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生物由来製品
処方箋医薬品注)
本剤1バイアルを20mLの日本薬局方 生理食塩液又は日本薬局方 ブドウ糖注射液に溶解(6,000単位/mL)し、通常、ウロキナーゼとして480,000~960,000単位を24,000単位/4mL/分で冠状動脈内に注入する。なお、症状により適宜増減する。
本剤は発症から6時間以内に投与を開始すること。
脳塞栓を惹起するおそれがある。
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代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
妊娠早期又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ウサギ)で胎児死亡が報告されている。また、本剤の線維素溶解作用からみて、胎盤早期剥離が起こる可能性が考えられる。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
出血の危険性が高まるおそれがある。
他の血栓溶解剤において、特に脳出血の危険性が高まるとの報告がある。
出血の危険性が増大するおそれがある。
デフィブロチドナトリウムが本剤の抗血栓作用を増強すると考えられる。
出血の危険性が増大するので、血液凝固能(出血時間、プロトロンビン時間等)等の血液検査、臨床症状の観察を頻回に行うこと。
血液凝固阻止作用を有する薬剤、血小板凝集抑制作用を有する薬剤あるいは血栓溶解剤との併用により相加的に出血傾向が増大すると考えられる。
ウロキナーゼの線維素溶解作用を減弱するおそれがある。
アプロチニンはプラスミノーゲンアクチベーターやプラスミン活性を抑制する。
脳出血、消化管出血等の重篤な出血があらわれることがある。また、出血の増大に伴い出血性ショックに至ることがある。,,,,,,,,
血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶、脈拍の異常、発汗等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
心室細動、心室頻拍等の重篤な不整脈があらわれることがある。
0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹、蕁麻疹等
出血傾向
血尿、歯肉出血、カテーテル挿入部の出血等
肝臓
AST・ALTの上昇等
消化器
嘔気・嘔吐
食欲不振
その他
不整脈、血圧低下
発熱、悪寒、頭痛、倦怠感
溶解後は速やかに使用すること。
125I標識ウロキナーゼをビーグル犬の冠状動脈内に投与した結果、放射活性の血漿中半減期は、第1相6.8分、第2相4.4時間であった1)。
125I標識ウロキナーゼをビーグル犬の冠状動脈内に投与した結果、放射活性の大部分は尿中に排泄された1)。
国内64施設において発症後6時間以内の急性心筋梗塞患者234例注2)を対象として実施されたプラセボを対照とした二重盲検比較試験において、ウロキナーゼ96万単位を1回24万単位ずつ4回に分けて冠状動脈内に繰り返し注入した。有効性解析対象例数210例において、ウロキナーゼ投与群の有用率は64.5%(69/107例)であり、プラセボ投与群の8.7%(9/103例)に比し有意に優れていた(P<0.01)。本剤投与群の副作用発現頻度は、2.5%(3/121例注2))であった。副作用は、嘔気1.7%(2/121例)、消化管出血0.8%(1/121例)であった2)。
急性心筋梗塞患者329例注2)を対象として、ウロキナーゼ96万単位を1回24万単位ずつ4回に分けて冠状動脈内に繰り返し注入した。有効性解析対象例数301例において、ウロキナーゼ投与により、完全閉塞群では79.0%(166/210例)の再開通率が、また狭窄群では72.5%(66/91例)の改善率が得られ、更に心電図所見、胸痛等の臨床所見においても改善が認められた。また、慢性期(約1ヵ月後)の心機能検査において、急性期に再開通させた群では閉塞群に比し左室駆出率及び心筋局所壁運動の改善が認められた。副作用発現頻度は、4.9%(16/329例注2))であった。主な副作用は、血尿1.5%(5/329例)、嘔吐及び歯肉出血各0.9%(3/329例)であった3),4)。
ウロキナーゼはプラスミノーゲン分子中のアルギニン-バリン結合を加水分解して直接プラスミンを生成する。生成したプラスミンはフィブリンを分解することにより血栓及び塞栓を溶解する。プラスミノーゲンとフィブリノーゲンは血中に共存し、血液が凝固してフィブリンができる際にプラスミノーゲンはフィブリン塊中に取り込まれる。ウロキナーゼは、このプラスミノーゲンに作用して、プラスミンに転化し血栓を溶解する。フィブリン塊中で生成されたプラスミンは抗プラスミンの作用を受けない5)。
実験的に冠状動脈内血栓を作製したイヌにおいて、ウロキナーゼ500単位/kg/min(ヒト<体重50kg>に換算すると25,000単位/minに相当)を20分間冠状動脈内に投与し、6例中5例に完全溶解が、1例に部分溶解が認められた。また、再開通群は閉塞放置群に比べ梗塞範囲が有意に縮小していた6)。
ウロキナーゼ(Urokinase)
約54,000
無色澄明の液である。
バイアル:10本
1) 石黒淳三 他:日薬理誌. 1986;88(3):215-222
2) 河合忠一 他:医薬のあゆみ. 1986;137(2):159-173
3) 神原啓文 他:基礎と臨床. 1985;19(13):6569-6580
4) 神原啓文 他:Pharma Medica. 1986;4(2):153-164
5) 第十八改正日本薬局方解説書. 廣川書店;2021. C-834-840
6) 梶原長雄 他:診断と治療. 1981;69(3):420-428
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