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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
トレムフィア皮下注100mgシリンジ
トレムフィア皮下注100mgシリンジトレムフィア皮下注200mgシリンジトレムフィア皮下注200mgペン
通常、成人にはグセルクマブ(遺伝子組換え)として、1回100mgを初回、4週後、以降8週間隔で皮下投与する。
通常、成人にはグセルクマブ(遺伝子組換え)として、点滴静注製剤による導入療法終了8週後から、1回100mgを8週間隔で皮下投与する。なお、患者の状態に応じて、点滴静注製剤による導入療法終了4週後以降に、1回200mgを4週間隔で皮下投与することもできる。
感染症が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はカニクイザルにおいて胎児への移行が報告されているが、胚・胎児毒性及び催奇形性は認められていない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能が低下している。
ウイルス、細菌、真菌等による重篤な感染症があらわれることがある。重篤な感染症が発症した場合には、感染症が消失するまで本剤を投与しないこと。
アナフィラキシー(血管浮腫、蕁麻疹、発疹等)等の重篤な過敏症があらわれることがある。
3%以上
3%未満
頻度不明
**感染症及び寄生虫症
気道感染、白癬感染、単純ヘルペス
胃腸炎
**神経系障害
頭痛
胃腸障害
下痢
筋骨格系及び結合組織障害
関節痛
全身障害及び投与局所様態
注射部位反応
**臨床検査
トランスアミナーゼ上昇、好中球数減少
局面型皮疹を有する日本人乾癬患者に本剤10※、30※、100又は300 mg※を単回皮下投与したとき、血清中グセルクマブ濃度は投与約4~6日後に最高血清中濃度に達し、約16~18日の消失半減期で低下した。1)
用量
10 mg※(5例)
30 mg※(5例)
100 mg(5例)
300 mg※(5例)
Cmax(μg/mL)
0.46(0.19)
1.52(0.56)
6.14(2.29)
15.08(5.15)
tmax(day)
4.02(2.97; 13.99)
5.93(3.07; 6.23)
6.02(3.88; 13.88)
6.03(3.98; 13.89)
AUC∞(μg・day/mL)
14.0(7.8)a
40.8(15.8)
159.9(65.2)
427.1(156.7)b
t1/2(day)
16.4(6.8)a
16.0(5.2)
17.6(3.1)
15.6(3.0)b
tmax: 中央値(範囲)a:3例b:4例※本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症に対する承認用量は1回100mgである。
局面型皮疹を有する日本人乾癬患者2)、日本人膿疱性乾癬患者3)又は乾癬性紅皮症患者3)及び日本人掌蹠膿疱症患者4)に本剤50 mg※、100 mg又は200mg※を0、4週及びその後8週間隔で反復皮下投与したときの血清中トラフ濃度は下表のとおりであった。
局面型皮疹を有する乾癬患者
膿疱性乾癬患者又は乾癬性紅皮症患者
掌蹠膿疱症患者
50 mg※(60例)
100 mg(61例)
50 mg※(12例)
100 mga(6例)
100mg(45例)
200mg※(44例)
血清中濃度[μg/mL]
0.60(0.37)
1.13 (0.71)
0.53(0.29)
0.79(0.62)
1.08(0.74)
2.76(1.96)
a:本剤50 mgを0、4週及びその後8週間隔で反復皮下投与し、20週から100 mg を8週間隔で反復皮下投与した※本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症に対する承認用量は1回100mgである。
潰瘍性大腸炎患者に導入投与としてグセルクマブ点滴静注製剤200mgを0、4及び8週に静脈内投与した後、維持投与として本剤100mgを8週間隔又は200mgを4週間隔で反復皮下投与したときの定常状態における平均血清中トラフ濃度は、それぞれ1.4μg/mL及び10.7μg/mLであった。5)
外国人健康成人に、本剤100 mgを単回皮下投与したときの絶対的バイオアベイラビリティは49%であった6)。
局面型皮疹を有する外国人乾癬患者において、ミダゾラム[CYP3A4基質]、ワルファリン[CYP2C9基質]、オメプラゾール[CYP2C19基質]、デキストロメトルファン[CYP2D6基質]及びカフェイン[CYP1A2基質])を本剤200 mg※単回皮下投与と併用した結果、これら基質薬の曝露量に明らかな変動は認められなかった。7)※本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症に対する承認用量は1回100mgである。
