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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
通常、成人にはウステキヌマブ(遺伝子組換え)として、導入療法の初回に、以下に示す用量を単回点滴静注する。
患者体重
投与量
55kg以下
260mg
55kgを超える85kg以下
390mg
85kgを超える
520mg
感染症を悪化又は顕在化させるおそれがある。,,,
悪性腫瘍の既往歴のある患者を対象とする試験は実施されていない。[1.1 参照],[8.3 参照]
アレルゲン免疫療法を受けた患者における本剤の使用については評価されていないが、本剤はアレルゲン免疫療法に影響を与える可能性がある。特にアナフィラキシーに対するアレルゲン免疫療法を受けている又は過去に受けたことのある患者については注意すること。
**治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトにおいてごく少量乳汁中へ移行することが報告されている。1),2),3)
小児等の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能が低下している。
発疹、蕁麻疹、血管浮腫等があらわれることがある。
ウイルス、細菌あるいは真菌による重篤な感染症(蜂巣炎、憩室炎、骨髄炎、胃腸炎、肺炎及び尿路感染等)があらわれることがある。重篤な感染症が発現した場合には、感染が回復するまで本剤の投与をしないこと。,,,,
結核が発現又は再活性化する可能性がある。,,,,
咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
1%以上
1%未満
頻度不明
感染症及び寄生虫症
鼻咽頭炎
上気道感染、外陰腟真菌感染、帯状疱疹、副鼻腔炎
歯肉炎
精神障害
うつ病
神経系障害
頭痛
浮動性めまい
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
咽喉頭疼痛、鼻閉
好酸球性肺炎
胃腸障害
悪心
嘔吐、下痢
*皮膚及び皮下組織障害
そう痒症
発疹、蕁麻疹、ざ瘡、過敏性血管炎
膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
筋骨格系及び結合組織障害
関節痛、筋痛、背部痛
全身障害及び投与局所様態
疲労
無力症、注射部位反応
健康成人に本剤6mg/kg※を単回静脈内投与したときの血中濃度推移と薬物動態パラメータは以下であった。6)(外国人データ)
AUC∞(μg・day/mL)
3132.4注)(690.2)
t1/2(day)
24.7注)(6.2)
平均値(標準偏差)、69例(注)68例)※本剤の体重別用量群(承認用量):体重55kg以下=本剤260mg、体重55kg超85kg以下=本剤390mg、体重85kg超=本剤520mg
日本人及び外国人のクローン病患者に、用法・用量に従って本剤を単回静脈内投与したとき、血清中ウステキヌマブ濃度は投与1時間後に113(23.7)μg/mL(n=28)及び126(34.1)μg/mL(n=412)、8週後に4.04(2.92)μg/mL(n=15)及び7.09(4.57)μg/mL(n=292)を示した。7)[平均値(標準偏差)]
日本人及び外国人の潰瘍性大腸炎患者に、用法・用量に従って本剤を単回静脈内投与したとき、血清中ウステキヌマブ濃度は投与1時間後に129(27.4)μg/mL(n=39)及び126(33.3)μg/mL(n=273)、8週後に7.40(4.04)μg/mL(n=36)及び9.14(5.50)μg/mL(n=224)を示した。8)[平均値(標準偏差)]
ウステキヌマブは、ヒトIgG1由来の抗体であることから、他の免疫グロブリン9)と同様に代謝されると推察される。
中等症から重症の活動期のクローン病患者(日本人症例56例を含む)を対象とし、プラセボ、本剤130mg又は体重別用量(6mg/kg)a)を0週目に単回静脈内投与した導入試験を実施した。抗TNF薬で効果不十分又は忍容性がなかった患者を対象とした。6週目にclinical response注1)が得られた被験者の割合は、プラセボ群の21.5%に対して、本剤130mg群で34.3%、本剤体重別用量(6mg/kg)a)群で33.3%であった。10)注1)Crohn’s Disease Activity Index(CDAI)スコアのベースラインからの100ポイント以上の減少(ベースラインのCDAIスコアが220ポイント以上248ポイント以下の被験者については、CDAIスコアが150ポイント未満を達成していた場合、clinical responseが得られたとみなした)
