当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
日本薬局方
臭化カリウム
処方箋医薬品注)
○ 不安緊張状態の鎮静
○ 小児の難治性てんかん
本薬を投与しないこと。血中濃度の上昇を招き中毒を起こすおそれがある。
肝障害を悪化又は再発させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳及び胎児に移行しやすい。
小児の難治性てんかんに使用する場合は少量よりはじめ、毎週増量し、発作がやむとともに次第に減量する。
本薬を減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
中枢神経抑制薬
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
やむを得ず投与する場合は、減量するなど注意すること。
相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
アルコール(飲酒)
5%以上又は頻度不明
0.1%未満
過敏症
発疹、紅斑、瘙痒感等
消化器
悪心・嘔吐、食欲減退、下痢等
精神神経系
頭痛、めまい、ふらつき
興奮、運動失調、抑うつ、構音障害、意識障害等
皮膚・粘膜
痤瘡・膿痂疹
海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人当り1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6~3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人当り2.4人多いと計算されている。
少量ではその作用は著明でなく、健康なヒトでは1回0.5g程度では認めるべき作用はない。しかし、生体内で臭素イオンを遊離し、大脳皮質の知覚並びに運動領域の興奮を抑制し、知覚過敏が消失し、弱い安静・倦怠感を促し、就眠を容易にする。4~8gの大量になると、この効果が強くなるが、クロラールと異なり直接的な催眠薬ではなく、その鎮静作用で就眠を容易にするだけである。カンフル、コカイン等の大脳刺激興奮薬に拮抗作用を持つ。しかし、ストリキニーネけいれんのような脊髄性興奮又は動物の反射機能には作用は弱い。 このように本薬は特徴ある持続性の大脳皮質の中枢神経抑制薬である。大量に服用させると胃粘膜を刺激し、圧感、温感等を感じる。
臭化カリウム(Potassium Bromide)
KBr
119.00
本品は無色又は白色の結晶、粒又は結晶性の粉末で、においはない。本品は水又はグリセリンに溶けやすく、熱エタノール(95)にやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくい。
100g(ガラス)
1) 第15改正日本薬局方解説書(2006)廣川書店
山善製薬株式会社 学術室
〒541-0045 大阪市中央区道修町2丁目2番4号
TEL 06-6231-1821 FAX 06-6231-1824
山善製薬株式会社
大阪市中央区道修町2丁目2番4号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.