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プロゲデポー筋注125mg

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
5.効能又は効果に関連する注意
6.用法及び用量
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.2腎機能障害患者
9.3肝機能障害患者
9.4生殖能を有する者
9.5妊婦
9.6授乳婦
11.副作用
11.2その他の副作用
14.適用上の注意
18.薬効薬理
18.1作用機序
18.2子宮内膜に対する作用
18.3子宮筋に対する作用
18.4妊娠維持作用
18.5性中枢に対する作用
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

プロゲデポー筋注125mg

添付文書番号

2477400A2075_1_06

企業コード

790005

作成又は改訂年月

2022年2月改訂(第2版)
2019年8月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872477

薬効分類名

持続性黄体ホルモン製剤

承認等

プロゲデポー筋注125mg

販売名コード

YJコード

2477400A2075

販売名英語表記

PROGE DEPOT Intramuscular Injection 125mg

販売名ひらがな

ぷろげでぽーきんちゅう125mg

承認番号等

承認番号

21900AMX01398000

販売開始年月

1976年10月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

5年

一般的名称

ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  • 〈効能共通〉
    1. 2.1 重篤な肝障害・肝疾患のある患者
    2. 2.2 妊娠ヘルペスの既往歴のある患者[妊娠ヘルペスが再発するおそれがある。]
  • 〈無月経、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症〉
    1. 2.3 *妊婦又は妊娠している可能性のある女性,

3. 組成・性状

3.1 組成

プロゲデポー筋注125mg

(1管中)
有効成分ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル   125mg
添加剤安息香酸ベンジル   0.4mL
ベンジルアルコール   0.02mL
ゴマ油   適量

3.2 製剤の性状

プロゲデポー筋注125mg

性状微黄色澄明な油液(油性注射剤)

4. 効能又は効果

  • 無月経、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症
  • 切迫流早産、習慣性流早産

5. 効能又は効果に関連する注意

  • 〈切迫流早産、習慣性流早産〉

    本剤を妊娠維持の目的で投与する場合は、黄体機能不全によると考えられる流早産に留めること。また、妊娠状態が継続しているか否か確かめること。

6. 用法及び用量

ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステルとして、通常成人1週1回65~125mgを筋肉内注射する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心疾患又はその既往歴のある患者

    ナトリウムや体液の貯留により症状が増悪するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 腎疾患又はその既往歴のある患者

    ナトリウムや体液の貯留により症状が増悪するおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重篤な肝障害・肝疾患のある患者

    投与しないこと。症状が増悪することがある。

9.4 生殖能を有する者

  • 〈無月経、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症〉

    *問診、内診、基礎体温の測定、免疫学的妊娠診断などにより、妊娠していないことを十分に確認すること。,

9.5 妊婦

  • 〈無月経、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症〉
  1. 9.5.1 *妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。,
  • 〈効能共通〉
  1. 9.5.2 *黄体ホルモン剤の使用と先天異常児出産との因果関係はいまだ確立されたものではないが、心臓・四肢等の先天異常児を出産した母親では、対照群に比して妊娠初期に黄体ホルモン剤又は黄体・卵胞ホルモン剤を使用していた率に有意差があるとする疫学調査の結果が報告されている1)

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

過敏症

発疹等

肝臓

AST・ALTの上昇等

電解質代謝

ナトリウムや体液の貯留による浮腫、体重増加等

精神神経系

頭痛、眠気、倦怠感等

投与部位

疼痛、発赤、硬結等

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意

  1. 14.1.1 筋肉内注射にのみ使用すること。
  2. 14.1.2 筋肉内注射にあたっては組織・神経等への影響を避けるため、以下の点に注意すること。
    • 神経走行部位を避けること。
      注射針を刺入した時、神経に当たったと思われるような激痛を訴えた場合には直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
    • 繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位を変えること。
    • 注射器の内筒を軽くひき、血液の逆流がないことを確かめて注射すること。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステルは、プロゲステロン活性を有する合成ホルモンである。プロゲステロンは黄体ホルモンであり妊娠の成立と維持をつかさどる2)

18.2 子宮内膜に対する作用

プロゲステロンはエストロゲンにより肥厚増殖した子宮内膜に作用して、腺の拡張、分泌能の亢進、血管の新生拡張などのいわゆる分泌期を形成する。この状態で妊娠が成立しなければ、黄体機能の衰退に伴い、分泌期内膜の剥脱とともに月経が発来する3)

18.3 子宮筋に対する作用

プロゲステロンは子宮筋の自発性収縮を抑制するとともに子宮筋のオキシトシン感受性を低下させ、絨毛血行を良好にして子宮の安静を保つ作用を有する3),4)

18.4 妊娠維持作用

妊娠動物の黄体を剔除すると流産が惹起されることや、妊娠初期の卵巣剔除動物にプロゲステロンを投与すると妊娠が維持されることから、プロゲステロンは着床から胎児にいたる全過程で重要な役割を果たしていると考えられている3)(ウサギ、ラット)。

18.5 性中枢に対する作用

プロゲステロンが排卵を抑制することは古くから明らかにされており、妊娠時に排卵が起こらないのはプロゲステロンにより下垂体性ゴナドトロピンが抑制されることによると考えられている。一方、排卵前日にプロゲステロンを投与すると排卵が促進されることも認められており、プロゲステロンには投与時期により性中枢抑制作用と促進作用の相反する作用を有することが認められている3)(ウサギ、ラット、ニワトリ、サル)。

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル(Hydroxyprogesterone Caproate)

化学名

17-Hydroxy-4-pregnene-3,20-dione hexanoate

分子式

C27H40O4

分子量

428.60

性状

白色~微黄色の結晶性の粉末で、においはない。クロロホルムに極めて溶けやすく、メタノール、アセトン、酢酸エチル又は1,4-ジオキサンに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。

化学構造式

融点

120~124℃

22. 包装

アンプル:1mL×10管、1mL×50管

24. 文献請求先及び問い合わせ先

持田製薬株式会社 くすり相談窓口

東京都新宿区四谷1丁目7番地 〒160-8515

TEL 03-5229-3906  0120-189-522
FAX 03-5229-3955

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

持田製薬株式会社

東京都新宿区四谷1丁目7番地

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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