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生物由来製品
処方箋医薬品注)
本剤の投与は緊急時に十分対応できる医療施設において、患者の状態を観察しながら行うこと。
ウリナスタチン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
以下の点に十分留意すること。
通常、成人には初期投与量として1回25,000~50,000単位を500mLの輸液で希釈し、1回当たり1~2時間かけて1日1~3回点滴静注する。以後は症状の消退に応じて減量する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、成人には1回100,000単位を500mLの輸液で希釈し、1回当たり1~2時間かけて1日1~3回点滴静注するか、又は、1回100,000単位を1日1~3回緩徐に静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
白血球減少があらわれることがあるので、定期的に臨床検査を行うなど観察を十分に行うこと。
過敏症があらわれることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において乳汁中への移行を示唆する結果が報告されている。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
血圧降下、頻脈、胸内苦悶、呼吸困難、皮膚の潮紅、蕁麻疹等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
1%未満注1)
頻度不明
血液
白血球減少、好酸球増多
肝臓
AST・ALTの上昇等
過敏症
発疹、そう痒感
消化器
悪心・嘔吐、下痢等
注射部位
血管痛
発赤、そう痒感
その他
発熱
健康成人男性にウリナスタチン(凍結乾燥製剤)30万単位/10mLを静脈内投与注2)すると、血中濃度は3時間までほぼ直線的に低下し、消失半減期は約40分であった1)。
健康成人男性にウリナスタチン(凍結乾燥製剤)30万単位/10mLを静脈内投与注2)すると、投与後6時間までに投与量の約24%が尿中に排泄された。
ウリナスタチン(凍結乾燥製剤)は急性膵炎及び慢性再発性膵炎の急性増悪期の患者における上腹部痛、悪心・嘔吐、圧痛、抵抗、腫瘤、腹膜炎症状、ショック症状などの自他覚症状を改善し、白血球数、アミラーゼ、AST、ALTなどの臨床検査値の異常値を改善した1),2),3),4),5),6)。急性膵炎及び慢性再発性膵炎の急性増悪期に対する有効率は83.9%(183/218例)であった。
急性循環不全に対する有効率は82.5%(47/57例)で、ショック患者における収縮期血圧、脈拍数、Base Excess、尿量、意識状態などの異常を改善した。また、ウリナスタチン投与群において副作用は認められなかった7)。
ショック患者を対象としたアプロチニン(60万単位/日×3日)とウリナスタチン(凍結乾燥製剤)(30万単位/日×3日)との二重盲検試験において、ウリナスタチンの有用率は71.7%(43/60例)で、アプロチニンに比し有意に優っていた(p<0.01)。また、ウリナスタチン投与群において副作用は認められなかった8)。
ウリナスタチンは、トリプシン、α-キモトリプシン、エラスターゼなどの蛋白分解酵素、ヒアルロニダーゼ、リパーゼなどの糖・脂質分解酵素を阻害する9)。
ウリナスタチンは、トリプシンあるいはフォスフォリパーゼA2刺激によりイヌ膵切片から遊離する種々の膵酵素を阻害する10),11)(in vitro)。
ウリナスタチンは、先天性及び後天性心疾患患者における体外循環時のAST及びライソゾーム酵素(cathepsin-D、β-glucuronidase)活性の上昇を有意に抑制した14)。
ウリナスタチンは、ショックにより惹起されるMDFの産生を有意に抑制した13)(ラット)。
出血性ショックのイヌ及びエンドトキシンショックのイヌにウリナスタチンを静脈内投与したところ、低下した平均動脈血圧、心係数、大動脈血流量、腎血流量等は増加した15),16),17)。
ウリナスタチン(Ulinastatin)
約67,000
淡褐色~褐色の澄明な液である。
アンプル:1mL×10管、1mL×30管
アンプル:2mL×10管
1) 竹内節夫 他:臨床と研究. 1985;62(2):278-282
2) 本庄一夫 他:臨床と研究. 1984;61(6):227-232
3) 佐藤寿雄 他:臨床と研究. 1984;61(7):233-238
4) 平山亮夫 他:新薬と臨床. 1984;33(1):23-32
5) 安部宗顕 他:診断と治療. 1984;72(12):170-173
6) 本間達二 他:基礎と臨床. 1983;17(12):259-263
7) 玉熊正悦 他:救急医学. 1984;8(5):619-624
8) 山村秀夫 他:医学のあゆみ. 1984;129(10):730-738
9) 第十七改正日本薬局方解説書. 廣川書店;2016. C-762-768
10) 大西治夫 他:日薬理誌. 1983;81(3):235-244
11) Ohnishi, H. et al.:Dig. Dis. Sci. 1984;29(1):26-32
12) Ohnishi, H. et al.:Jpn. J. Pharmacol. 1985;39(2):137-144
13) 小田利通 他:麻酔. 1984;33(2):137-142
14) 小川 龍 他:臨床麻酔. 1984;8(4):435-439
15) 矢尾光憲 他:麻酔. 1982;31(12):1325-1332
16) 石原弘規 他:エンドトキシンの基礎と臨床 第4回 エンドトキシン臨床研究会記録. 羊土社;1983. 213-218
17) 宮原 孝:麻酔. 1983;32(8):943-955
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