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劇薬
処方箋医薬品注)
既存治療で効果不十分な下記疾患尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、イコトロキンラとして1日1回200mgを起床時に空腹の状態で経口投与する。
感染症が悪化するおそれがある。,,,
患者の状態をより慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。本薬の血中濃度が上昇するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物試験(ラット及びウサギ)では、イコトロキンラの臨床曝露量(AUC)の27倍まで胚・胎児への影響は認められなかった。ウサギの胚・胎児発生試験では、イコトロキンラの臨床曝露量(AUC)の157倍に相当する用量で、母動物の体重減少、摂餌量減少及び流産、胎児の肋骨癒合の発現頻度増加が認められた。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁中への移行に関するデータはない。授乳中の母ラットにイコトロキンラを経口投与したとき、哺乳児の血漿中でイコトロキンラが検出された。
12歳未満、及び12歳以上かつ体重40kg未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
ウイルス、細菌等による重篤な感染症があらわれることがある。重篤な感染症が発症した場合には、感染症が消失するまで本剤を投与しないこと。,,,,
3%未満
感染症及び寄生虫症
上気道感染、上咽頭炎
ブリスターシートから取り出して服用するよう指導すること。シートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
尋常性乾癬患者を対象とした国際共同及び海外第Ⅲ相臨床試験4試験(PSO3001試験、PSO3002試験、PSO3003試験及びPSO3004試験)の併合解析では、52週までに本剤の投与を受けた被験者の9.6%(199/2,083例)に抗イコトロキンラ抗体が発現したが、中和抗体は認められなかった。また、膿疱性乾癬及び乾癬性紅皮症患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験(PSO3005試験)において、52週までに本剤の投与を受けた被験者の15.8%(3/19例)に抗イコトロキンラ抗体が発現したが、中和抗体は認められなかった。1)
日本人健康成人に本剤100mg注)及び300mg注)を単回経口投与したとき、血漿中イコトロキンラ濃度は投与後2~4時間に最高濃度に達し、8~9.2時間の消失半減期で低下した。3)注)承認された用法・用量は1日1回200mgである。
用量
100mg(6例)
300mg(6例)
Cmax(ng/mL)
3.17(1.03)
4.61(2.38)
tmax(h)
2.00(0.25;5.00)
4.00(0.25;6.00)
AUC∞(ng・h/mL)
27.5(8.01)
50.7(18.8)
t1/2(h)
8.0(2.4)
9.2(1.6)
tmax:中央値(範囲)
中等症から重症の局面型皮疹を有する乾癬患者(日本人を含む)に、本剤200mgを1日1回反復経口投与したときの定常状態における薬物動態パラメータは下表のとおりと推定された。4)(母集団薬物動態解析)
集団
Ctrough(ng/mL)
AUC0-24(ng・h/mL)
全体集団
2.93(1.82)
0.628(0.722)
36.7(25.2)
日本人集団
3.45(1.52)
0.645(0.378)
41.5(17.6)
12歳以上18歳未満
3.37(2.95)
0.913(1.84)
45.6(56.2)
健康成人に本剤200mgを高脂肪食摂取後に単回経口投与したとき、空腹時投与と比較してのCmax及びAUClastはそれぞれ59%及び47%低下した。5)(外国人データ)また、健康成人に本薬100mg錠注)を高脂肪食摂取2時間後に単回経口投与したときのCmax及びAUClastは空腹時投与と比較してそれぞれ49%及び41%低下し、高脂肪食摂取30分前に投与したときは空腹時投与と比較してそれぞれ19%及び39%低下した。6)(外国人データ)注)本剤の承認された製剤は200mg錠であり、承認された用法・用量は1日1回200mgである。
イコトロキンラのヒト血漿蛋白結合率は52%であった。血液/血漿中濃度比は0.53であった。7)
イコトロキンラは、異化によりペプチド及びアミノ酸に代謝されると推定される。ヒト血漿中で検出された主な薬物関連物質は未変化体であった。8)
健康成人に本剤10~1,000mgを経口投与したとき、未変化体の糞中及び尿中排泄率は投与量の37~81%、及び0.001%未満であった。9)(外国人データ)
中等度及び重度の腎機能障害被験者並びに腎機能正常被験者に本剤200mgを単回経口投与したとき、イコトロキンラの薬物動態に及ぼす影響は下表のとおりであった。10)(外国人データ)
幾何平均比(90%信頼区間)腎機能障害被験者/腎機能正常被験者
Cmax
AUC∞
中等度腎機能障害被験者(eGFRa):30以上60mL/min未満)
1.79(1.07,3.00)
2.47(1.59,3.84)
