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劇薬
本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤を1回1枚、静脈留置針穿刺予定部位に約30分間貼付する。
通常、小児には本剤1回2枚までを、伝染性軟属腫摘除予定部位に約1時間貼付する。
通常、成人には本剤1回6枚まで、小児には下記枚数までを、レーザー照射予定部位に約1時間貼付する。
年齢
1回あたりの最大貼付枚数
3歳以下
2枚
4歳~5歳
3枚
6歳~7歳
4枚
8歳~9歳
5枚
10歳以上
6枚
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児及び乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
クラスⅢ抗不整脈剤
心機能抑制作用が増強するおそれがあるので、心電図検査等によるモニタリングを行うこと。
作用が増強することが考えられる。
不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、呼吸困難、血管浮腫(顔面浮腫、喉頭浮腫等)、血圧低下、顔面蒼白、脈拍の異常、意識障害等の異常が認められた場合には使用を中止し、適切な処置を行うこと。なお、本剤除去後にも、同様の症状を起こすことがあるので、注意すること。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発赤、そう痒
蕁麻疹
接触皮膚炎、刺激感、熱感
皮膚
色素沈着、適用部位疼痛、皮膚剥離注1)
局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発現する。その症状は、主に中枢神経系及び心血管系の徴候、症状としてあらわれる。
初期症状として不安、興奮、多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があらわれる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重篤な場合には呼吸停止を来すこともある。
血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止等があらわれる。
以下の治療を行うことが望ましい。
健康成人男子6例の上肢内側にリドカインテープ剤2枚(リドカインとして36mg)を単回貼付(4時間)注2)したときの薬物動態パラメータは次のとおりであった。また、貼付開始24時間後の血清中リドカイン濃度は検出限界(2ng/mL)以下であった1)。
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
AUC0-28(ng・hr/mL)
T1/2(hr)
13.2±14.0
6.0
90.5±53.8
1.7
平均±標準偏差
6~8歳の小児伝染性軟属腫患者18例の体幹又は四肢に、リドカインテープ剤2枚(リドカインとして36mg)を非分割群12例又は分割群(1枚につき8分割)6例に単回貼付(2時間)注2)したときの血清中リドカイン濃度を測定した。各時点における血清中リドカイン濃度は次のとおりであった。なお、被験者毎の測定ポイントは2点であった2)。
非分割群
分割群
貼付後時間
例数
最小値-最大値(中央値)
1時間
6
1.86±3.62
0.000-9.182(0.3580)
-
2時間(除去直後)
12
30.15±56.74
0.000-195.7(5.075)
12.52±7.99
0.9547-23.37(13.00)
4時間(除去後2時間)
13.85±9.73
1.457-27.31(12.98)
10.62±4.87
3.627-17.97(11.33)
(ng/mL)
成人の太田母斑、扁平母斑患者12例の顔面母斑患部に、リドカインテープ剤1枚(リドカインとして18mg)又は3枚(リドカインとして54mg)を2時間貼付注2)したときの薬物動態パラメータは次のとおりであった3)。
投与群
AUC0-24(ng・hr/mL)
1枚貼付群
25.2±22.5
2.2±0.4
112.7±86.4
3.7±0.9
3枚貼付群
92.4±68.8
395.9±259.0
3.7±1.0
また、成人の太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症患者58例に、リドカインテープ剤1枚~6枚を1時間貼付したときの血清中リドカイン濃度の最大値は144.8ng/mL(顔面3枚貼付、除去直後時)4)、1歳以上の小児及び成人血管腫患者(単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症)42例に、リドカインテープ剤1枚~6枚を1時間貼付したときの血清中リドカイン濃度の最大値は小児で322.1ng/mL(1歳、体重11kg、顔面2枚貼付、除去直後時)、成人で206.7ng/mL(52歳、体重46kg、顔面6枚貼付、除去直後時)であった5),6)。
