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日本薬局方
塩化カルシウム水和物
低カルシウム血症に起因する下記症候の改善 テタニー、テタニー関連症状
塩化カルシウム水和物として、通常成人1回1~2gを約5%水溶液にして1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
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投与しないこと。組織への石灰沈着を助長するおそれがある。
アシドーシスを促進する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験を実施していない。
活性型ビタミンD製剤,
アルファカルシドール
カルシトリオール
ファレカルシトリオール等
高カルシウム血症があらわれやすい。
相加作用
テトラサイクリン系抗生物質 ミノサイクリン ドキシサイクリン テトラサイクリン等ニューキノロン系抗菌剤 シプロフロキサシン ノルフロキサシン トスフロキサシン等リン酸エストラムスチンナトリウム エストラサイト ビアセチル プロエスタ骨代謝改善剤 エチドロン酸二ナトリウム アレンドロン酸ナトリウム水和物 リセドロン酸ナトリウム水和物
これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあるので、投与間隔をできるだけあけるなど注意すること。
カルシウムがこれらの薬剤と難溶性のキレートを形成し、これらの薬剤の吸収を阻害すると考えられる。
多量の牛乳
牛乳アルカリ症があらわれることがあるので多量の牛乳との併用は避けること。
腸管からのカルシウム吸収が増大する。
強心配糖体 メチルジゴキシン ジゴキシン ジギトキシン等
強心配糖体の作用を増強し、徐脈、心室性期外収縮、房室ブロックなどの中毒症状を誘発するおそれがある
カルシウムは強心配糖体の心筋収縮力増強作用を強める。
ポリカルボフィルカルシウム
(1)高カルシウム血症があらわれるおそれがある。(2)この薬剤の作用が減弱するおそれがある。
(1)この薬剤はカルシウムを含有(ポリカルボフィルカルシウム1.0g中にカルシウムとして約200mg含有)するため、併用するとカルシウムの過剰摂取となる。(2)この薬剤はカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、カルシウムとの共存下では再結合により薬効が減弱する。
頻度不明
長期投与
高カルシウム血症、結石症
代謝異常
アシドーシス
消化器
食欲不振、便秘等
本剤の水溶液は、炭酸、クエン酸、シュウ酸、リン酸、酒石酸などの塩類と反応して沈殿を生じることがあるので、混合を避ける。
カルシウムは生命現象の維持に重要な役割を持つ無機物質で、大部分骨及び歯牙の構成成分として存在し、その他血漿などの細胞外液に含まれる。カルシウムイオンは血液凝固因子としてトロンボキナーゼの活性化に作用すると共に、生体膜の透過性保持に役割を演じ、その減少は透過性を増大させ、特に末梢血管での出血をきたす。また骨の形成、維持、修復などに必須の役割を果たしているほか、神経及び筋の興奮性の調節など多くの複雑な生理学的過程に関与している。カルシウムイオンは神経や骨格筋の興奮を鎮め、低カルシウム血症によって起こるテタニーを改善する1) 。
塩化カルシウム水和物(Calcium Chloride Hydrate)
CaCl2・2H2O
147.01
本品は白色の粒又は塊で、においはない。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品は潮解性である。
本剤は潮解性であるので、吸湿に注意して取扱い、使用後は速やかに容器の閉栓をすること。
69.5g×48
1) 第18改正日本薬局方解説書(2021) 廣川書店 C-1142 - C-1145
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