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生物由来製品
処方箋医薬品注)
本剤は通常下記の各投与法によって投与されるが、それらは症例又は適応領域、目的によって決定される。通常本剤投与後、全血凝固時間(Lee-White法)又は全血活性化部分トロンボプラスチン時間(WBAPTT)が正常値の2~3倍になるように年齢・症状に応じて適宜用量をコントロールする。初回に15,000~20,000単位、続いて維持量として1回10,000~15,000単位を1日2回、12時間間隔で皮下注射する。手術後又は心筋梗塞等に続発する静脈血栓症の予防には、5,000単位を12時間ごとに7~10日間皮下注射する。
(1)自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な場合には、直ちに自己投与を中止させるなど適切な処置を行うこと。
(2)使用済みの注射針あるいは注射器を再使用しないように患者に注意を促すこと。
(3)全ての器具の安全な廃棄方法について指導を徹底すること。同時に、使用済みの針及び注射器を廃棄する容器を提供することが望ましい。
(4)在宅自己注射を行う前に、本剤の「在宅自己注射説明書」を必ず読むよう指導すること。
血小板減少性紫斑病、血管障害による出血傾向、血友病その他の血液凝固障害(汎発性血管内血液凝固症候群(DIC)を除く)、月経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦、頭蓋内出血の疑いのある患者等には、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。出血を助長することがあり、ときには致命的になるおそれがある。
内臓腫瘍、消化管の憩室炎、大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重症高血圧症、重症糖尿病の患者等には、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。血管や内臓の障害箇所に出血が起こるおそれがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。出血を助長することがあり、ときには致命的になるおそれがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
*治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。投与が必要な場合は、本剤投与後は血小板数を測定すること。HITがあらわれることがある。,,
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。排泄が障害され、本剤の作用が持続するおそれがある。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。凝固因子やアンチトロンビンⅢの産生が低下していることがあるので、本剤の作用が変動(増強又は減弱)するおそれがある。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
出血の危険性が高まるおそれがある。
本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。
本剤の抗凝固作用と血液凝固因子の生合成阻害作用により相加的に出血傾向が増強される。
本剤の抗凝固作用とフィブリン溶解作用により相加的に出血傾向が増強される。
本剤の抗凝固作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。
本剤の作用が減弱することがある。
機序は不明である。
本剤の抗凝固作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を観察するとともに血液凝固に関する検査値に注意すること。
作用機序は不明であるが、スガマデクスナトリウム4mg/kgと抗凝固剤の併用中に活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)又はプロトロンビン時間(PT)の軽度で一過性の延長が認められている。
**本剤の抗凝固作用が減弱し、ヘパリン抵抗性を示すことがある。
**In vitroデータから、アンデキサネット アルファ(遺伝子組換え)がヘパリン-アンチトロンビンⅢ複合体に作用し、本剤の抗凝固作用を減弱させることが示唆されている。
血圧低下、意識低下、呼吸困難、チアノーゼ、蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
脳出血、消化管出血、肺出血、硬膜外血腫、後腹膜血腫、腹腔内出血、術後出血、刺入部出血等、重篤な出血があらわれることがある。,,,,
著明な血小板減少があらわれることがある。HITはヘパリン-血小板第4因子複合体に対する自己抗体(HIT抗体)の出現による免疫学的機序を介した病態であり、著明な血小板減少と脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓症やシャント閉塞、回路内閉塞等を伴う。また、投与終了数週間後に、HITが遅延して発現したとの報告もある。血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,
頻度不明
過敏症
そう痒感、蕁麻疹、悪寒、発熱、鼻炎、気管支喘息、流涙等
皮膚
脱毛、白斑、出血性壊死等
肝臓
AST上昇、ALT上昇
長期投与
骨粗鬆症、低アルドステロン症
投与部位
発赤、腫脹、硬結、そう痒感、局所の疼痛性血腫等
ヘパリンカルシウム皮下注5千単位/0.2mLシリンジ「モチダ」とヘパリンCa皮下注2万単位/0.8mL「サワイ」を、クロスオーバー法によりそれぞれ0.2mL(ヘパリンカルシウムとして5,000単位)健康成人男性に単回皮下投与して血漿中抗Xa活性を測定し、得られた薬物動態パラメータ(Amax、AUAC24hr)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
投与量
Amax(mU/mL)
AUAC24hr(mU・hr/mL)
tmax(hr)
ヘパリンカルシウム皮下注5千単位/0.2mLシリンジ「モチダ」
5,000単位/0.2mL
121.2±84.1
(n=24)
671.50±606.67
2.7±0.5
(n=21)
ヘパリンCa皮下注2万単位/0.8mL「サワイ」
131.1±81.4
728.54±504.47
2.9±0.5
(n=22)
(Mean±S.D.)
Amax:最高血漿中抗Xa活性
AUAC24hr:投与開始から24時間後までの血漿中抗Xa活性時間曲線下面積
tmax:最高血漿中抗Xa活性到達時間
血漿中抗Xa活性並びにAmax、AUAC24hr等のパラメータは、被験者の選択、血液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
血液凝固系には第Ⅰから第ⅩⅢまでの血液凝固因子やプレカリクレイン、高分子キニノーゲンなどが働いているが、多くの因子がこれらを調節している。これらの調節因子のうち、アンチトロンビンⅢ(ATⅢ)がヘパリンにより活性化され、トロンビンをはじめ第Ⅸa~Ⅻa因子及びカリクレインを阻害することによって、血液凝固を抑制する3)。
正常状態及びellagic acidによる実験的な過凝固状態のラットにヘパリンを投与した後、下大静脈にプラチナ線を挿入し、実験的血栓を作成して、その血栓量を測定した。両状態において、ヘパリン投与群は非投与群に比較して生成された血栓量は有意に少なかった4)。
ヘパリンカルシウム(Heparin Calcium)
白色~帯灰褐色の粉末又は粒である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。吸湿性である。
外箱開封後は遮光して保存すること。
シリンジ:0.2mL×10本
1) 齋藤 滋 他:日本産婦人科・新生児血液学会誌. 2011;21(1):9-13
2) 持田製薬社内資料:生物学的同等性試験
3) 第十八改正日本薬局方解説書. 廣川書店;2021. C-5238-5251
4) Lavelle, S. M. et al.:Ir. J. Med. Sci. 1980;149(7):266-269
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