健康成人男子6例に、リドカインテープ剤2枚(リドカインとして36mg)を単回貼付(4時間)注2)したときの除去後24時間(貼付開始後28時間)までのリドカイン未変化体の累積尿中排泄率は、貼付量の0.04%であった1)。
国内延べ5施設、総計56例について実施された比較臨床試験と一般臨床試験における本剤貼付部位の疼痛緩和効果の有効率(有効以上)は60.7%(34/56例)であった。副作用は認められなかった7),8)。
国内8施設で実施された小児(4~11歳)を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験9)における、リドカインテープ剤貼付部位の疼痛緩和効果の有効率注3)は83.6%(51/61例)であった。副作用は総症例61例中、2例(3.3%)に認められ、その内訳は適用部位皮膚炎1件(1.6%)、適用部位そう痒感1件(1.6%)であった。
太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症に対する皮膚レーザー照射療法を受ける患者を対象に、国内15施設で実施されたプラセボ対照二重盲検比較試験4),10)における、リドカインテープ剤貼付部位のVAS変化率注4)はプラセボに比較して有意に優った。副作用は総症例58例中、4例(6.9%)に認められ、その内訳は適用部位紅斑3件(5.2%)、蕁麻疹1件(1.7%)であった。なお、リドカインテープ剤の最大使用枚数は、6枚であった。
VAS変化率(%)
リドカインテープ剤18mg
58
-26.71±41.69
プラセボ
30
-6.74±35.08
平均±標準偏差(p=0.0274、2標本t検定、95%信頼区間:-37.67~-2.28、VAS変化率の群間差:-19.97)
国内4施設で実施された1歳以上の小児及び成人の血管腫(単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症)患者を対象とした非盲検非対照試験5),6)において、痛みの評価が可能であった患者におけるリドカインテープ剤貼付部位の痛みは「痛くないまたはレーザー照射の感覚はあるが痛くない」が34.5%(10/29例)、「少し痛い」が58.6%(17/29例)、「痛い」が6.9%(2/29例)であり、「すごく痛い」は0%(0/29例)であった。副作用は総症例42例中、1例(2.4%)に適用部位紅斑が認められた。なお、リドカインテープ剤の最大使用枚数は、成人で6枚、小児で2枚(1歳以上、体重10.1kg以上)であった。,
リドカインは、神経細胞膜のNa+チャネルを抑制することによって神経の活動電位発生を抑制するという局所麻酔薬共通の作用により、知覚神経の求心性伝導を抑制する11)。
モルモット背部皮膚による局所麻酔試験(ピンプリック法)において、本剤は基剤に対して有意な局所麻酔作用が認められた12)。
リドカインテープ18mg「YP」及びペンレステープ18mgを、健康成人男子20人を対象として、ピンプリック法により局所麻酔効果を比較した結果、両製剤間に有意差は認められず、両製剤の効果は同等であることが確認された13)。
リドカイン(Lidocaine)
2-Diethylamino-N-(2,6-dimethylphenyl)acetamide
C14H22N2O
234.34
白色~微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、酢酸(100)又はジエチルエーテルに溶けやすく、水にほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。
66~69℃
50枚(1枚/袋×50袋)200枚(1枚/袋×200袋)
1) 横田秀雄ら:基礎と臨床 1992;26(12):4711-4722
2) 川島 眞ら:臨床医薬 2012;28(6):481-487
3) 藤村昭夫ら:臨床医薬 2013;29(6):561-569
4) 渡辺晋一ら:臨床医薬 2013;29(6):571-584
5) 渡辺晋一ら:臨床医薬 2013;29(6):585-597
6) 臨床薬理試験(ペンレステープ:2013年6月14日承認、申請資料概要2.7.2)
7) 社内資料:一般臨床試験
8) 社内資料:比較臨床試験
9) 川島 眞ら:臨床医薬 2012;28(6):489-504
10) 臨床的有効性(ペンレステープ:2013年6月14日承認、申請資料概要2.7.3)
11) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店. 2021:C6065-C6069
12) 社内資料:薬効薬理試験
13) 社内資料:生物学的同等性試験
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