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日本薬局方
臭化ナトリウム
処方箋医薬品注)
○ 不安緊張状態の鎮静
○ 小児の難治性てんかん
臭化ナトリウムとして、通常、成人1回0.5~1gを1日3回経口投与する。
なお、年令、症状により適宜増減する。
小児には1日量1~6ヶ月0.2g、7~12ヶ月0.4g、2歳0.5g、4歳0.6g、6歳0.8g、8歳1.0gを投与する。
本薬を投与しないこと。血中濃度の上昇を招き中毒を起こすおそれがある。
肝障害を悪化又は再発させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳に移行しやすい。
小児の難治性てんかんに使用する場合は少量よりはじめ、毎週増量し、発作がやむとともに次第に減量する。
本薬を減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
中枢神経抑制薬
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。やむを得ず投与する場合は、減量するなど注意すること。
相互に中枢神経抑制作用を増強することが考えられている。
アルコール(飲酒)
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある。
5%以上又は頻度不明
0.1%未満
過敏症
発疹、紅斑、瘙痒感等
消化器
悪心・嘔吐、食欲減退、下痢等
精神神経系
頭痛、めまい、ふらつき
興奮、運動失調、抑うつ、構音障害、意識障害等
皮膚・粘膜
痤瘡・膿痂疹
海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人当り1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6~3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人当り2.4人多いと計算されている。
臭化カリウムと同様に生体内で臭素イオンとして作用し、大脳皮質の知覚及び運動中枢の興奮を抑制する。したがって催眠作用、中枢性の鎮静・抗けいれん作用を持つ薬剤として多用され、特に神経性心悸亢進、てんかんなどの治療に用いられる。本薬はカリウム塩に比べ心臓に対して悪影響が少なく、注射液としても用いられる。
臭化ナトリウム(Sodium Bromide)
NaBr
102.89
本品は無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすい。本品は吸湿性であるが潮解しない。
本剤は吸湿性であるので、使用後はすみやかに閉栓するなど取扱いに注意すること。
100g(ガラス)
1) 第15改正日本薬局方解説書(2006)廣川書店
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