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変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛(筋・筋膜性腰痛症等)、外傷後の腫脹・疼痛
症状により、適量を1日数回患部に塗擦する。
アスピリン喘息ではないことを十分に確認すること。気管支喘息の患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれている可能性があり、それらの患者では重症喘息発作を誘発するおそれがある。
感染を伴う炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤又は抗真菌剤を併用し、観察を十分行い慎重に使用すること。皮膚の感染症を不顕性化するおそれがある。
*妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。また、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
ニューキノロン系抗菌剤
痙攣を起こすおそれがある。痙攣が発現した場合には、気道を確保し、ジアゼパムの静注等を行う。
ニューキノロン系抗菌剤が脳内の抑制性神経伝達物質であるGABAの受容体結合を濃度依存的に阻害し、ある種の非ステロイド性抗炎症剤との共存下ではその阻害作用が増強されることが動物で報告されている。
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難等)があらわれることがある。
使用部位に発赤、紅斑、発疹、そう痒感、疼痛の皮膚症状があらわれ、腫脹、浮腫、水疱・びらん等に悪化し、さらに全身に拡大し重篤化することがある。
0.1%~5%未満
0.1%未満
頻度不明
皮膚
皮膚炎、そう痒感、発赤、皮膚のあれ、刺激感
水疱、色素沈着
光線過敏症、浮腫、腫脹、皮膚剥脱
健康成人男子の腰背部に、1%ジクロフェナクナトリウム軟膏2.5g、5g、7.5gを単回及び2.5g、7.5gを反復経皮適用したときの血漿中ジクロフェナク濃度はいずれも、経口剤25mg単回投与に比べ著しく低い濃度であった1)。
ジクロフェナクナトリウムクリーム1%「ユートク」及びボルタレンゲル1%について、健康成人男子の背部皮膚に塗布したときの角層内ジクロフェナク濃度を測定した。得られた角層内ジクロフェナク濃度について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両製剤の生物学的同等性が確認された2)。
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏について、経皮適用部直下の皮下脂肪、筋肉、滑膜中には、血漿中ジクロフェナク濃度より高濃度に検出された3)。
16.1の試験において、尿中排泄率はわずかであった1)。
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏について、非高齢者と同程度であり、加齢の影響は少なかった1)。
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏について、二重盲検試験を含む935例の臨床試験結果より得られた適応疾患の改善率は以下のとおりであった4),5),6),7),8),9),10),11),12),13),14),15),16),17),18),19)。
疾患名
症例数
中等度改善以上(%)
変形性関節症
212
135(63.7)
肩関節周囲炎
135
81(60.0)
腱・腱鞘炎、腱周囲炎
127
85(66.9)
上腕骨上顆炎
106
70(66.0)
筋肉痛
205
153(74.6)
外傷後の腫脹・疼痛
150
117(78.0)
(1%ジクロフェナクナトリウム軟膏の臨床成績)
酸性非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)である。プロスタグランジン生合成の律速酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、プロスタグランジンの産生を抑制することにより、抗炎症作用、解熱作用、鎮痛作用を現す。構成型COX(COX-1)と誘導型COX(COX-2)に対する選択性はない20)。
本剤はカラゲニン足浮腫抑制試験(ラット)において無処置群及び基剤群に対して有意な抗炎症作用を示した21)。
本剤はイースト炎症足疼痛試験(ラット)において無処置群及び基剤群に対して有意な鎮痛作用を示した22)。
ジクロフェナクナトリウム(Diclofenac Sodium)
Monosodium 2-(2,6-dichlorophenylamino)phenylacetate
C14H10Cl2NNaO2
318.13
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、水又は酢酸(100)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。
25g×10本50g×10本
1) 吸収、分布、代謝、排泄(ナボールゲル1%、ボルタレンゲル1%:2000年1月18日承認、申請資料概要ヘ.Ⅲ)
2) 社内資料:生物学的同等性試験
3) 吉田 浩ほか:臨床医薬 2000;16(4):393-405
4) 臨床試験(ナボールゲル1%、ボルタレンゲル1%:2000年1月18日承認、申請資料概要ト)
5) 宗広忠平ほか:臨床医薬 2000;16(4):407-417
6) 真鍋 等ほか:臨床医薬 2000;16(4):419-426
7) 青木虎吉ほか:臨床医薬 2000;16(4):427-443
8) 青木虎吉ほか:臨床医薬 2000;16(4):445-467
9) 青木虎吉ほか:臨床医薬 2000;16(4):469-488
10) 青木虎吉ほか:臨床医薬 2000;16(4):489-503
11) 長屋郁郎ほか:臨床医薬 2000;16(4):505-519
12) 竹光義治ほか:臨床医薬 2000;16(4):521-527
13) 渡辺好博ほか:臨床医薬 2000;16(4):529-538
14) 小野啓郎ほか:臨床医薬 2000;16(4):539-555
15) 岩崎勝郎ほか:臨床医薬 2000;16(4):557-566
16) 高橋栄明ほか:臨床医薬 2000;16(4):567-576
17) 山野慶樹ほか:臨床医薬 2000;16(4):577-585
18) 井形高明ほか:臨床医薬 2000;16(4):587-594
19) 杉岡洋一ほか:臨床医薬 2000;16(4):595-609
20) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店. 2021:C2173-C2178
21) 社内資料:抗炎症作用
22) 社内資料:鎮痛作用
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