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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
1日1回1個を腟深部に挿入する。一般に6日間投与で真菌学的効果(一次効果)および自他覚症状の改善が得られるが、菌の再出現防止のためには14日間投与することが望ましい。
妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
ワルファリンカリウム
ワルファリンの作用を増強することがある(腟からの吸収はほとんど認められていないが、外国において、ワルファリンとの併用により出血を来した症例が報告されている)。
ミコナゾール硝酸塩がCYP3A及びCYP2C9を阻害することによると考えられる。
頻度不明
過敏症注1)
蕁麻疹、そう痒感等
腟
そう痒感、発赤、疼痛、灼熱感、刺激感等
健康な女性5例に本剤1個を単回経腟投与しても、腟からの吸収はほとんど認められていない。
腟・外陰腟真菌症患者を対象とし、本剤1日1個を6~14日間経腟投与する臨床試験(32施設、407例)を実施した。臨床成績の概要は次のとおりである1),2),3),4),5),6),7),8),9)。
真菌の消失率は94.1%(382/406例)であった。
自・他覚症状等、臨床症状に対する改善率は96.8%(394/407例)であった。
腟炎及び外陰腟炎に対する有効率は92.1%(375/407例)であった。
ミコナゾール硝酸塩の抗菌作用10),11),12)、生化学的作用13),14)及び超微形態学的作用15)を検討した結果、ミコナゾール硝酸塩は低濃度では主として膜系(細胞膜並びに細胞壁)に作用して、細胞の膜透過性を変化させることにより抗菌作用を示す。また、高濃度では細胞の壊死性変化をもたらし、殺菌的に作用する13),14),15),16),17)。
ミコナゾール硝酸塩は外陰・腟真菌症の起因菌であるカンジダ属やトルロプシス属をはじめ、白癬の起因菌(白癬菌属、小胞子菌属、表皮菌属)やアスペルギルス属、クリプトコックス属に対し、強い抗菌作用を有する10),11),12)。また、グラム陽性菌にも強い抗菌作用を有するが、グラム陰性菌には作用しない10),11)。カンジダ属、トルロプシス属に対する最小発育阻止濃度(MIC)は下表のとおりであった1)(in vitro)。
菌種
MIC(µg/mL)
Candida
albicans
0.63
tropicalis
2.50
pseudotropicalis
0.32
krusei
1.25
parakrusei
stellatoidea
guiliermondii
Torulopsis glabrata
5.00
培地:Sabouraud glucose broth
ミコナゾール硝酸塩はデーデルライン腟桿菌に対してほとんど作用しない18)。
ミコナゾール硝酸塩(Miconazole Nitrate)
1-[(2RS)-2-(2,4-Dichlorobenzyloxy)-2-(2,4-dichlorophenyl)ethyl]-1H-imidazole mononitrate
C18H14Cl4N2O・HNO3
479.14
白色の結晶性の粉末である。N,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)、アセトン又は酢酸(100)に溶けにくく、水又はジエチルエーテルに極めて溶けにくい。
約180℃(分解)
コンテナ:50個、200個
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