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劇薬
処方箋医薬品注)
条件付き承認品目
萎縮型加齢黄斑変性における地図状萎縮の進行抑制
眼底自発蛍光検査や眼底三次元画像解析を用いて、投与開始時に加え投与中には定期的に地図状萎縮の中心窩への拡大の有無を評価した上で、治療上の有益性と危険性を十分に勘案し、本剤の投与の適否を慎重に判断すること。
アバシンカプタド ペゴルナトリウム2mg/0.1mL(リンカーを含むオリゴヌクレオチド部分として)を初回から12カ月までは1カ月に1回、硝子体内投与し、以降は2カ月に1回、硝子体内投与する。
臨床試験においては、両眼治療は行われていない。両眼に治療対象となる病変がある場合は、両眼同時治療の有益性と危険性を慎重に評価した上で本剤を投与すること。なお、初回治療における両眼同日投与は避け、片眼での安全性を十分に評価した上で対側眼の治療を行うこと。
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妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
眼内炎(0.3%)、眼圧上昇(11.0%)、脈絡膜血管新生(2.4%)、裂孔原性網膜剥離(頻度不明)等があらわれることがある。,,,,
5%以上
1~5%未満
1%未満
眼障害
結膜出血、結膜充血、眼痛
点状角膜炎、眼刺激、硝子体浮遊物、霧視、結膜浮腫、一過性失明、流涙増加、ドライアイ
角膜びらん、眼そう痒症、眼の異物感、視力障害、硝子体剥離、黒内障、結膜溢血、結膜弛緩症、角膜上皮欠損、角膜浮腫、角膜混濁、網膜上膜、眼瞼刺激、眼部不快感、高眼圧症、視神経乳頭血管障害、光視症、網膜動脈閉塞、網膜出血、一過性視力低下、硝子体障害、硝子体出血
感染症及び寄生虫症
結膜炎
傷害、中毒及び処置合併症
角膜擦過傷
挫傷、眼外傷、眼内注射合併症
神経系障害
頭痛
臨床試験において、一過性の眼圧上昇が報告されている。投与容量の増加に伴い眼圧が上昇することがある。,,
眼圧を測定し、必要に応じて適切な処置を行うこと。
評価時点
GAの中心窩への拡大注1)
治療群
イベント発生割合注2)
ハザード比[95%CI]注3)
6カ月
なし
シャム群
6/191(3.1)
―
本剤群
1/178(0.6)
0.18[0.02, 1.48]
あり
0/9(0.0)
1/13(7.7)
>1注4)
12カ月
12/174(6.9)
1/147(0.7)
0.10[0.01, 0.74]
2/16(12.5)
4/31(12.9)
0.98[0.18, 5.37]
18カ月
12/154(7.8)
9/138(6.5)
0.83[0.35, 1.97]
10/28(35.7)
9/24(37.5)
0.89[0.36, 2.19]
24カ月
16/129(12.4)
11/122(9.0)
0.72[0.33, 1.54]
13/46(28.3)
16/37(43.2)
1.60[0.77, 3.33]
―:該当なし
注1)各評価時点において、眼底自発蛍光及び眼底三次元画像解析でGAの中心窩の中心点への拡大が認められた場合、ありと定義した。なお、治験中止等により画像データが欠測した場合、及び取得された画像では中心窩への拡大が判定できなかった場合、当該症例は判定不能と判断された。6、12、18及び24カ月時点のそれぞれの判定不能例数は、シャム群が22、32、40及び47例、本剤群が34、47、63及び66例であった。
注2)該当例数/評価例数(%)
注3)本剤群/シャム群
注4)本剤群で1イベント、シャム群でイベントなし。
地図状萎縮を伴う萎縮型加齢黄斑変性の外国人患者に本剤2mgを月1回硝子体内投与したとき、定常状態時の血漿中アバシンカプタド ペゴルの濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。アバシンカプタド ペゴルのCtroughの濃度推移から蓄積性は認められなかった2)。硝子体液中の分布が均一で硝子体液容積が約4mLと仮定した場合、本薬2mgを硝子体内投与したときの硝子体液中のアバシンカプタド ペゴル濃度は500000ng/mL(2000μg/4mL)と推定され、最高血漿中濃度(347ng/mL)は硝子体液中濃度の推定値の約1400分の1となる3)。