プラセボ
130mg b)
体重別用量(6mg/kg)a)
Clinical response rate(6週目)
21.5%(53/247例)
34.3%c)(84/245例)
33.3%c)(83/249例)
a):本剤の体重別用量群(承認用量):体重55kg以下=本剤260mg、体重55kg超85kg以下=本剤390mg、体重85kg超=本剤520mgb):国内未承認用量c):p<0.01、対プラセボ群、Cochran-Mantel-Haenszelカイ二乗検定
本剤130mg群の副作用発現頻度は、26.0%(64例/246例)であった。主要な副作用は、頭痛7例(2.8%)、関節痛5例(2.0%)、鼻咽頭炎4例(1.6%)、発疹4例(1.6%)、上気道感染3例(1.2%)、そう痒症3例(1.2%)、筋痛3例(1.2%)であった。本剤体重別用量(6mg/kg)群の副作用発現頻度は、28.1%(70例/249例)であった。主要な副作用は、頭痛9例(3.6%)、嘔吐6例(2.4%)、悪心5例(2.0%)、疲労5例(2.0%)、上気道感染4例(1.2%)であった。
中等症から重症の活動期のクローン病患者(日本人症例26例を含む)を対象とし、プラセボ、本剤130mg又は体重別用量(6mg/kg)a)を0週目に単回静脈内投与した導入試験を実施した。既存治療(コルチコステロイド又は免疫調節剤)で効果不十分であり、かつ抗TNF薬による治療歴がないか又は抗TNF薬治療歴を有するものの効果不十分又は忍容性がないことが示されていない患者を対象とした。6週目にclinical response注1)が得られた被験者の割合は、プラセボ群の28.7%に対して、本剤130mg群で51.7%、本剤体重別用量(6mg/kg)a)群で55.5%であった。11)注1)Crohn’s Disease Activity Index(CDAI)スコアのベースラインからの100ポイント以上の減少(ベースラインのCDAIスコアが220ポイント以上248ポイント以下の被験者については、CDAIスコアが150ポイント未満を達成していた場合、clinical responseが得られたとみなした)
28.7%(60/209例)
51.7%c)(108/209例)
55.5%c)(116/209例)
a):本剤の体重別用量群(承認用量):体重55kg以下=本剤260mg、体重55kg超85kg以下=本剤390mg、体重85kg超=本剤520mgb):国内未承認用量c):p<0.001、対プラセボ群、Cochran-Mantel-Haenszelカイ二乗検定
本剤130mg群の副作用発現頻度は、13.2%(28例/212例)であった。主要な副作用は、頭痛7例(3.3%)、悪心3例(1.4%)、無力症3例(1.4%)、上気道感染2例(0.9%)であった。本剤体重別用量(6mg/kg)群の副作用発現頻度は、12.1%(25例/207例)であった。主要な副作用は、頭痛6例(2.9%)、上気道感染3例(1.4%)、悪心3例(1.4%)、鼻咽頭炎2例(1.0%)、嘔吐2例(1.0%)、疲労2例(1.0%)であった。
中等症から重症の活動期の潰瘍性大腸炎患者(日本人症例107例を含む)を対象とし、プラセボ、本剤130mg又は体重別用量(6mg/kg)b)を0週目に単回静脈内投与した導入試験を実施した。生物学的製剤(抗TNF薬又はベドリズマブ)又は既存治療(コルチコステロイド又は免疫調節薬)で効果不十分又は忍容性がなかった患者を対象とした。8週目にclinical remission注1)が得られた被験者の割合は、プラセボ群の5.3%に対して、本剤130mg群で15.6%、本剤体重別用量(6mg/kg)b)群で15.5%であった。8)注1)Mayoスコアが2以下、かついずれのサブスコアも1を超えていない場合
130mgc)
体重別用量(6mg/kg)b)
Clinical remission(8週目)
5.3%(17/319例)
15.6%a)(50/320例)
15.5%a)(50/322例)