中等症から重症の局面型皮疹を有する乾癬患者(PASI注1)スコアが12以上、IGA注2)スコアが3以上、かつ局面型皮疹がBSA注3)の10%以上)192例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ、本剤50※又は100 mgを0及び4週、その後8週間隔で皮下投与した。投与16週後及び52週後のPASIスコアがベースラインから75%以上、90%以上、100%改善した患者の割合(以下、それぞれPASI 75、PASI 90、PASI 100)、IGAスコア「0」、「0又は1」を達成した患者の割合(以下、それぞれIGA 0、IGA 0/1)を下表に示す。16週後のPASI 90及びIGA 0/1は、本剤投与群でプラセボ群に比べて統計学的に有意に高かった。また、CASPAR注4)に基づいて乾癬性関節炎と診断され、ACR基準評価注5)がベースラインから20%以上改善した患者の割合(以下、ACR 20)は、16週後でプラセボ群0%(0/10例)、100 mg群30.0%(3/10例)、52週後で100 mg群20.0%(2/10例)であった。2)注1)Psoriasis Area and Severity Index注2)Investigator’s Global Assessment注3)Body Surface Area注4)Classification criteria for Psoriatic Arthritis注5)米国リウマチ学会が定義する関節症状の評価基準※本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症に対する承認用量は1回100mgである。
投与16週後
投与52週後
プラセボ
本剤100mg
PASI 75
6.3%(4/64例)
84.1%(53/63例)
90.5%(57/63例)
PASI 90
0%(0/64例)
69.8% a(44/63例)
77.8%(49/63例)
PASI 100
27.0%(17/63例)
47.6%(30/63例)
IGA 0/1
7.8%(5/64例)
88.9% a(56/63例)
IGA 0
44.4%(28/63例)
58.7%(37/63例)
a:p<0.001、対プラセボ群、Fisherの正確検定副作用発現頻度(100mg投与例)は、29.2%(26/89例)であった。主な副作用は、注射部位紅斑が6.7%(6例)と上気道感染4例(4.5%)であった。
膿疱性乾癬患者10例及び乾癬性紅皮症患者11例を対象とした非盲検試験を実施した。本剤50 mg※を0及び4週、その後8週間隔で皮下投与し、20週以降に効果不十分と判定された場合に100 mgへの増量を可能とした。投与16週後に本剤による治療が奏効(CGI注)スコア「1、2又は3」)した患者の割合(以下、奏効率)は、膿疱性乾癬患者77.8%(7/9例)、乾癬性紅皮症患者90.9%(10/11例)であった。投与52週後の奏効率は膿疱性乾癬患者100%(8/8例)、乾癬性紅皮症患者100%(10/10例)であった。3)
副作用発現頻度は、9.5%(2/21例)であった。主な副作用は、白癬感染症1例(4.8%)であった。
活動性乾癬性関節炎患者(CASPARに合致し、関節圧痛及び関節腫脹がそれぞれ3つ以上かつC反応性たん白が0.3 mg/dL以上)149例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。本剤100 mgを0及び4週、その後8週間隔で皮下投与した。投与24週後のACR 20は、本剤100 mg群58.0%(58/100例)であり、プラセボ群18.4%(9/49例)と比較して高い割合を示した。8)副作用発現頻度は、10.9%(14/129例)であった。主な副作用は、単純ヘルペス1例(0.8%)、上気道感染1例(0.8%)、下痢1例(0.8%)であった。
掌蹠膿疱症患者(PPPASI注1)合計スコアが12以上、かつ手掌又は足底上の膿疱・小水疱のPPPASI重症度スコアが2以上)159例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ、本剤100又は200mg※を0及び4週、その後8週間隔で皮下投与した。投与16週後のPPPASI合計スコアのベースラインからの変化量(以下、PPPASIスコア変化量)、PPPASIスコアがベースラインから50%以上改善した患者の割合(以下、PPPASI 50)、PPSI注2)合計スコアのベースラインからの変化量(以下、PPSIスコア変化量)を下表に示す。16週後のPPPASIスコア評価において、本剤投与群でプラセボ群に比して統計学的に有意な改善が認められた。本剤100mg群でのPPPASI 50は、16週後に57.4%(31/54例)、52週後に83.3%(45/54例)であった。4)注1)Palmoplantar Pustulosis Area and Severity Index注2)Palmoplantar Pustulosis Severity Index※本剤の尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症に対する承認用量は1回100mgである。
プラセボ(53例)
本剤100mg(54例)
PPPASIスコア変化量[平均値(SD)]
-7.79(10.596)
-15.08(11.252)a
PPPASI 50
34.0%(18/53例)
57.4%(31/54例)
PPSIスコア変化量[平均値(SD)]
-2.0(2.41)
-3.9(2.94)
a:p<0.001(対プラセボ群、mixed-model for repeated measures)副作用発現頻度(100mg投与例)は、79例中25例(31.6%)であった。主な副作用は、注射部位紅斑6例(7.6%)、白癬感染4例(5.1%)、上気道感染2例(2.5%)であった。