投与量(mg)
Cmax(ng/mL)
Tmax(day)
AUC0-τ(day・ng/mL)
T1/2(day)
2(n=8)
347(59.0)
2.91(1.03, 7.00)
4726(40.6)注1)
7.57(29.2)注2)
Tmax:中央値(最小、最大)、その他:幾何平均値(幾何変動係数%)
注1)n=7
注2)n=5
アバシンカプタド ペゴルはヒト血清アルブミン、α1-酸性糖蛋白への弱い結合が確認されたが、血漿蛋白質への結合は最小限であると考えられた4)。
アバシンカプタド ペゴルはエンドヌクレアーゼ及びエキソヌクレアーゼによって分解され、より短い長さのオリゴヌクレオチドになると考えられる5)。
地図状萎縮を伴う萎縮型加齢黄斑変性の外国人患者に本剤2mgを月1回硝子体内投与したとき、アバシンカプタド ペゴルは尿中に検出されなかった2)。したがって、親化合物ではなく、より短いオリゴヌクレオチドとして腎排泄されることが示唆された6)。
地図状萎縮を伴う萎縮型加齢黄斑変性の外国人患者448例を対象に、シャム対照無作為化二重遮蔽比較試験を実施した。投与12カ月時点までは本剤2mg又はシャムを毎月投与した。その後、本剤2mgを毎月投与していた患者を本剤2mgを毎月若しくは隔月投与する群に再度割り付けし、投与24カ月時点まで投与を継続した。投与12カ月時点までシャム群であった患者はシャムの毎月投与を継続した。主要評価項目である投与12カ月時点のGA面積(平方根変換)の平均成長速度(傾き)は、本剤2mg群で0.336mm/year、シャム群で0.392mm/yearであり、シャム群に対し統計学的に有意に減少した(P=0.0064)。12及び24カ月時点のGA面積(平方根変換)の平均成長速度(傾き)は、表1のとおりであった。
有効性の解析結果(MMRM解析)注1)
GA注2)面積(平方根変換)
P値
平均成長速度(傾き)(mm/年)
群間差注3)[95%CI]
0.392±0.033
0.0064注4)
本剤2mg群
0.336±0.032
−0.056[−0.096, −0.016]
0.411±0.028
本剤2mg毎月投与群
0.368±0.029
−0.043[−0.084, −0.003]
本剤2mg隔月投与群
0.339±0.030
−0.072[−0.113, −0.031]
注1)MMRM:Mixed-Effects Model for Repeated Measures(投与群、時間、ベースラインの視力(ETDRS 50文字未満、50文字以上)、GAのjunctional zoneにおける眼底自発蛍光パターン(なし/限局的、バンド状/拡散的)、投与群と時間の交互作用、ベースラインの視力と時間の交互作用、GAのjunctional zoneにおける眼底自発蛍光パターンと時間の交互作用を固定効果とし、共分散構造として無構造を仮定し、自由度をKenward-Rogerの方法で調整したMMRMより算出。)
注2)GA:Geographic Atrophy
注3)本剤群-シャム群
注4)有意水準両側5%
12カ月時点のGA面積(平方根変換)の平均成長速度(傾き)が主要評価項目であった。
投与後12カ月時点及び24カ月時点の最高矯正視力スコアのベースラインからの変化量の結果は表2のとおりであり、いずれの時点においても本剤群とシャム群で差は認められなかった。
評価例数
変化量(文字数)
群間差注2)[95%CI](文字数)
198
0.94±1.51
196
1.33±1.48
0.39[−1.42, 2.19]
183
−3.11±2.62
89
−5.48±2.75
−2.36[−6.10, 1.37]
83
−2.34±2.84
0.77[−3.02, 4.56]
