行うこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
少数例ではあるが、非抱合型ジピリダモールが胆石中に取り込まれていたことを示す症例がある。
健康成人12例にジピリダモール100mgを経口投与した場合、速やかに吸収され、0.5~2時間後に最高血漿中濃度約1.2μg/mLに達した1)。
健康成人9例にジピリダモール300mg/日を3日間経口投与した場合、最高血漿中濃度は約1.7μg/mLであり、蓄積性は認められなかった2)。
健康成人7例にジピリダモール50mgを経口投与した場合の主代謝産物は、ジピリダモールのモノグルクロン酸抱合体であった(外国人のデータ)3)。
健康成人10例にジピリダモール200mgを経口投与した場合、24時間尿中には未変化体は認められず、1%以下のモノグルクロン酸抱合体が認められた(外国人のデータ)3)。
心臓弁置換術を受けた患者を対象とした国内比較臨床試験(本剤投与量:200~400mg/日注1)、平均投与期間:30.1ヵ月)及び国内一般臨床試験(本剤投与量:225~450mg/日注1)、平均投与期間:17.5ヵ月)において、ワーファリン及び本剤併用投与された298例のうち効果判定がなされた273例の血栓・塞栓発生率は4.4%(12/273例)であり、血栓・塞栓の抑制における本剤とワーファリンとの併用投与の有用性が認められた。副作用発現頻度は本剤とワーファリン併用投与群で12.7%(30/237例)であり、主な副作用は頭痛3.4%(8/237例)、そう痒性発疹0.8%(2/237例)であった。
蛋白尿を主訴とする腎疾患患者355例を対象とした国内二重盲検比較試験4)(投与期間:4週間)、国内用量検討試験(投与期間:2~4週間)及び国内一般臨床試験(投与期間:7日~4ヵ月以上)において、ネフローゼ症候群における尿蛋白減少に対する本剤300mg/日投与群の有効率(有効例数/効果判定例数)は68.2%(88/129例)であり、本剤の有用性が認められた。なお、ステロイド抵抗性以外のネフローゼ症候群に対する有用性は確立していない。本剤投与群注2)における副作用発現頻度は28.7%(87/303例)であり、主な副作用は頭痛23.4%(71/303例)、心悸亢進(動悸)5.6%(17/303例)、嘔気2.6%(8/303例)、ほてり2.0%(6/303例)であった。注1) 血栓・塞栓の抑制で本剤を用いる場合の成人における投与量は、300mg~400mg/日である(年齢、症状により適宜増減)注2) 尿蛋白減少を目的とした成人における承認投与量300mg/日(年齢、症状により適宜増減)以外に75~250mg/日、312.5~450mg/日を含む
健康成人において血管壁からのプロスタサイクリン(PGI2)の放出促進、作用増強及び血小板のトロンボキサンA2(TXA2)の合成抑制により、PGI2とTXA2のバランスを改善する5)。また、血液中アデノシンの赤血球、血管壁への再取り込み抑制作用により、血液中アデノシン濃度を上昇させ、血小板のアデニールサイクラーゼ活性を増強し、血小板内c-AMPの合成を促進する6),7),8)。また、血小板内c-AMPホスホジエステラーゼの活性を抑制し、血小板内のc-AMP濃度を高める(ヒト血小板、in vitro)9)。また、c-GMPホスホジエステラーゼ活性を抑制し、c-GMP濃度を高める9)。これらの作用により、血小板の活性化を抑制する。
抗血小板作用(ウサギ)、糸球体係蹄壁の陰荷電減少抑制作用(ラット)等により、尿蛋白を減少する10),11),12)。
心臓弁置換患者において短縮した血小板生存日数を延長し、血小板の放出反応を抑制し、また異常に亢進した血小板凝集能・粘着能を抑制する13),14)。血小板凝集能・粘着能及び放出反応等の血小板機能を抑制する(ウサギ)10),15)。
右心房への鋼材移植(イヌ)、プロナーゼ灌流(イヌ)、大脳皮質動脈の損傷(ウサギ)、腸間膜動脈への電気刺激(ラット)による血栓・塞栓形成を抑制する16),17),18),19)。
アミノヌクレオシド腎症(ラット)、プロタミン腎症(ラット)、抗GBM型腎炎(ラット)において、尿蛋白を減少させる11),12),20),21)。
ネフローゼ症候群患者において、内因性クレアチニンクリアランス値を増加させる4)。
ジピリダモール(JAN)(Dipyridamole(JAN))
2,2',2'',2'''‒{[4,8-Di(piperidin-1-yl)pyrimido[5,4-d]pyrimidine-2,6-diyl]dinitrilo}tetraethanol
C24H40N8O4
504.63
黄色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。クロロホルムに溶けやすく、メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
165~169℃
100錠[10錠(PTP)×10]1000錠[10錠(PTP)×100]
1) 河野恒文ほか:薬理と治療.1983;11:4291
2) 河野恒文ほか:薬理と治療.1987;15:1531
3) Beisenherz G et al.:Arzneimittelforschung.1960;10:307
4) 上田 泰ほか:日腎誌.1979;21:1171
5) Neri Serneri G G et al.:Florence International Meeting on Myocardial Infarction May 8~12, 1979 Proceedings:Volume I, 489
6) Bunag R D et al.:Circulation Res.1964;15:83
7) Roos H et al.:Molec Pharmacol.1972;8:417
8) Gresele P et al.:Thromb Haemostas.1983;50:852
9) Best L C et al.:Thromb Res.1979;16:367
10) 小山哲夫ほか:日腎誌.1982;24:27
11) Nagase M et al.:Renal Physiol.1984;7:218
12) 相原吉雄:日腎誌.1988;30:895
13) Harker L A et al.:N Engl J Med.1970 ;283:1302
14) Rajah S M et al.:Br J Clin Pharmacol.1977;4:129
15) Philp R B et al.:Nature.1968;218:1072
16) Alshabkhoun S:Am J Cardiol.1967;19:325
17) Mayer J E et al.:Ann Surg.1973;178:108
18) Emmons P R et al.:Nature.1965;208:255
19) Didisheim P:Thromb Diathes Haemorrh.1968;20:257
20) Kimura K et al.:J Toxicol Sci.1978;4:1
21) 鈴木良雄ほか:日腎誌.1981;23:323
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