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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例のみに行うこと。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
多発性骨髄腫
「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはダラツムマブ(遺伝子組換え)として、1回16mg/kgを、併用する抗悪性腫瘍剤の投与サイクルを考慮して、以下のA法又はB法の投与間隔で点滴静注する。なお、初回は分割投与(ダラツムマブ(遺伝子組換え)として、1回8mg/kgを1日目及び2日目に投与)することもできる。A法:1週間間隔、2週間間隔及び4週間間隔の順で投与する。B法:1週間間隔、3週間間隔及び4週間間隔の順で投与する。
投与時期
希釈後の総量
投与開始からの投与速度(mL/時)
0~1時間
1~2時間
2~3時間
3時間以降
初回投与
1,000mL注1
50
100
150
200
2回目投与(分割投与を選択した場合は3回目投与)
500mL注2
3回目投与以降(分割投与を選択した場合は4回目投与以降)
500mL
100注3
注1:分割投与を選択した場合、本剤8mg/kgを希釈後の総量として500mLに調製し、1日目と2日目にそれぞれ投与すること。また、カルフィルゾミブ及びデキサメタゾン併用においては、初回の分割投与により、infusion reactionが認められた場合は、infusion reactionが認められなくなるまで3回目以降も分割投与を継続すること。注2:初回投与開始時から3時間以内にinfusion reactionが認められなかった場合、500mLとすることができる。注3:初回及び2回目(分割投与した場合は3回目)投与時に最終速度が100mL/時以上でinfusion reactionが認められなかった場合、100mL/時から開始することができる。
本剤の投与後処置として気管支拡張剤及び吸入ステロイド剤の投与を考慮すること。本剤投与後に遅発性を含む気管支痙攣の発現リスクが高くなるおそれがある。
本剤の投与開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。本剤の投与によりB型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれることがある。,
妊娠可能な女性及びパートナーが妊娠する可能性のある男性に対しては、本剤投与中及び本剤投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。男性の受胎能に対する影響は検討されておらず不明である。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていないが、IgG1モノクローナル抗体に胎盤通過性があることが知られている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は検討されていないが、ヒトIgGは乳汁中に移行するので、本剤も移行する可能性がある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。高齢者では一般に生理機能が低下している。臨床試験において、再発又は難治性の多発性骨髄腫患者のうち65歳未満と比較して65歳以上で重篤な有害事象の発現頻度は高く、主な重篤な有害事象は肺炎、敗血症であった。造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者において、75歳未満と比較して75歳以上で重篤な有害事象の発現頻度は高く、主な重篤な有害事象は肺炎であった。
アナフィラキシー、鼻閉、咳嗽、悪寒、眼障害(脈絡膜滲出、急性近視、急性閉塞隅角緑内障等)、気管支痙攣、低酸素症、呼吸困難等のinfusion reaction(46.4%)があらわれることがあり、多くの場合は、初回投与時に発現が認められたが、2回目以降の投与時にも認められている。異常が認められた場合は、本剤の投与を中断又は中止し適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。重度のinfusion reactionが認められた場合、本剤の投与中止等の適切な処置を行うこと。,
血小板減少(17.6%)、好中球減少(16.1%)、リンパ球減少(7.0%)及び発熱性好中球減少症(1.0%)等の骨髄抑制があらわれることがある。
肺炎(6.9%)や敗血症(1.3%)等の重篤な感染症や、B型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある。,
異常が認められた場合には適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、必要に応じて、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと。
10%以上
10%未満5%以上
5%未満
感染症及び寄生虫症
上気道感染
気管支炎、インフルエンザ、尿路感染、サイトメガロウイルス感染
血液及びリンパ系障害
貧血
白血球減少
*免疫系障害
低γグロブリン血症
代謝及び栄養障害
食欲減退、低カルシウム血症、脱水、高血糖
*神経系障害
頭痛、末梢性感覚ニューロパチー、錯感覚、失神
心臓障害
心房細動
血管障害
高血圧
精神障害
不眠症
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
呼吸困難
咳嗽
肺水腫
胃腸障害
悪心、下痢、嘔吐
便秘
筋骨格系及び結合組織障害
筋痙縮、背部痛
一般・全身障害及び投与部位の状態
疲労
発熱、悪寒
無力症、末梢性浮腫
本剤に対する抗体産生が認められた患者の割合は、0.3%(2例)であり、このうち1例においては、本剤に対する中和抗体を認めた。
日本人の再発又は難治性の多発性骨髄腫患者9例に、本剤8注)又は16mg/kgを初回投与し、21日間ウォッシュアウト後、第22日から1週間隔で6週にわたり反復投与(合計7回)した。本剤16mg/kg群の平均血清中濃度は、初回投与終了時に321µg/mL、1週間隔での最終(7回目)投与前に601µg/mL、投与終了時に1094µg/mLであった。2)
