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処方箋医薬品注)
通常、成人にはミコナゾールとして1日200~400mg(ミコナゾールゲル10~20g)を4回(毎食後および就寝前)に分け、口腔内にまんべんなく塗布する。なお、病巣が広範囲に存在する場合には、口腔内にできるだけ長く含んだ後、嚥下する。
通常、成人にはミコナゾールとして1日200~400mg(ミコナゾールゲル10~20g)を4回(毎食後および就寝前)に分け、口腔内に含んだ後、少量ずつ嚥下する。
本剤の投与期間は原則として14日間とする。なお、本剤を7日間投与しても症状の改善がみられない場合には本剤の投与を中止し、他の適切な療法に切り替えること。
投与する際には注意すること。誤嚥により、呼吸困難、嚥下性肺炎等を引き起こすおそれがある。,
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら慎重に投与すること。低血糖症状をきたした症例が報告されている。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。静脈投与による動物実験(ウサギ)において、流産動物数の増加及び死亡・吸収胚数の増加傾向が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において、乳汁中に移行することが報告されている。
ワルファリンの作用が増強し、重篤な出血あるいは著しいINR上昇があらわれることがある。また、併用中止後も、ワルファリンの作用が遷延し重篤な出血を来したとの報告もある。患者がワルファリンの治療を必要とする場合は、ワルファリンの治療を優先し、本剤を投与しないこと。
ミコナゾールがワルファリンの代謝酵素であるCYPを阻害することによると考えられる。
ピモジドによるQT延長、心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等の重篤な心臓血管系の副作用があらわれるおそれがある。
ミコナゾールがこれらの薬剤の代謝酵素であるCYPを阻害することによると考えられる。
キニジンによるQT延長等があらわれるおそれがある。
トリアゾラムの作用の増強及び作用時間の延長があらわれるおそれがある。
シンバスタチンによる横紋筋融解症があらわれるおそれがある。
これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
これらの薬剤の血中濃度が上昇し、血管攣縮等の重篤な副作用があらわれるおそれがある。
リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強されることにより、出血の危険性が増大するおそれがある。
アスナプレビルの血中濃度が上昇し、肝胆道系の副作用が発現又は重症化するおそれがある。
ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。
ルラシドン塩酸塩の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。
これらの薬剤の作用を増強することがある。
これらの薬剤による骨髄抑制等の副作用が増強するおそれがある。
シクロスポリンの血中濃度が上昇することがある。
ミコナゾール又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
ミコナゾールとこれらの薬剤との、代謝における競合的阻害作用によると考えられる。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹等
消化器
嘔気・嘔吐、食欲不振
下痢、口渇等
腹鳴
肝臓
AST・ALTの上昇等
その他
口腔内疼痛、味覚異常、口腔内異常感、口唇腫脹
黒毛舌
主な症状は嘔吐、下痢である。
本剤投与後は含嗽、食物摂取を控えさせること。
健康成人男性20例に本剤5g(ミコナゾールとして100mg)を舌上に塗布し、2時間後、4時間後及び6時間後の舌上付着液中のミコナゾール濃度を測定したところ、それぞれ、平均1,342.2µg/mL、326.2µg/mL及び149.0µg/mLであった1)。
雄ラットに14C-ミコナゾールを10mg/kg経口投与したところ、投与2時間以降の血漿中放射能濃度の推移は、同用量を雄ラットに静注したときのそれとほぼ一致していた2)が、血漿中未変化体濃度は経口投与1時間後において静注時の1/16以下であった3)ことから、ミコナゾールは肝における初回通過効果による代謝を受けやすいことが示唆された。
口腔カンジダ症患者143例を対象に、本剤1回5gを1日4回(毎食後及び就寝前)、原則10~14日間、口腔内に塗布する臨床試験を実施した。有効性評価対象例122例において、本剤の真菌学的効果及び臨床効果を検討したところ、次のような成績が得られている4),5),6),7),8),9)。
疾患名
真菌学的効果<真菌消失率>
臨床効果<有効率>
口腔カンジダ症
80.2%(89/111例)
84.4%(103/122例)
食道カンジダ症患者18例を対象に、本剤1回5gを1日4回(毎食後及び就寝前)、原則14日間経口投与する臨床試験を実施した。有効性評価対象例17例において、本剤の真菌学的効果及び臨床効果を検討したところ、次のような成績が得られている4),6),10),11),12),13)。
食道カンジダ症
87.5%(14/16例)
94.1%(16/17例)
ミコナゾールは低濃度では主として真菌の膜系(細胞膜及び細胞壁)に作用して、膜透過性の変化を起こし、高濃度では細胞の壊死性変化をもたらして殺菌的に作用するものと考えられている14),15),16),17)。
Candida属に対する最小発育阻止濃度(MIC)は下表のとおりであった18)(in vitro)。
菌種
MIC(µg/mL)
Candida
albicans
≦0.04~20
glabrata
≦0.04~10
krusei
0.16~10
tropicalis
2.5~10
lusitaniae
0.16~2.5
lipolytica
0.08~0.16
guilliermondii
parapsilosis
0.31
培地:Sabouraud dextrose agar
ラット実験的口腔カンジダ症において、本剤塗布開始1週目から4週目の口腔内生菌数は対照群に比べ有意に減少した19)。
ミコナゾール(Miconazole)
1-[(2RS)-2-(2,4-Dichlorobenzyloxy)-2-(2,4-dichlorophenyl)ethyl]-1H-imidazole
C18H14Cl4N2O
416.13
白色~微黄白色の結晶性の粉末である。メタノール、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。
84~87℃
高温を避けて保存すること。
チューブ:20g×5本
1) 持田製薬社内資料:MJR-1762R 口腔内残存性比較試験
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5) 螺良英郎 他:医学のあゆみ. 1991;157(6):385-395
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12) 吉川敏一 他:臨牀と研究. 1991;68(5):1517-1519
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