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処方箋医薬品注)
エストラジオール吉草酸エステルとして、通常成人1回5~10mgを1~4週間ごとに筋肉内注射する。なお、症状により適宜増減する。
子宮筋腫の発育を促進するおそれがある。
症状が増悪するおそれがある。
ナトリウムや体液の貯留、高カルシウム血症により症状が増悪するおそれがある。
体液貯留を起こし、てんかんが増悪するおそれがある。
精神障害が再発することがある。
十分管理を行いながら投与すること。糖尿病が増悪することがある。
骨端の早期閉鎖、性的早熟をきたすおそれがある。
血液凝固能が亢進され、心血管系の副作用の危険性が高くなることがある。
投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。
代謝能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
血糖降下作用が減弱することがある。血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意すること。
卵胞ホルモン(主に結合型エストロゲン、合成エストロゲン)は耐糖能を変化させ血糖を上昇させる作用が認められている。
長期連用により、血栓症が起こることが報告されている。,,
頻度不明
過敏症
発疹等
精神神経系
精神障害の再発
電解質代謝
高カルシウム血症注1)、ナトリウムや体液の貯留注1)
子宮
消退出血、不正出血、経血量の変化
乳房
乳房痛、乳房緊満感
投与部位
疼痛、発赤、硬結等
その他
頭痛
卵胞ホルモン剤を長期間(約1年以上)使用した閉経期以降の女性では、子宮内膜癌になる危険性が対照群の女性と比較して高く、この危険性は、使用期間に相関して上昇し(1~5年間で2.8倍、10年以上で9.5倍)、黄体ホルモン剤の併用により抑えられる(対照群の女性と比較して0.8倍)との疫学調査の結果が報告されている4)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、冠動脈性心疾患の危険性がプラセボ投与群と比較して高い傾向にあり、特に服用開始1年後では有意に高くなる(ハザード比:1.81)との報告がある9)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、冠動脈性心疾患の危険性がプラセボ投与群と比較して有意差はない(ハザード比:0.91)との報告がある6)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、脳卒中(主として脳梗塞)の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.31)との報告がある10)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、脳卒中(主として脳梗塞)の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.37)との報告がある6),11)。
米国における65歳以上の閉経後女性を対象とした無作為化臨床試験(WHI Memory Study(WHIMS))の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、アルツハイマーを含む認知症の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:2.05)との報告がある12)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、アルツハイマーを含む認知症の危険性がプラセボ投与群と比較して有意ではないが、高い傾向がみられた(ハザード比:1.49)との報告がある13)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群において、胆嚢疾患になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.59)との報告がある18)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、胆嚢疾患になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.67)との報告がある18)。
エストラジオール吉草酸エステルは、体内でエストラジオールに代謝される。エストラジオールは子宮をはじめ女性性器の機能の発現及び維持をつかさどるホルモンで、女性の二次性徴を発現させる19),20),21),22)。
エストラジオールは子宮に著明な変化を起こし、特に子宮内膜基質の水分蓄積を増加させて肥大させる。また、ナトリウムの摂取率をも増大させることが認められている21),22)。エストラジオール吉草酸エステルの子宮重量増加作用は効力及び持続性とも、エストラジオール及びエストラジオール安息香酸エステルより優れている23)(ラット)。
エストラジオール吉草酸エステルは下垂体のゴナドトロピン分泌に対して抑制的に作用し、その作用はエストリオールよりも強く、かつ持続的である。
エストラジオール吉草酸エステル(Estradiol Valerate)
Estra-1,3,5(10)-triene-3,17β-diol 17-pentanoate
C23H32O3
356.50
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。エタノール(95)、1,4-ジオキサン又はジエチルエーテルに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、ゴマ油にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
143~150℃
アンプル:1mL×10管
1) 安田佳子 他:医学のあゆみ. 1976;98(8):537-538
2) 安田佳子 他:医学のあゆみ. 1976;99(8):611-612
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21) 小林 隆 他監修:現代産科婦人科学大系 第4巻B 基礎内分泌学Ⅱ. 中山書店;1971. 308-315
22) 梅原千治 他:ステロイドホルモン Ⅲ 卵胞ホルモン. 南江堂;1966. 55-77
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