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ヒマシ油「ヤマゼン」

添付文書番号

2356001X1183_1_03

企業コード

800084

作成又は改訂年月

2024年3月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872356

薬効分類名

下剤

承認等

ヒマシ油「ヤマゼン」

販売名コード

YJコード

2356001X1183

販売名英語表記

Castor Oil“Yamazen”

承認番号等

承認番号

16100AMZ01640000

販売開始年月

1986年3月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

基準名

日本薬局方

ヒマシ油

一般的名称

ヒマシ油

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 急性腹症が疑われる患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
  1. 2.2 痙れん性便秘の患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
  1. 2.3 重症の硬結便のある患者[下剤の経口投与では十分な効果が得られず、腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
  1. 2.4 ヘノポジ油、メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中の患者[これらの薬剤の吸収を促進して中毒を起こすおそれがある]
  1. 2.5 リン、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時[これらの中毒物質の吸収を促進するおそれがある]

3. 組成・性状

3.1 組成

ヒマシ油「ヤマゼン」

有効成分1mL中、日本薬局方 ヒマシ油1mL含有
トウゴマRicinus communis Linnè(Euphorbiaceae)の種子を圧搾して得た脂肪油である。  

3.2 製剤の性状

ヒマシ油「ヤマゼン」

性状無色~微黄色澄明の粘性の油で、僅かに特異なにおいがあり、味は初め緩和で、後に僅かにえぐい。

4. 効能又は効果

○ 便秘症

○ 食中毒における腸管内容物の排除

○ 消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除

6. 用法及び用量

ヒマシ油として、通常、成人は15~30mL(増量限度60mL)、小児は5~15mL、乳幼児は1~5mLを、それぞれそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

小腸の消化吸収を妨げ全身の栄養状態に影響を及ぼすことがあるので連用を避けること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。子宮収縮を誘発して流早産の危険性がある。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

消化器

悪心・嘔吐、腹痛等

過敏症

過敏症状

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

  1. 14.1.1 即効性であるので就寝前の服用を避けさせること。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

小腸内で胆汁共存下リパーゼの作用によって加水分解されリシノール酸ナトリウムを生成し、結腸に影響しないで小腸 及び盲腸を収縮して瀉下作用を現す1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

ヒマシ油(Castor Oil)

性状

無色~微黄色澄明の粘性の油で、僅かに特異なにおいがあり、味は初め緩和で、後に僅かにえぐい。

エタノール(99.5)又はジエチルエーテルと混和する。

エタノール(95)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。

0℃に冷却するとき、粘性を増し、徐々に混濁する。

比重(25℃)

0.953~0.965

酸価

1.5以下

けん化価

176~187

水酸基価

155~177

ヨウ素価

80~90

22. 包装

20mL(ガラス)、 500mL(ガラス)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

山善製薬株式会社 学術室

〒541-0045 大阪市中央区道修町2丁目2番4号

TEL 06-6231-1821 FAX 06-6231-1824

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

山善製薬株式会社

大阪市中央区道修町2丁目2番4号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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