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劇薬
処方箋医薬品注)
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者
抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。,,,,,,
セチプチリンマレイン酸塩として、通常、成人1日3mgを初期用量とし、1日6mgまで漸増し、分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
本剤は抗コリン作用を若干有するため、これらに影響を与える可能性がある。
心機能に影響を及ぼすことがある。
痙攣を起こすことがある。
躁転、自殺企図があらわれることがある。,,,,,,
精神症状を増悪させることがある。,,
自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。,,,,,,
代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、乳汁中に移行することが認められている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するとともに、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に起立性低血圧、ふらつき等があらわれやすい。
血中濃度が高い傾向が報告されている1)。
発汗、不穏、全身痙攣、異常高熱、昏睡等があらわれるおそれがある。MAO阻害剤の投与を受けた患者にセチプチリンマレイン酸塩を投与する場合には、少なくとも2週間の間隔をおき、また、セチプチリンマレイン酸塩からMAO阻害剤に切り替えるときは、2~3日間の間隔をおくことが望ましい。
三環系抗うつ剤では、MAO阻害剤による抗うつ剤の代謝阻害及び抗うつ剤のモノアミン取込み阻害作用によるアドレナリン受容体感受性の増大等によりこれらの症状が発現すると考えられている。
眠気、脱力感、倦怠感、ふらつき等があらわれやすい。
相互に中枢神経抑制作用を増強する。
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。
降圧作用を減弱することがある。
セチプチリンマレイン酸塩はα2-アドレナリン受容体遮断作用を有するため、α2-アドレナリン受容体に作用して降圧作用を示す薬剤と拮抗し、作用を減弱することがある。
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合には、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CKの上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。
異常(前駆症状として発熱、咽頭痛、インフルエンザ様症状等があらわれる場合もある)が認められた場合には投与を中止すること。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
循環器
血圧降下
心悸亢進、頻脈等
精神神経系
眠気、めまい・ふらつき・立ちくらみ、倦怠感・脱力感、頭痛・頭重、不眠、不安・焦躁、構音障害、視調節障害、振戦、躁転
運動失調、苦悶、アカシジア、せん妄、幻覚等
興奮
過敏症
発疹等
血液
白血球減少
血小板減少、貧血等
消化器
口渇、便秘、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢等
肝臓
AST・ALT・γ-GTP・Al-Pの上昇等
その他
排尿障害、浮腫
本剤の過量服用により、血圧低下、不整脈、精神障害、痙攣及び呼吸抑制等が発現するおそれがある。
特異的な解毒剤は知られていない。なお、強制利尿及び人工透析の有用性は確立していない。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男性6例に本剤1mgを単回経口投与した結果、投与1~3時間後に最高血漿中濃度を示し、以後、二相性で低下した。この時のα相及びβ相の消失半減期は約2時間及び約24時間であった。
健康成人男性6例に本剤1mgを単回経口投与したときの薬物動態パラメータを用い、本剤1mg×3回/日を反復経口投与したときの血漿中濃度をシミュレーションした。その結果、血漿中濃度が定常状態に到達する日数は6~9日であると推定された。
健康成人男性6例に本剤3mgを単回経口投与した結果、投与後48時間までの尿中排泄率は約21%であり、未変化体(約11%)の他、主要代謝物は水酸化体、N-オキシド体及び脱メチル化体であった。なお、未変化体のほとんどは抱合型であった。
全国76施設で精神科領域及び内科領域における各種うつ病・うつ状態患者678例を対象に、本剤1回1~2mgを1日3又は4回、適宜増減(1日の最大投与量が規定された試験では、6~20mgを上限)しながら4週間以上経口投与した。その結果、本剤の各種うつ病・うつ状態に対する有効率は、59.4%(384/647例)であった。副作用発現頻度は、32.2%(215/667例)であった。主な副作用は、眠気14.2%(95/667例)、めまい・ふらつき・立ちくらみ及び口渇各9.3%(62/667例)であった。
セチプチリンマレイン酸塩のうつ病・うつ状態に対する作用機序は、主に、シナプス前のα2-アドレナリン受容体を遮断することによりシナプス間隙へのノルアドレナリン遊離を促進するとともに、脳内ノルアドレナリンの代謝回転を亢進させることにより中枢ノルアドレナリン作働性神経の活動度を増強することと考えられている。
ラットでのモノアミン合成阻害剤を用いた実験で、ノルアドレナリンの代謝回転を亢進することが示唆されている2),3)。
ラット大脳皮質膜分画及びモルモット摘出回腸標本を用いたin vitro実験並びにマウスを用いた実験においてクロニジン拮抗作用が認められ、シナプス前のα2-アドレナリン受容体を遮断することが示唆されている2),3)。
ラットにおいて、脳内モノアミン取込み阻害作用を示さないことが、また、in vitro実験でも弱いノルアドレナリン取込み阻害作用しか示さないことが認められている2),3)。
マウスにおいて、レセルピン投与時に認められる眼瞼下垂に対しては拮抗作用を示したが、低体温には拮抗しないことが認められている2)。
ラットにおいて、セロトニンの前駆体である5-ハイドロキシトリプトファン投与後の中枢作用並びにモルフィン禁断時の身体症状に拮抗する作用が認められている。
マウスにおいて、トレモリンに対し極めて弱い拮抗作用しか示さないことが、また、ウサギにおいて、フィゾスチグミン覚醒反応に対する影響も軽度である等、抗コリン作用は弱いことが認められている2),4)。
セチプチリンマレイン酸塩(Setiptiline Maleate)
2,3,4,9-Tetrahydro-2-methyl-1H-dibenzo[3,4:6,7]cyclohepta[1,2-c]pyridine maleate
C19H19N・C4H4O4
377.44
白色~微黄白色の結晶性の粉末である。酢酸(100)又はクロロホルムに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、水又は酢酸エチルに溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくく、ヘキサンにほとんど溶けない。
153~158℃
PTP:100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)、1,000錠(10錠×100)
ボトル:500錠(バラ)
1) Kamimura, M. et al.:Prog. Neuro-Psychopharmacol. & Biol. Psychiat. 1994;18(6):1015-1026
2) 仁保 健 他:日本薬理学雑誌. 1986;88(4):309-320
3) 溝田雅洋 他:日本薬理学雑誌. 1986;88(6):457-466
4) 田辺恭子 他:米子医学雑誌. 1985;36(3-4):225-233
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