重度腎機能障害被験者(eGFRa):15以上30mL/min未満)
1.27(0.74,2.19)
2.78(1.68,4.60)
a)CKD-EPI式による
中等症から重症の局面型皮疹を有する18歳以上の乾癬患者及び12歳以上18歳未満かつ体重40kg以上の乾癬患者(IGA注1)スコアが3以上、PASI注2)スコアが12以上、かつ皮疹が体表面積の10%以上)684例(日本人7例)を対象に二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又は本剤200mgを1日1回経口投与した。主要評価項目(co-primary endpoint)である投与16週後のIGAスコアが「なし」又は「軽微」かつベースラインから2ポイント以上の改善(以下、「IGA(0/1)」)を達成した被験者の割合及びPASIスコアがベースラインから90%以上改善(以下、「PASI 90」)した被験者の割合は、いずれもプラセボ群と比較して本剤群で統計学的に有意に高かった。本剤群に割り付けられた被験者は、投与16週以降も本剤200mgを1日1回経口投与され、投与24週後にPASIスコアがベースラインから75%以上改善(PASI 75)又はIGA(0/1)を達成し、本剤投与に再ランダム化された被験者の投与52週後のPASI 90達成率は75.1%(127/169例)、IGA(0/1)達成率は78.7%(133/169例)であった。11)注1)Investigator Global Assessment注2)Psoriasis Area and Severity Index
プラセボ
本剤200mg
IGA(0/1)
8.3%(19/228例)
64.7% a(295/456例)
PASI 90
4.4%(10/228例)
49.6% a(226/456例)
PASI 100
0.4%(1/228例)
27.0%(123/456例)
a:p<0.001、対プラセボ群、Cochran-Mantel-Haenszel chi-square test
本剤の副作用発現頻度(全例が投与52週に到達した時点)は20.8%(139/669例注3))で、主な副作用は、上気道感染4.2%(28例)、上咽頭炎2.1%(14例)であった。注3)18歳以上の乾癬患者では、本剤群(投与24週後にPASI75又はIGA0/1を達成し、再無作為化時に本剤群に割り付けられた被験者、又は投与24週後にPASI75及びIGA0/1を達成せず、投与24週以降も本剤を投与継続された被験者、加えて再無作為化時にプラセボ群に割り付けられ投与52週以降本剤を投与された被験者)、プラセボ群(投与16週以降に本剤を投与された被験者)のうち、本剤を投与した期間の副作用を集計した。また、12歳以上18歳未満かつ体重40kg以上の乾癬患者では本剤群及びプラセボ群(投与16週以降に本剤を投与された被験者)のうち、本剤を投与した期間の副作用を集計した。
中等症から重症の局面型皮疹を有する18歳以上の乾癬患者(IGA注1)スコアが3以上、PASI注2)スコアが12以上、かつ皮疹が体表面積の10%以上)774例(日本人59例)を対象に二重盲検比較試験を実施した。プラセボ、デュークラバシチニブ6mg又は本剤200mgを1日1回経口投与した。主要評価項目(co-primary endpoint)である投与16週後のIGA(0/1)を達成した被験者の割合及びPASI 90を達成した被験者の割合は、いずれもプラセボ群と比較して本剤群で統計学的に有意に高かった。本剤群に割り付けられた被験者は、投与16週以降も本剤200mgを1日1回経口投与され、投与52週後のPASI 90達成率は69.5%(216/311例)、IGA(0/1)達成率は74.0%(230/311例)であった。12)注1)Investigator Global Assessment注2)Psoriasis Area and Severity Index
デュークラバシチニブ
10.9%(17/156例)
50.2%(154/307例)
68.5% a(213/311例)
3.8%(6/156例)
29.6%(91/307例)
55.0% a(171/311例)
1.3%(2/156例)
11.1%(34/307例)
31.2%(97/311例)
本剤の副作用発現頻度(全例が投与52週に到達した時点)は13.1%(96/734例注3))で、主な副作用は、上気道感染2.9%(21例)、上咽頭炎1.5%(11例)であった。注3)本剤群、プラセボ群(投与16週以降に本剤を投与された被験者)、及びデュークラバシチニブ群(投与24週以降に本剤を投与された被験者)のうち、本剤を投与した期間の副作用を集計した。
膿疱性乾癬患者9例及び乾癬性紅皮症患者10例を対象に非盲検試験を実施した。本剤200mgを1日1回経口投与した。投与16週後にCGI注1)スコアに基づく評価が軽度改善以上の患者の割合(以下、「奏効率」)は、膿疱性乾癬患者88.9%(8/9例)、乾癬性紅皮症患者100.0%(10/10例)であった。投与52週後の奏効率は膿疱性乾癬患者85.7%(6/7例)、乾癬性紅皮症患者100.0%(7/7例)であった。13)注1)Clinical Global Impression※膿疱性乾癬患者の治療奏効は、日本皮膚科学会の総スコアに基づいたCGIスコアを用いて評価した。本剤の副作用発現頻度(投与52週後まで)は21.1%(4/19例)であった。