a):p<0.001、対プラセボ群、Cochran-Mantel-Haenszelカイ二乗検定b):本剤の体重別用量群(承認用量):体重55kg以下=本剤260mg、体重55kg超85kg以下=本剤390mg、体重85kg超=本剤520mgc):国内未承認用量
本剤130mg群の副作用発現頻度は、11.2%(36例/321例)であった。主要な副作用は、頭痛7例(2.2%)、そう痒症5例(1.6%)、疲労3例(0.9%)、悪心3例(0.9%)、浮動性めまい2例(0.6%)、無力症2例(0.6%)であった。本剤体重別用量(6mg/kg)群の副作用発現頻度は、14.1%(45例/320例)であった。主要な副作用は、上気道感染5例(1.6%)、疲労4例(1.3%)、そう痒症3例(0.9%)、頭痛3例(0.9%)、発疹3例(0.9%)、ざ瘡3例(0.9%)であった。
In vitro試験において、本剤はヒトインターロイキン(IL)-12及びIL-23を構成するp40たん白サブユニットに特異的かつ高い親和性で結合し12)、IL-12及びIL-23受容体複合体への結合を阻害した13)。
In vitro 試験において、IL-12及びIL-23によって活性化されるヘルパーT細胞及びナチュラルキラー細胞などの免疫担当細胞の細胞内シグナル伝達並びにIFN-γ、IL-17A、IL-17F及びIL-22の分泌を抑制した14)。
ウステキヌマブ(遺伝子組換え)[Ustekinumab(Genetical Recombination)]
H鎖 C2207H3410N582O671S17L鎖 C1034H1596N274O337S6
148,079~149,690
ウステキヌマブは、ヒトインターロイキン-12及びインターロイキン-23のp40サブユニットに対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体である。ウステキヌマブは、マウスミエローマ(Sp2/0)細胞により産生される。ウステキヌマブは、449個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2分子及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2分子で構成される糖タンパク質(分子量:148,079~149,690)である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
26mL[1バイアル]
1) **Klenske E, et al.:J Crohns Colitis. 2019; 13: 267-269
2) **Bar-Gil Shitrit A, et al.:Inflamm Bowel Dis. 2021; 27: 742-745
3) **Matro R, et al.:Gastroenterology. 2018; 155: 696-704
4) Langowsk JL, et al.:Nature. 2006; 442: 461-465
5) Maeda A, et al.:Cancer Res. 2006; 66: 2962-2969
6) 社内資料:健康成人におけるウステキヌマブ製剤の薬物動態比較試験(2017年3月30日承認、CTD2.7.1.2)
7) 社内資料:クローン病に対する国際共同臨床試験の薬物濃度データの併合結果(2017年3月30日承認、CTD2.7.2.2)
8) 社内資料:国際共同第Ⅲ相臨床試験成績(UCO3001 寛解導入試験)(2020年3月25日承認、CTD2.7.6.1)
9) Tabrizi MA, et al.:Drug Discov Today. 2006; 11: 81-88
10) 社内資料:国際共同第Ⅲ相臨床試験成績(CRD3001)(2017年3月30日承認、CTD2.7.6.2)
11) 社内資料:国際共同第Ⅲ相臨床試験成績(CRD3002)(2017年3月30日承認、CTD2.7.6.3)
12) Luo J, et al.:J Mol Biol. 2010; 402: 797-812
13) 社内資料:ウステキヌマブのヒトIL-12及びIL-23中和作用機序(2017年3月30日承認、CTD2.6.2.1)
14) 社内資料:ウステキヌマブのヒトIL-12及びIL-23中和作用の機能的効果(2017年3月30日承認、CTD2.6.2.1)
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