第1日
8mg/kg注)(N=4)
16mg/kg(N=5)
140(52)
321(73)
13370(4547)
122203(143037)
10156(2989)
28897(6903)
68(15)
407(515)
65(26)
72(18)
第57日
8mg/kg注)(N=3)
16mg/kg(N=3)
138(11)
601(236)
350※
1094(399)
36753※
125836(37082)
平均(標準偏差)※N=2
注)承認用量は16mg/kg(併用療法)である。
未治療の多発性骨髄腫患者329例(うち日本人11例)に、本剤16mg/kgをボルテゾミブ、メルファラン及びプレドニゾロン又はprednisone※との併用療法にて1週間隔で6週、続いて3週間隔で48週、それ以降は4週間隔で反復投与した。平均血清中濃度は、初回投与終了時に267µg/mL、3週間隔での3回目投与の投与前に274µg/mL、投与終了時に596µg/mL、3週間隔での9回目投与の投与前に296µg/mL、投与終了時に636µg/mLであった。3)※: 国内未承認
再発又は難治性の多発性骨髄腫患者283例(うち日本人20例)に、本剤16mg/kgをレナリドミド及びデキサメタゾンとの併用療法にて1週間隔で8週、続いて2週間隔で16週、それ以降は4週間隔で反復投与した。平均血清中濃度は、初回投与終了時に329µg/mL、1週間隔での最終(8回目)投与から1週間後(2週間隔投与への移行日)の投与前に608µg/mL、投与終了時に972µg/mL、4週間隔投与への移行から約5ヵ月後に255µg/mLであった。4)
再発又は難治性の多発性骨髄腫患者243例に、本剤16mg/kgをボルテゾミブ及びデキサメタゾンとの併用療法にて1週間隔で9週、続いて3週間隔で15週、それ以降は4週間隔で反復投与した。平均血清中濃度は、初回投与終了時に318µg/mL、1週間隔での7回目投与の投与前に502µg/mL、投与終了時に860µg/mL、3週間隔での最終投与から3週間後(4週間隔投与への移行日)の投与前に371µg/mL、4週間隔投与への移行から約3ヵ月後に289µg/mLであった。5)
再発又は難治性の多発性骨髄腫患者75例に、本剤16mg/kgをカルフィルゾミブ及びデキサメタゾンとの併用療法にて1週間隔で8週、続いて2週間隔で16週、それ以降は4週間隔で反復投与し、初回のみ分割投与(本剤8mg/kgを1日目及び2日目に投与)した。平均血清中濃度は、1日目投与終了時に156µg/mL、2日目投与前に113µg/mL、投与終了時に255µg/mL、1週間隔での最終投与から1週間後(2週間隔投与への移行日)の投与前に619µg/mL、投与終了時に951µg/mLであった。6)
1~3レジメンの前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者466例(日本人患者31例を含む。)を対象に、カルフィルゾミブ(週2回投与)及びデキサメタゾンの併用療法(Cd療法)とCd療法に本剤を上乗せしたDCd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DCd群では未到達、Cd群で15.8ヵ月(95%信頼区間:12.1~推定不能)であり、DCd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比0.630、95%信頼区間:0.464~0.854、p=0.0014(層別log-rank検定)、2019年7月14日クリニカルカットオフ]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であり、統計学的に有意な延長は認められていない[ハザード比0.745、95%信頼区間:0.491~1.131、p=0.0836(層別log-rank検定)、2019年7月14日クリニカルカットオフ]。7)
DCd群:本剤+カルフィルゾミブ+デキサメタゾン、Cd群:カルフィルゾミブ+デキサメタゾン注1)本剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1~8週目、初回のみ2日間に分割して8mg/kgずつ投与)、2週間間隔(9~24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。注2)カルフィルゾミブの用法及び用量(週2回投与):28日間を1サイクルとし、1日1回、1、2、8、9、15、16日目に点滴静注した。投与量は、1サイクル目の1、2日目のみ20mg/m2(体表面積)、それ以降は56mg/m2(体表面積)で点滴静注した。注3)デキサメタゾンの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、20mgを1、2、8、9、15、16日目に、40mgを22日目に静脈内又は経口投与した。デキサメタゾンの投与日がカルフィルゾミブと同日の場合、カルフィルゾミブ投与の4時間~30分前、本剤投与の1~3時間前に投与した。DCd群308例中198例(64.3%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction 127例(41.2%)、血小板減少症65例(21.1%)、貧血41例 (13.3%)、上気道感染27例(8.8%)、肺炎26例(8.4%)、疲労23例(7.5%)であった。
造血幹細胞移植が適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者737例を対象に、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用療法(Ld療法)とLd療法に本剤を上乗せしたDLd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DLd群では未到達、Ld群で31.9ヵ月(95%信頼区間:28.9~推定不能)であり、DLd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.56、95%信頼区間:0.43~0.73、p<0.0001(層別Log-rank検定)、2018年9月24日クリニカルカットオフ]。8)