本剤は、IL-23受容体に選択的に結合するペプチドで、平衡解離定数(KD値)は7.1pmol/Lである。14)本剤は、IL-23とIL-23受容体の結合を競合的に阻害することで、IL-23受容体を介したシグナル伝達及び下流のサイトカイン産生を阻害する。
本剤は、ヒト末梢血単核球細胞及びヒトびまん性大細胞型Bリンパ腫細胞においてIL-23刺激によるSTAT3のリン酸化を阻害し、阻害活性はそれぞれIC50値=5.6pmol/L及びKb値=15.1pmol/Lであった。15),16)
本剤は、ヒトNK細胞、並びに健康被験者及び乾癬患者由来の全血においてIL-23刺激によるIFNγの産生を抑制し、IC50値はそれぞれ18.4pmol/L、11pmol/L及び9pmol/Lであった。17),18)
本剤は、ラット脾細胞においてラットIL-23刺激によるIL-17Aの産生を抑制し、IC50値は260pmol/Lであった。19)
本剤の予防的経口投与は、ラットIL-23皮内投与により誘導したラット皮膚炎モデルにおいて、耳介におけるIL-22、IL-17A及びIL-17Fなどの炎症性サイトカインの遺伝子発現、並びに紅斑及び肥厚を抑制し、IL-23依存性の炎症反応を改善した。20)
イコトロキンラ塩酸塩(Icotrokinra Hydrochloride)
S 3.1,S3.6-Cyclo[N-acetyl-3-sulfanyl-L-valyl-L-asparaginyl-L-threonyl-7-methyl-L-tryptophyl-N6-acetyl-L-lysyl-3-sulfanyl-L-valyl-O-(2-aminoethyl)-L-tyrosyl-3-(naphthalen-2-yl)-L-alanyl-4-aminooxan-4-carbonyl-L-α-glutamyl-L-asparaginyl-3-(pyridin-3-yl)-L-alanyl-N2-methylglycinamide]hydrochloride
C90H120N20O22S2・xHCl
1898.17(遊離塩基として)
白色の粉末
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
30錠[3錠(ブリスター)×10]
1) 社内資料:イコトロキンラの免疫原性(2026年9月16日承認、CTD2.7.2.4.1、CTD2.7.6.15)
2) Kimball AB, et al.:Br J Dermatol. 2015;173(5):1183-1190
3) 社内資料:イコトロキンラの単回投与試験(2026年9月16日承認、CTD2.7.2.2.1.2)
4) 社内資料:イコトロキンラの母集団薬物動態解析(2026年9月16日承認、CTD2.7.2.2.4)
5) 社内資料:イコトロキンラの食事の影響試験(2026年9月16日承認、CTD2.7.1.2.2)
6) 社内資料:イコトロキンラの食事の影響試験(2026年9月16日承認、CTD2.7.1.2.1)
7) 社内資料:イコトロキンラの分布(2026年9月16日承認、CTD2.6.4.4.1)
8) 社内資料:イコトロキンラの代謝(2026年9月16日承認、CTD2.7.2.3.1.2)
9) 社内資料:イコトロキンラの薬物動態試験(2026年9月16日承認、CTD2.7.2.2.1.1)
10) 社内資料:イコトロキンラの腎機能障害試験(2026年9月16日承認、CTD2.7.2.2.1.6)
11) 社内資料:イコトロキンラの国際共同第Ⅲ相臨床試験(77242113PSO3001)(2026年9月16日承認、CTD2.7.6.10)
12) 社内資料:イコトロキンラの国際共同第Ⅲ相臨床試験(77242113PSO3002)(2026年9月16日承認、CTD2.7.6.11)
13) 社内資料:イコトロキンラの国内第Ⅲ相臨床試験(77242113PSO3005)(2026年9月16日承認、CTD2.7.6.15)
14) 社内資料:イコトロキンラの結合親和性(2026年9月16日承認、CTD2.6.2.2.1.1)
15) 社内資料:ヒトPBMCにおけるIL-23誘導STAT3リン酸化及びIL-12誘導STAT4リン酸化に対するイコトロキンラの阻害作用(2026年9月16日承認、CTD2.6.2.2.1.2)
16) 社内資料:ヒトBリンパ腫細胞におけるIL-23誘導STAT3リン酸化に対するイコトロキンラの阻害作用(2026年9月16日承認、CTD2.6.2.2.1.3)
17) 社内資料:ヒトNK細胞におけるIL-23誘導IFNγ産生に対するイコトロキンラの阻害作用(2026年9月16日承認、CTD2.6.2.2.1.4)
18) 社内資料:ヒト正常及び患者由来の全血におけるIL-23誘導IFNγ産生に対するイコトロキンラの阻害作用(2026年9月16日承認、CTD2.6.2.2.1.5)
19) 社内資料:ラット脾細胞におけるIL-23誘導IL-17産生に対するイコトロキンラの阻害作用(2026年9月16日承認、CTD2.6.2.2.1.6)
20) 社内資料:IL-23誘導皮膚炎モデルにおけるイコトロキンラの病態改善作用(2026年9月16日承認、CTD2.6.2.2.4.1)
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