当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性
下垂体性ACTH過剰分泌によるクッシング症候群(クッシング病)の患者には、原疾患に対する治療も考慮すること。
通常、成人には初期投与量として1日240mg(4錠)を3~4回に分割投与する。維持量として1日240mg~480mg(4~8錠)を3~4回に分割投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
副腎皮質機能の低下を助長するおそれがある。
代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強されるおそれがある。
本剤の投与に際しては、妊娠していないことを十分確認して投与すること。また、投与中は適切な非ホルモン法による避妊を行うこと。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ヒト(妊婦)において血中プロゲステロンの低下をきたすとの報告がある。また、動物実験で胎児毒性及び母獣の妊娠維持能の低下が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、乳汁中に移行することが報告されている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
副腎皮質機能抑制作用の増強がみられることがある。
ミトタンは副腎皮質細胞毒作用及びステロイド合成阻害作用を有する。
0.5~10%未満
肝臓
AST・ALT・Al-P・γ-GTPの上昇等
過敏症
発疹・紅斑、潮紅、そう痒感等
消化器
悪心・嘔吐、食欲不振、胃・腹部不快感、胸やけ、下痢、口渇等
その他
倦怠感、眠気、脱毛、関節痛
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
初回投与時に大量投与した場合、副作用発生の可能性が高いとの報告がある1)。
健康成人男性3例に本剤を単回経口投与(90及び150mg投与1例、120及び180mg投与1例、180mg投与1例)したところ、血中濃度は投与1ないし2時間後に最高値を示し、投与8時間後には血中から消失した。
ラットにトリロスタンを10mg/kg投与したところ、副腎が最も高濃度であり、特に皮質に多く分布していた。
ラットにトリロスタンを10mg/kg投与したところ、投与後48時間までに総投与量の27~35%が尿中に、60~65%が糞中に排泄された。
コン症候群及び類縁疾患並びにクッシング症候群の患者130例を対象として、本剤を投与初期の約1週間240mg/日、次いで維持量240~480mg/日を1日3~4回に分割経口投与(効果及び副作用に応じて投与量を増減し、投与期間を決定)した結果、有用性は下表のとおりであった。
疾患名
有用率
コン症候群及び類縁疾患
原発性アルドステロン症
56%(15/27例)
特発性アルドステロン症
57%(12/21例)
100%(2/2例)
計
58%(29/50例)
クッシング症候群
副腎腺腫
38%(6/16例)
クッシング病
35%(17/49例)
30%(3/10例)
35%(26/75例)
副作用発現頻度は、17.7%(23/130例)であった。主な副作用は、食欲不振及び悪心・嘔吐各6.2%(8/130例)、発疹及び肝機能検査異常各4.6%(6/130例)であった2)。
トリロスタンはアルドステロン及びコルチゾールの生合成過程における酵素の1つである3β-hydroxysteroid脱水素酵素を特異的かつ競合的に阻害することにより、アルドステロン分泌過剰及びコルチゾール分泌過剰を抑制するものと考えられる。
副腎皮質ステロイドホルモン生合成過程における3β-hydroxysteroid脱水素酵素を特異的かつ競合的に阻害することが認められ、その作用は可逆的である(in vitro)3),4)。ラットでの低ナトリウム食及びACTH誘発の血中アルドステロン及びコルチコステロンの上昇を有意に抑制した3)。さらに、モルモットでのACTH誘発の血中コルチゾールの上昇を有意に抑制した。また、アルドステロン分泌過剰によると考えられる高血圧及び尿中電解質異常を示す副腎再生性高血圧ラット等の病態動物において、血圧低下や尿中カリウム排泄の抑制等が認められた5)。
トリロスタン(Trilostane)
4α,5-Epoxy-3,17β-dihydroxy-5α-androst-2-ene-2-carbonitrile
C20H27NO3
329.43
白色~微黄白色の結晶性の粉末である。ジメチルスルホキシド又はピリジンに溶けやすく、N,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく、ギ酸、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、クロロホルム又はジエチルエーテルに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
約260℃(分解)
PTP:100錠(10錠×10)
1) ABPI Data Sheet Compendium. 1984-1985:1398-1399
2) 加藤堅一 他:ホルモンと臨床. 1984;32(3):293-308
3) Potts, G. O. et al.:Steroids. 1978;32(2):257-267
4) Hiwatashi, A. et al.:J. Biochem. 1985;98(6):1519-1526
5) 持田製薬社内資料:Trilostaneの薬理学的研究
持田製薬株式会社 くすり相談窓口
東京都新宿区四谷1丁目7番地 〒160-8515
TEL 03-5229-3906 0120-189-522FAX 03-5229-3955
持田製薬株式会社
東京都新宿区四谷1丁目7番地
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.