DLd群:本剤+レナリドミド+デキサメタゾン、Ld群:レナリドミド+デキサメタゾン注1)本剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1~8週目)、2週間間隔(9~24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。注2)レナリドミドの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、CrCL>50mL/minの被験者には25mgを、CrCL30~50mL/minの被験者には10mgを1日1回、21日間経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。注3)デキサメタゾンの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、40mgを1、8、15及び22日目に静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。DLd群364例中308例(84.6%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction 203例(55.8%)、好中球減少96例(26.4%)、疲労70例(19.2%)、呼吸困難50例(13.7%)、貧血49例(13.5%)等であった。
造血幹細胞移植の適応とならない未治療の多発性骨髄腫患者680例(日本人患者24例を含む)を対象に、ボルテゾミブ、メルファラン及びプレドニゾロン又はprednisone※の併用療法(MPB療法)とMPB療法に本剤を上乗せしたDMPB療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DMPB群では未到達、MPB群で17.9ヵ月(95%信頼区間:16.1~19.8)であり、DMPB群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.51、95%信頼区間:0.39~0.67、p<0.0001(層別Log-rank検定)、2017年6月12日クリニカルカットオフ]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であり、DMPB群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.63、95%信頼区間:0.47~0.83、p=0.0009(非層別Log-rank検定)、(2019年6月24日クリニカルカットオフ)]。3)
DMPB群:本剤+ボルテゾミブ+メルファラン+プレドニゾロン又はprednisone※、MPB群:ボルテゾミブ+メルファラン+プレドニゾロン又はprednisone※注1)本剤の用法及び用量:1~9サイクルまでは42日間を1サイクル、10サイクル以降は28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1~6週目)、3週間間隔(7~54週目)及び4週間間隔(55週目以降)で点滴静注した。注2)ボルテゾミブの用法及び用量:21日間を1サイクルとし、1.3mg/m2を第1~2サイクルでは週2回(1、4、8及び11日目)、第3~18サイクルでは週1回(1及び8日目)皮下投与又は静脈内投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。注3)メルファランの用法及び用量:42日間を1サイクルとし、9サイクルまで9mg/m2を1、2、3及び4日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。注4)プレドニゾロン又はprednisone※の用法及び用量:42日間を1サイクルとし、9サイクルまで60mg/m2を1、2、3及び4日目に経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。※: 国内未承認DMPB群333例中193例(58.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction 103例(30.9%)、好中球減少71例(21.3%)、血小板減少63例(18.9%)、貧血28例(8.4%)、呼吸困難24例(7.2%)等であった。(2017年6月12日クリニカルカットオフ)
1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者569例(日本人患者36例を含む)を対象に、レナリドミド及びデキサメタゾンの併用療法(Ld療法)とLd療法に本剤を上乗せしたDLd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DLd群では未到達、Ld群で18.4ヵ月(95%信頼区間:13.9~推定不能)であり、DLd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.37、95%信頼区間:0.27~0.52、p<0.0001(層別Log-rank検定)]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、DLd群では未到達、Ld群で20.3ヵ月であり、統計学的に有意な延長は認められていない[ハザード比:0.64、95%信頼区間:0.40~1.01、p=0.0534(非層別Log-rank検定)、2016年3月7日クリニカルカットオフ]。4)
DLd群:本剤+レナリドミド+デキサメタゾン、Ld群:レナリドミド+デキサメタゾン注1)本剤の用法及び用量:28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1~8週目)、2週間間隔(9~24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。注2)レナリドミドの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、CrCL>60mL/minの被験者には25mgを、CrCL30~60mL/minの被験者には10mgを1日1回、21日間経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。注3)デキサメタゾンの用法及び用量:28日間を1サイクルとし、40mgを1、8、15及び22日目に静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。注4)レナリドミドに対して治療抵抗性を示す又は忍容性が不良の患者は除外した。DLd群283例中215例(76.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction 158例(55.8%)、好中球減少43例(15.2%)、上気道感染43例(15.2%)、疲労35例(12.4%)、咳嗽34例(12.0%)等であった。
