当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
イノシン プラノベクスとして、通常1日50~100mg/kgを3から4回に分けて経口投与する。なお、年令、症状により適宜増減する。
本剤がイノシンから尿酸に代謝される結果、血中及び尿中の尿酸値の上昇がみられることがあるので、定期的に臨床検査(尿酸値、腎機能検査等)を行うなど観察を十分に行うこと。,,
血中尿酸値が上昇し、症状が増悪することがある。
血中及び尿中の尿酸値が上昇し、症状が増悪することがある。
尿酸の排泄が遅延することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
5%以上
1~5%未満
頻度不明
代謝
高尿酸血症
尿路結石
血液
赤血球増加、血小板増加、白血球減少等
肝臓
AST・ALT・Al-P・LDHの上昇
γ-GTPの上昇等
過敏症
発疹
消化器
消化管出血、嘔気・嘔吐、胃痛
その他
間質性肺炎
幼児等への投与に際しては薬剤がのどにつかえることのないよう、十分注意し投与すること。
動物実験(ラット)で一過性の角膜上皮の空胞化が認められている。
健康成人男性各2例に本剤3g又は4gを単回経口投与し、本剤の構成成分であるinosine、p-acetamidobenzoic acid(PAcBA)及びN,N-dimethylamino-2-propanol(DIP)を測定したところ、PAcBAが投与後30分~1時間、DIPが投与後1~2時間で最高血中濃度を示し、以後低下し、投与後24時間にはほぼ消失した。一方、inosineは生体内物質であるため、本剤由来のinosineの血中動態は把握出来なかった1)。
健康成人男性各2例に本剤3g又は4gを単回経口投与したところ、投与後24時間までのPAcBAの尿中総排泄量は投与量の54.7~93.5%、DIPの尿中総排泄量は投与量の66.7~80.0%であった1)。
亜急性硬化性全脳炎(SSPE)患者を対象とした遡及的調査において、本剤を89例に1日26~190mg/kg、37日~5年1ヵ月間投与したところ、下図に示すとおり、本剤非投与62例(対照群)に比し、生存期間の延長がみられた。また、臨床経過の総合判定においては、経過良好以上が31.4%(27/86例)であった。
副作用発現頻度は、19.1%(17/89例)であった。主な副作用は、高尿酸血症6.7%(6/89例)であった2)。
イノシン プラノベクスは抗ウイルス作用と免疫賦活作用により、SSPE患者の臨床症状の進行を遅らせて、生存率を延長させる3)。
本剤は、高濃度ではあるがSSPEウイルスの増殖を抑制した4)(in vitro)。本剤は単純ヘルペスウイルス、ワクチニアウイルスなどのDNAウイルス及びインフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルスなどのRNAウイルスの増殖を抑制し、比較的広い抗ウイルススペクトルを有する5)(in vitro)。単純ヘルペスウイルスType2感染ハムスターの生存率を上昇させ、また、免疫抑制下におけるインフルエンザウイルス感染マウスに対しても治療効果を示した5)。
本剤は、phytohemagglutinin(PHA)、concanavalin A(Con A)及びリンパ球混合培養によるリンパ球の分裂増殖を促進したが、lipopolysaccharide(LPS)による分裂増殖を促進しないことから、主としてTリンパ球に作用するものと思われた(in vitro)。また、抗体産生を増強し、特に二次反応をより強く増強した(in vitro)。さらに、細胞性免疫能及びマクロファージ機能を増強した6)(マウス)。
イノシン プラノベクス(Inosine Pranobex)
1:3 Complex of inosine and 2-hydroxypropyldimethylammonium 4-acetamidobenzoate
C10H12N4O5・3(C9H9NO3・C5H13NO)
1115.25
白色~微黄白色の結晶性の粉末で、吸湿性である。水に溶けやすく、メタノール又はエタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。
SP:100錠(10錠×10)
1) 持田製薬社内資料:Isoprinosineの第一相試験成績
2) 福山幸夫 他:日本小児科学会雑誌. 1986;90(10):2310-2324
3) プリオン病及び遅発性ウイルス感染症に関する調査研究班:亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis:SSPE)診療ガイドライン 2023
4) 持田製薬社内資料:イノシプレックスの亜急性硬化性全脳炎(SSPE)ウイルスの増殖に及ぼす影響(第1報)
5) 大西治夫 他:感染症学雑誌. 1981;55(7):490-500
6) 大西治夫 他:感染症学雑誌. 1981;55(7):479-489
持田製薬株式会社 くすり相談窓口
東京都新宿区四谷1丁目7番地 〒160-8515
TEL 03-5229-3906 0120-189-522FAX 03-5229-3955
持田製薬株式会社
東京都新宿区四谷1丁目7番地
ニューポート ファーマシューティカルズ リミテッド
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.