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処方箋医薬品注)
本剤を妊娠維持の目的で投与する場合は、黄体機能不全によると考えられる流早産に留めること。また、妊娠状態が継続しているか否か確かめること。
ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステルとして、通常成人1週1回65~125mgを筋肉内注射する。
ナトリウムや体液の貯留により症状が増悪するおそれがある。
投与しないこと。症状が増悪することがある。
*問診、内診、基礎体温の測定、免疫学的妊娠診断などにより、妊娠していないことを十分に確認すること。,
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
頻度不明
過敏症
発疹等
肝臓
AST・ALTの上昇等
電解質代謝
ナトリウムや体液の貯留による浮腫、体重増加等
精神神経系
頭痛、眠気、倦怠感等
投与部位
疼痛、発赤、硬結等
ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステルは、プロゲステロン活性を有する合成ホルモンである。プロゲステロンは黄体ホルモンであり妊娠の成立と維持をつかさどる2)。
プロゲステロンはエストロゲンにより肥厚増殖した子宮内膜に作用して、腺の拡張、分泌能の亢進、血管の新生拡張などのいわゆる分泌期を形成する。この状態で妊娠が成立しなければ、黄体機能の衰退に伴い、分泌期内膜の剥脱とともに月経が発来する3)。
プロゲステロンは子宮筋の自発性収縮を抑制するとともに子宮筋のオキシトシン感受性を低下させ、絨毛血行を良好にして子宮の安静を保つ作用を有する3),4)。
妊娠動物の黄体を剔除すると流産が惹起されることや、妊娠初期の卵巣剔除動物にプロゲステロンを投与すると妊娠が維持されることから、プロゲステロンは着床から胎児にいたる全過程で重要な役割を果たしていると考えられている3)(ウサギ、ラット)。
プロゲステロンが排卵を抑制することは古くから明らかにされており、妊娠時に排卵が起こらないのはプロゲステロンにより下垂体性ゴナドトロピンが抑制されることによると考えられている。一方、排卵前日にプロゲステロンを投与すると排卵が促進されることも認められており、プロゲステロンには投与時期により性中枢抑制作用と促進作用の相反する作用を有することが認められている3)(ウサギ、ラット、ニワトリ、サル)。
ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル(Hydroxyprogesterone Caproate)
17-Hydroxy-4-pregnene-3,20-dione hexanoate
C27H40O4
428.60
白色~微黄色の結晶性の粉末で、においはない。クロロホルムに極めて溶けやすく、メタノール、アセトン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサンに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。
120~124℃
アンプル:1mL×10管、1mL×50管
1) Janerich, D. T. et al.:N. Engl. J. Med. 1974;291(14):697-700
2) 第十八改正日本薬局方解説書. 廣川書店;2021. C-5004-5008
3) 梅原千治 他:ステロイドホルモン Ⅳ 黄体ホルモン. 南江堂;1967. 603-613
4) Knaus, H.:Arch. für Gynäk. 1930;141(2):374-394
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