注1)MMRM:Mixed-Effects Model for Repeated Measures(投与群、時点、ベースラインの視力(ETDRS 50文字未満、50文字以上)、ベースラインのGA面積(4視神経乳頭面積未満、4視神経乳頭面積以上)、GAのjunctional zoneにおける眼底自発蛍光パターン(なし/限局的、バンド状/拡散的)、投与群と時点の交互作用、ベースラインの視力と時点の交互作用、ベースラインのGA面積と時点の交互作用、GAのjunctional zoneにおける眼底自発蛍光パターンと時点の交互作用を固定効果とし、共分散構造は無構造(12カ月)、Heterogeneous compound symmetry(24カ月)を仮定し、自由度はKenward-Rogerの方法で調整したMMRMより算出。)
注2)本剤群-シャム群
24カ月時点までに本剤と関連性のある有害事象は3.1%(7/225例)に、投与手技と関連性のある有害事象は本剤2mg投与群で37.3%(84/225例)に認められた。本剤と関連性のある有害事象はすべて脈絡膜血管新生3.1%(7/225例)であった。主な(5%以上)投与手技と関連性のある被験眼の有害事象は、本剤2mg投与群で結膜出血15.1%(34/225例)、眼圧上昇12.0%(27/225例)、眼痛5.8%(13/225例)、結膜充血5.3%(12/225例)であった7)。
注)本剤の承認された用法及び用量は、「アバシンカプタド ペゴルナトリウム2mg/0.1mL(リンカーを含むオリゴヌクレオチド部分として)を初回から12カ月までは1カ月に1回、硝子体内投与し、以降は2カ月に1回、硝子体内投与する。」である。
硝子体内投与したアバシンカプタド ペゴルナトリウムは、補体経路の最終段階である補体第5成分の活性化を阻害することにより、萎縮型加齢黄斑変性患者における地図状萎縮の進行を抑制すると考えられる。
アバシンカプタド ペゴルナトリウムは、ヒト補体第5成分に高い親和性で結合した8)(in vitro)。またアバシンカプタド ペゴルナトリウムは、ヒト血清において、古典経路及び第二経路刺激による補体第5成分を介した補体経路活性化を抑制した9)(in vitro)。
アバシンカプタド ペゴルナトリウム(Avacincaptad Pegol Sodium)
C383H430F21N141Na39O258P39(オリゴヌクレオチド部分)
13,639.85(オリゴヌクレオチド部分)
白色~微黄色の固体
アバシンカプタド ペゴルナトリウムは、補体C5に対するアプタマー誘導体のナトリウム塩であり、5’末端にリンカーを介してメトキシポリエチレングリコール(分子量:約43,000)が結合している。アプタマー部分は、部分的に化学修飾された39個のヌクレオチド残基から構成される1本鎖オリゴヌクレオチドである。
1バイアル(専用フィルター付き採液針1本、専用シリンジ1本添付)
1) 社内報告書:海外第Ⅲ相試験[ISEE2008](GATHER 2試験)追加解析(2025年9月19日承認)(DIR250098)
2) 社内報告書:海外第Ⅲ相試験[ISEE2008](GATHER 2試験)PKサブ試験(2025年9月19日承認 CTD 2.7.2.2 補遺)(DIR240260)
3) 社内報告書:分布及び蛋白結合(2025年9月19日承認 CTD 2.7.2.3.2.5 補遺)(DIR250084)
4) 社内報告書:血漿蛋白結合(2025年9月19日承認 CTD 2.7.2.2.3.1)(DIR250099)
5) 社内報告書:代謝(2025年9月19日承認 CTD 2.7.2.3.2.6)(DIR240262)
6) Geary, R. S. et al.:Clin. Pharmacokinet. 2015;54:133-146[R-09139]
7) 社内報告書:海外第Ⅲ相試験[ISEE2008](GATHER 2試験)(2025年9月19日承認 CTD 2.7.6.3)(DIR240264)
8) 社内報告書:結合試験(2025年9月19日承認 CTD 2.6.2.2.1.1)(DIR240266)
9) 社内報告書:In vitro補体活性化の阻害(2025年9月19日承認 CTD 2.6.2.2.1.2)(DIR240267)
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