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メベンダゾール錠100

処方せん医薬品

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
薬効分類名
承認等
一般的名称
2.禁忌(次の患者には投与しないこと)
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.1合併症・既往歴等のある患者
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
10.相互作用
10.2併用注意(併用に注意すること)
11.副作用
11.1重大な副作用
11.2その他の副作用
13.過量投与
14.適用上の注意
15.その他の注意
15.1臨床使用に基づく情報
16.薬物動態
16.1血中濃度
16.2吸収
16.4代謝
16.5排泄
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
18.薬効薬理
18.1作用機序
19.有効成分に関する理化学的知見
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

メベンダゾール錠100

添付文書番号

6429005F1026_1_09

企業コード

800155

作成又は改訂年月

2023年7月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

876429

薬効分類名

駆虫剤

承認等

メベンダゾール錠100

販売名コード

YJコード

6429005F1026

販売名英語表記

Mebendazole Tablets

販売名ひらがな

めべんだぞーるじょう100mg

承認番号等

承認番号

16300AMY00064000

販売開始年月

1988年7月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

5年

一般的名称

メベンダゾール

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性

3. 組成・性状

3.1 組成

メベンダゾール錠100

有効成分(1錠中)
メベンダゾール   100mg
添加剤結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、タルク、トウモロコシデンプン、サッカリンナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、水素添加植物油、オレンジ油、軽質無水ケイ酸、ラウリル硫酸ナトリウム、黄色5号

3.2 製剤の性状

メベンダゾール錠100

外形表面
裏面
側面
大きさ直径(mm)10
厚さ(mm)3.2
重量(g)0.3
識別コードMe 100(錠剤表面)

4. 効能又は効果

鞭虫症

6. 用法及び用量

通常、成人及び小児に対してはメベンダゾールとして1回100mgを1日2回(朝・夕)3日間経口投与する。ただし、体重20kg以下の小児には半量にするなど、適宜減量する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

    治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で催奇形性が報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物(ウシ)で乳汁中へ移行することが報告されている。また、メベンダゾールがヒトで乳汁中へ移行(5ng/mL)することが報告されている。1)

9.7 小児等

小児への投与で痙攣発作等が認められたとの報告がある2)

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子

    シメチジン3)

    長期併用投与により、本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。

    肝臓における本剤の代謝が阻害される可能性がある。

    メトロニダゾール4)

    併用により中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれたとの報告がある。

    機序不明

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 ショック・アナフィラキシー(頻度不明)

    2. 11.1.2 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)

    11.2 その他の副作用

    0.1~5%未満

    頻度不明

    血液

    好中球数減少

    過敏症

    皮膚発赤

    紅斑性発疹、蕁麻疹、血管浮腫、発疹

    精神神経系

    めまい、頭痛、痙攣

    消化器

    腹痛

    嘔吐、腹部不快感、下痢、鼓腸、悪心

    肝臓

    肝機能異常

    皮膚

    脱毛症

    13. 過量投与

    1. 13.1 症状

      腹部痙直を起こすことがある。本剤の投与期間は3日間であるが、長期又は大量投与を受けた患者において、肝炎、無顆粒球症及び糸球体腎炎5)がまれに報告されている。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

    蛔虫が混合感染している場合、本剤の投与によって迷入する場合があるので、あらかじめ蛔虫を駆除してから投与するように注意すること。

    14.2 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    15. その他の注意

    15.1 臨床使用に基づく情報

    長期大量投与により重篤な肝障害が認められたとの報告がある。

    16. 薬物動態

    16.1 血中濃度

    健常成人に本剤200mgを経口投与した結果、最高血中濃度は投与後約2時間にみられ、平均40ng/mL、血中濃度の半減期の平均は4.43±0.9時間であった6)

    16.2 吸収

    健常成人に経口投与後、投与量の0.1~0.3%が吸収された6)

    16.4 代謝

    健常成人に経口投与後、90%以上がカルバメート加水分解物として排泄された6)

    16.5 排泄

    健常成人に本剤200mgを経口投与した結果、投与3日後までにカルバメート加水分解物が0.258%(メベンダゾール換算)が尿中に排泄された6)
    ※本剤の承認された用法及び用量は、「1回100mgを1日2回(朝・夕)3日間経口投与する。」である。

    17. 臨床成績

    17.1 有効性及び安全性に関する試験

    1. 17.1.1 国内臨床試験

      わが国で実施された臨床試験57例の成績についてみると、用法及び用量の異なる2例を除き53例で有効と判定された(有効率96.4%)。また、投与前後で検便が実施された症例は43例あり、38例で虫卵陰性(完全駆虫率88.4%)となった。
      副作用発現頻度は3.5%(2/57例)であった。副作用は、皮膚発赤1.8%(1/57例)、腹痛1.8%(1/57例)であった。7)

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    蠕虫チューブリンに特異的に強い親和性を持ち、微小管の形成を阻害し、次いでグルコースの取り込みを阻害する。その結果、内部グリコーゲンの枯渇、ATP生成阻害がおこり、分泌・吸収機能阻害により蠕虫は死滅あるいは駆虫される。8),9),10),11),12)

    19. 有効成分に関する理化学的知見

    一般的名称

    メベンダゾール(mebendazole)

    化学名

    methyl 5-benzoyl-2-benzimidazolecarbamate

    分子式

    C16H13N3O3

    分子量

    295.29

    性状

    白色~微黄白色の粉末でにおいはない。

    化学構造式

    融点

    287.3~289.2℃

    溶解性

    ギ酸に溶けやすく、ジメチルスルホキシドにやや溶けにくく、N, N-ジメチルホルムアミドに溶けにくく、アセトン、クロロホルム、メタノール、酢酸エチル又はエタノール(95)に極めて溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。

    22. 包装

    6錠[6錠(PTP)×1]

    24. 文献請求先及び問い合わせ先

    ヤンセンファーマ株式会社 メディカルインフォメーションセンター

    〒101-0065 東京都千代田区西神田3-5-2

    フリーダイヤル 0120-183-275
    FAX 0120-275-831
    https://www.janssenpro.jp

    26. 製造販売業者等

    26.1 製造販売元

    ヤンセンファーマ株式会社

    〒101-0065 東京都千代田区西神田3-5-2

    〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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