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処方箋医薬品注)
男性に対する適応は認められていない。
通常1回1mLを2~4週毎に筋肉内注射する。なお、症状により適宜増減する。
症状が増悪するおそれがある。
血液凝固能が亢進され、心血管系の副作用の危険性が高くなることがある。
子宮筋腫の発育を促進するおそれがある。
前立腺はアンドロゲン依存性であるため、症状が増悪することがある。
ナトリウムや体液の貯留により症状が増悪するおそれがある。
高カルシウム血症があらわれるおそれがある。
体液貯留を起こし、てんかんが増悪するおそれがある。
十分管理を行いながら投与すること。糖尿病が増悪することがある。
投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。
代謝能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
*投与中に妊娠することがあってはならないので、月経のある患者には、適切な非ホルモン法による避妊を行うよう注意すること。また投与中に、通常の間隔で月経が起こらない場合は、妊娠を考慮すべきであり、鑑別診断により状況が明らかになるまで、投与を中止すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
骨成長が終了していない可能性がある患者、思春期前の患者には投与しないこと。骨端の早期閉鎖、性的早熟をきたすことがある。
アンドロゲン依存性腫瘍の潜在している可能性がある。また、一般に生理機能が低下しており、ナトリウムや体液の貯留、高カルシウム血症があらわれることがある。
抗凝固作用が増強することがある。血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。
テストステロンが凝固因子の合成を抑制あるいは分解を促進すると考えられている。
血糖降下作用が減弱することがある。血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意すること。
卵胞ホルモン(主に結合型エストロゲン、合成エストロゲン)は耐糖能を変化させ血糖を上昇させる作用が認められている。
卵胞ホルモン剤の長期連用により、血栓症が起こることが報告されている。,,
頻度不明
過敏症
発疹等
肝臓
AST・ALTの上昇等
電解質代謝
特に大量継続投与により
高カルシウム血症、ナトリウムや体液の貯留
内分泌 女性
回復しがたい嗄声・多毛、陰核肥大、性欲亢進、月経異常、消退出血、不正出血、経血量の変化、乳房痛、乳房緊満感、体重増加
内分泌 男性
陰茎肥大、持続性勃起、特に大量継続投与により睾丸機能抑制(睾丸萎縮・精子減少・精液減少等)
精神神経系
多幸感
皮膚
ざ瘡、色素沈着、脱毛、紅斑等
投与部位
疼痛、発赤、硬結等
その他
頭痛
卵胞ホルモン剤を長期間(約1年以上)使用した閉経期以降の女性では、子宮内膜癌になる危険性が対照群の女性と比較して高く、この危険性は、使用期間に相関して上昇し(1~5年間で2.8倍、10年以上で9.5倍)、黄体ホルモン剤の併用により抑えられる(対照群の女性と比較して0.8倍)との疫学調査の結果が報告されている4)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、冠動脈性心疾患の危険性がプラセボ投与群と比較して高い傾向にあり、特に服用開始1年後では有意に高くなる(ハザード比:1.81)との報告がある9)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、冠動脈性心疾患の危険性がプラセボ投与群と比較して有意差はない(ハザード比:0.91)との報告がある6)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、脳卒中(主として脳梗塞)の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.31)との報告がある10)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、脳卒中(主として脳梗塞)の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.37)との報告がある6),11)。
米国における65歳以上の閉経後女性を対象とした無作為化臨床試験(WHI Memory Study(WHIMS))の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群では、アルツハイマーを含む認知症の危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:2.05)との報告がある12)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、アルツハイマーを含む認知症の危険性がプラセボ投与群と比較して有意ではないが、高い傾向がみられた(ハザード比:1.49)との報告がある13)。
米国におけるWHI試験の結果、結合型エストロゲン・黄体ホルモン配合剤投与群において、胆嚢疾患になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.59)との報告がある18)。並行して行われた子宮摘出者に対する試験の結果、結合型エストロゲン単独投与群では、胆嚢疾患になる危険性がプラセボ投与群と比較して有意に高くなる(ハザード比:1.67)との報告がある18)。