1レジメン以上の前治療歴を有する再発又は難治性の多発性骨髄腫患者498例を対象に、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用療法(Bd療法)とBd療法に本剤を上乗せしたDBd療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。主要評価項目である無増悪生存期間の中央値は、DBd群では未到達、Bd群で7.2ヵ月(95%信頼区間:6.2~7.9)であり、DBd群で統計学的に有意な延長を示した[ハザード比:0.39、95%信頼区間:0.28~0.53、p<0.0001(層別Log-rank検定)]。副次評価項目である全生存期間の中央値は、いずれの群も未到達であり、統計学的に有意な延長は認められていない[ハザード比:0.77、95%信頼区間:0.47~1.26、p=0.2975(非層別Log-rank検定)、(2016年1月11日クリニカルカットオフ)]。5)
DBd群:本剤+ボルテゾミブ+デキサメタゾン、Bd群:ボルテゾミブ+デキサメタゾン注1)本剤の用法及び用量:1~8サイクルまでは21日間を1サイクル、9サイクル以降は28日間を1サイクルとし、1回16mg/kgを、1週間間隔(1~9週目)、3週間間隔(10~24週目)及び4週間間隔(25週目以降)で点滴静注した。注2)ボルテゾミブの用法及び用量:21日間を1サイクルとし、1.3mg/m2を週2回(1、4、8 及び11日目)8サイクルまで静脈内投与又は皮下投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。注3)デキサメタゾンの用法及び用量:21日間を1サイクルとし、8サイクルまで20mgを1、2、4、5、8、9、11及び12日目に静脈内又は経口投与した。なお、症状に応じ適宜減量した。注4)ボルテゾミブ、イキサゾミブ若しくはカルフィルゾミブに対して治療抵抗性を示す又はボルテゾミブに対し忍容性が不良の患者は除外した。DBd群243例中182例(74.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、infusion reaction 120例(49.4%)、血小板減少73例(30.0%)、呼吸困難34例(14.0%)、咳嗽30例(12.3%)、疲労27例(11.1%)等であった。
ダラツムマブはヒトCD38に結合し、補体依存性細胞傷害(CDC)活性、抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性、抗体依存性細胞貪食(ADCP)活性等により、腫瘍の増殖を抑制すると考えられている。9),10),11),12),13),14)
ダラツムマブ(遺伝子組換え)[Daratumumab(Genetical Recombination)]
約148,000
ヒトCD38に対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体である。チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される452個のアミノ酸残基からなるH鎖2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖2本で構成される糖タンパク質である。
外箱開封後は遮光して保存すること。
5mL[1バイアル]
20mL[1バイアル]
1) Chapuy CI, et al.: Transfusion. 2016; 56: 2964-2972 (doi:10.1111/ trf.13789)
2) 社内資料:ダラツムマブの多発性骨髄腫患者に対する臨床成績(54767414MMY1002試験)(2017年9月27日承認、CTD2.7.6.5)
3) 社内資料:ダラツムマブの多発性骨髄腫患者に対する臨床成績(54767414MMY3007試験)
4) 社内資料:ダラツムマブの多発性骨髄腫患者に対する臨床成績(54767414MMY3003試験)(2017年9月27日承認、CTD2.7.6.1)
5) 社内資料:ダラツムマブの多発性骨髄腫患者に対する臨床成績(54767414MMY3004試験)(2017年9月27日承認、CTD2.7.6.2)
6) 社内資料:ダラツムマブの多発性骨髄腫患者に対する臨床成績(54767414MMY1001試験)
7) 社内資料:ダラツムマブの多発性骨髄腫患者に対する臨床成績(20160275試験)
8) 社内資料:ダラツムマブの多発性骨髄腫患者に対する臨床成績(54767414MMY3008試験)
9) 社内資料:ダラツムマブの補体依存性細胞傷害作用に関する非臨床成績(GMB3003-003)(2017年9月27日承認、CTD2.6.2.2)
10) 社内資料:ダラツムマブの抗体依存性細胞傷害作用に関する非臨床成績(GMB3003-004)(2017年9月27日承認、CTD2.6.2.2)
11) 社内資料:ダラツムマブの抗体依存性細胞貪食作用に関する非臨床成績(GMB3003-115)(2017年9月27日承認、CTD2.6.2.2)
12) 社内資料:ダラツムマブのアポトーシス誘導に関する非臨床成績(GMB3003-011)(2017年9月27日承認、CTD2.6.2.2)
13) 社内資料:ダラツムマブのアポトーシス誘導に関する非臨床成績(GMB3003-116)(2017年9月27日承認、CTD2.6.2.2)
14) 社内資料:ダラツムマブのCD38酵素活性の調節作用に関する非臨床成績(GMB3003-013)(2017年9月27日承認、CTD2.6.2.2)
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