中等症から重症注1)の活動期潰瘍性大腸炎患者を対象としたグセルクマブ点滴静注製剤の寛解導入試験から移行した患者599例(日本人58例)を対象とした二重盲検比較試験を実施した。導入療法終了8週後から本剤100mgを8週間隔で皮下投与、導入療法終了4週後から本剤200mg又はプラセボを4週間隔で皮下投与した。Modified Mayoスコアが5~9点であった568例(日本人52例)において、主要評価項目である44週時点のclinical remission注2)が得られた被験者の割合は、プラセボ群18.9%に対し、本剤100mg群45.2%、200mg群50.0%であった。5),9)注1)Modified Mayoスコアが4~9点であり、直腸出血サブスコアが1点以上かつ内視鏡所見サブスコアが2点以上である患者注2)排便回数サブスコアが0又は1、直腸出血サブスコアが0、及び内視鏡サブスコアが0又は1で(排便回数サブスコアがベースライン時から増加していない場合)内視鏡検査の所見で脆弱化が認められない。
投与量
100mg8週間隔投与
200mg 4週間隔投与
Clinical remission rate(44週時)
18.9%(36/190例)
45.2%(85/188例)
50.0% (95/190例)
群間差[95%信頼区間]a
-
25.2% b[16.4%, 33.9%]
29.5% b[20.9%, 38.1%]
a:維持試験開始時の臨床的寛解及び導入試験での投与群を層別因子としたCochran-Mantel-Haenszel法b:p<0.001、対プラセボ群、維持試験開始時の臨床的寛解及び導入試験での投与群を層別因子としたCochran-Mantel-Haenszelカイ二乗検定。本剤200mg 4週間隔投与群で帰無仮説が棄却された場合に本剤100mg 8週間隔投与群の仮説検定を実施することで多重性が調整された。
本剤100mg 8週間隔投与群の副作用発現頻度は、17.3%(34例/197例)であった。主な副作用は、好中球数減少2例(1.0%)、注射部位反応2例(1.0%)であった。本剤200mg 4週間隔投与群の副作用発現頻度は、19.9%(84例/422例)であった。主な副作用は、注射部位反応16例(3.8%)、気道感染9例(2.1%)、頭痛5例(1.2%)、単純ヘルペス3例(0.7%)、トランスアミナーゼ上昇2例(0.5%)、関節痛2例(0.5%)であった。
In vitro 試験において、本剤はヒトインターロイキン(IL)-23を構成するp19サブユニットに、高い特異性及び親和性で結合し10)IL-12Rβ1及びIL-23Rで構成されるIL-23受容体複合体へのIL-23の結合を阻害した11)。
本剤はin vitro試験において、IL-23によって活性化されるナチュラルキラー細胞及びヘルパーT細胞などの免疫担当細胞の細胞内シグナル伝達並びにIL-17A、IL-17F及びIL-22の分泌を抑制した11)。また、炎症組織でのIL-23の主な産生細胞である骨髄系細胞上の免疫グロブリンFcγ受容体I(CD64)に結合し、同時に産生されるIL-23を捕捉した12)。
グセルクマブ(遺伝子組換え)[Guselkumab(Genetical Recombination)]
H鎖 C2207H3394N574O669S16L鎖 C1000H1557N267O329S5
約146,000
ヒトインターロイキン-23に対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体である。チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される447個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び217個のアミノ酸残基からなるL鎖(λ鎖)2本で構成される糖タンパク質である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1.0mL[1シリンジ]
2.0mL[1シリンジ]
2.0mL[1ペン]
1) 社内資料:CNTO1959PSO1002試験(2018年3月23日承認、CTD2.7.6.4)
2) 社内資料:CNTO1959PSO3004試験(2018年3月23日承認、CTD2.7.6.7)
3) 社内資料:CNTO1959PSO3005試験(2018年3月23日承認、CTD2.7.6.11)
4) 社内資料:CNTO1959PPP3001試験(2018年11月21日承認)
5) **社内資料:CNTO1959UCO3001試験、寛解維持試験(2025年3月27日承認、CTD2.7.6.6)
6) 社内資料:CNTO1959NAP1001試験(2018年3月23日承認、CTD2.7.6.2)
7) 社内資料:CNTO1959PSO1003試験(2018年3月23日承認、CTD2.7.6.14)
8) 社内資料:CNTO1959PSA2001試験(2018年3月23日承認、CTD2.7.6.6)
9) **社内資料:CNTO1959UCO3001試験(2025年3月27日承認、CTD2.7.3.1)
10) 社内資料:グセルクマブのヒトIL-23への結合親和性(2018年3月23日承認、CTD2.6.2.2)
11) 社内資料:ヒトIL-23の中和を介したグセルクマブの作用機序及び機能(2018年3月23日承認、CTD2.6.2.2)
12) 社内資料:ヒト炎症性単球上のCD64に対するグセルクマブの結合及び同細胞により産生されるIL-23への同時結合の評価(2025年3月27日承認、CTD2.6.2.2)
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