アンドロゲンに少量のエストロゲンを加えた製剤で、両ホルモンに共通する作用は相乗的に増強され、性ホルモン作用は拮抗する19)。
アンドロゲンとエストロゲンは下垂体前葉機能の抑制、タンパク同化や代謝機能の促進及び腟粘膜の増殖に対し協調的に作用するが、子宮粘膜に対しては拮抗的に作用する。従って、両者を一定の比率で混合すると下垂体前葉機能抑制作用及びタンパク同化作用は相乗的に増強される一方、アンドロゲンによる男性化作用やエストロゲンによる子宮内膜増殖作用は軽減される20)。
更年期障害の治療にエストロゲンを用いることは、主として卵巣機能の低下を補う意味と間脳視床下部に存在する自律神経中枢の作用を抑制することにある20),21)。また、アンドロゲン療法は間脳刺激作用、ゴナドトロピン分泌抑制作用、老年期におけるアンドロゲン優位の内分泌状態に早期に移行する作用、タンパク同化作用、精神発揚作用等によるものと考えられ22)、両者併用により下垂体抑制作用は相乗的に増強され、末梢作用は相殺される23)。
エストロゲンはカルシウム並びにリンの貯留をもたらすが、窒素の貯留はきたさないのに対し、アンドロゲンはカルシウム並びにリンのみならず窒素の貯留も認められる24)。
テストステロンエナント酸エステル(Testosterone Enanthate)
3-Oxoandrost-4-en-17β-yl heptanoate
C26H40O3
400.59
白色~微黄色の結晶若しくは結晶性の粉末又は微黄褐色の粘稠な液で、においはないか、又は僅かに特異なにおいがある。エタノール(95)、1,4-ジオキサン又はジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水にほとんど溶けない。
約36℃
エストラジオール吉草酸エステル(Estradiol Valerate)
Estra-1,3,5(10)-triene-3,17β-diol 17-pentanoate
C23H32O3
356.50
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。エタノール(95)、1,4-ジオキサン又はジエチルエーテルに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、ゴマ油にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
143~150℃
アンプル:1mL×10管
1) 安田佳子 他:医学のあゆみ. 1976;98(8):537-538
2) 安田佳子 他:医学のあゆみ. 1976;99(8):611-612
3) 守 隆夫:医学のあゆみ. 1975;95(11):599-602
4) Grady, D. et al.:Obstet. Gynecol. 1995;85(2):304-313
5) Chlebowski, R. T. et al.:JAMA. 2003;289(24):3243-3253
6) Anderson, G. L. et al.:JAMA. 2004;291(14):1701-1712
7) Stefanick, M. L. et al.:JAMA. 2006;295(14):1647-1657
8) Beral, V. et al.:Lancet. 2003;362(9382):419-427
9) Manson, J. E. et al.:N. Engl. J. Med. 2003;349(6):523-534
10) Wassertheil-Smoller, S. et al.:JAMA. 2003;289(20):2673-2684
11) Hendrix, S. L. et al.:Circulation. 2006;113(20):2425-2434
12) Shumaker, S. A. et al.:JAMA. 2003;289(20):2651-2662
13) Shumaker, S. A. et al.:JAMA. 2004;291(24):2947-2958
14) Rodriguez, C. et al.:JAMA. 2001;285(11):1460-1465
15) Lacey, J. V. Jr. et al.:JAMA. 2002;288(3):334-341
16) Beral, V. et al.:Lancet. 2007;369(9574):1703-1710
17) Anderson, G. L. et al.:JAMA. 2003;290(13):1739-1748
18) Cirillo, D. J. et al.:JAMA. 2005;293(3):330-339
19) 伊藤正男 他総編集:医学大辞典 第2版. 医学書院;2009. 2891
20) 三宅 儀 他編:内分泌学Ⅱ. 朝倉書店;1964. 1354-1364
21) 梅原千治 他:ステロイドホルモン Ⅲ 卵胞ホルモン. 南江堂;1966. 170-179
22) 小林 隆 他監修:現代産科婦人科学大系 第13巻F 薬物療法各論. 中山書店;1972. 297-298
23) 小林 隆 他監修:現代産科婦人科学大系 第4巻D 臨床内分泌学各論. 中山書店;1971. 378-383
24) 小林 隆 他監修:現代産科婦人科学大系 第12巻 女性好発疾患. 中山書店;1972. 328-329
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