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処方箋医薬品注)
皮質性ミオクローヌスに対する抗てんかん剤などとの併用療法
通常、成人は1回12mL(ピラセタムとして4g)を1日3回、3~4日間経口投与する。その後患者の状態に合わせて、1回3mL(ピラセタムとして1g)ずつ1日3回の割合で3~4日ごとに増量し、至適用量を決定し、投与を継続する。なお、1回15~21mL(ピラセタムとして5~7g)、1日3回まで漸増するが、最高量は1回21mL(ピラセタムとして7g)、1日3回までとし、症状に応じて適宜増減する。
クレアチニン・クリアランス
血清クレアチニン
ピラセタム投与量
60~40mL/分40~20mL/分
1.25~1.70mg/dL1.7~3.0mg/dL
通常量の1/2通常量の1/4
なお、クレアチニン・クリアランスが20mL/分以下の患者には禁忌である。,,,
本剤は血小板凝集抑制作用を有するため1),2),3)。
錯乱、過敏状態、睡眠障害があらわれるおそれがある。
症状を悪化させるおそれがある。
投与しないこと。,
肝機能障害が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験で胎盤関門の通過が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト乳汁中へ移行することが報告されている。
少量から投与を開始するなど用量に留意すること。一般的に生理機能(腎機能、肝機能)が低下していることが多い。
甲状腺抽出物(T3(リオチロニン)、T4(レボチロキシン))
錯乱、過敏状態、睡眠障害があらわれたとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
機序不明
連用中における投与量の急激な減量ないし投与の中止によりけいれん発作があらわれることがある。
定期的に眼科検査を行うなど観察を十分に行い、目のかすみ等の症状があらわれた場合には減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
5%以上
5%未満
血液
白血球減少
血小板減少
精神神経系
眠気
倦怠感、ふらつき感、易怒・粗暴性、記銘力低下、運動過剰、神経過敏、不安感、抑うつ、不眠
消化器
下痢・軟便
嘔気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、口渇、舌苔
肝臓
肝機能異常
その他
熱感・発汗、胸部圧迫感、筋肉痛、感冒様症状、女性型乳房、血圧上昇、皮疹、ALP増加、CK増加
健康成人男子にピラセタムとして6.4g単回経口投与した場合、投与後1.0時間にCmax 173.7μg/mLを示し、半減期5.6時間で消失した。健康成人男子にピラセタムとして1回6.4g、1日3回7日間反復経口投与した場合、血漿中濃度は投与3日目で定常状態に達した4)。
投与量
AUC(0→∞)(μg・hr/mL)
Cmax(μg/mL)
Tmax(hr)
T1/2(hr)
6.4g
1192.5±159.4
173.7±25.2
1.00±0.52
5.6±2.0
(n=6, 平均値±標準偏差)
健康成人男子にピラセタムとして6.4gを単回又は1日3回7日間反復経口投与した後の血漿中、尿中には未変化体のみが確認され、代謝物は検出されなかった4)。
健康成人男子にピラセタムとして6.4g単回経口投与した場合、投与後48時間までに投与量の92.7%が尿中に排泄された。健康成人男子にピラセタムとして1回6.4g、1日3回7日間反復経口投与した場合、累積尿中排泄率は投与後3~7日目においてほぼ一定の値を示した4)。
脊髄性ミオクローヌスを除くミオクローヌスを有する15歳以上の患者60例を対象として、初めに用量設定試験を4~16日間で行い、患者毎に至適投与量としての維持量を決定した。まず12g/日を投与し、4日後に「無効」と判定された場合には、最高24g/日まで4日ごとに1日量を3gずつ増量した。そして、その維持量を4週間投与した。皮質性ミオクローヌス35例におけるミオクローヌス評価指数(平均値±標準偏差)は、4.7±1.6から3.3±1.5と有意に減少し、ミオクローヌスの改善が認められた5)。副作用発現頻度は、30.2%(16/53例、26件)であり、主な副作用は、下痢9.4%(5件/53例)、眠気、吐気、倦怠感が各3.8%(2件/53例)であった。
国内第Ⅱ相試験を完了した患者36例を対象として、原則として国内第Ⅱ相試験における維持量を1年間投与した。また、1年間の投与期間を終了した症例については、引き続き試験を継続してもよいこととした。皮質性ミオクローヌスにおけるミオクローヌス評価指数は1年後の集計(23例)において4.6±1.4から2.8±1.5と有意に減少し、また、2年後の集計(14例)において4.6±1.5から2.8±1.6と有意に減少した6)。副作用発現頻度は、1年後では6.9%(2/29例)で、副作用は眠気、毛舌症が各3.4%(1/29例)であった。2年後では6.3%(1/16例)で眠気であった。
ラット及びウシの脳を用いた受容体結合試験において、グルタミン酸受容体に対する50%阻害濃度は1.3mMであった。また、GABA、ベンゾジアゼピン、オピエート及びセロトニン受容体に対する50%阻害濃度は17.0~57.0mMであった7)。
ラットにおいて5-hydroxytryptophan投与により誘発されるhead-twitchの回数を増加させた。また、線条体、黒質及び脳幹の5-hydroxytryptamineと5-hydroxyindoleacetic acid含量を増加させ、セロトニン代謝回転を促進することが示唆された8)。
ラット尿素誘発ミオクローヌスモデルにおいて、自発性ミオクローヌスの出現頻度及び体性感覚誘発電位(SEP)を低下させ、また、脳波の高振幅律動性徐波を抑制し、低電位速波化した9)。
ピラセタム(Piracetam)
2-oxo-1-pyrrolidineacetamide
C6H10N2O2
142.16
白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に極めて溶けやすく、酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)又はアセトニトリルにやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
151~154℃
0.02(1-オクタノール/水系溶媒、pH2~12)
冷蔵庫等の低温の場所に保存すると液層の分離、凍結、結晶析出の可能性がある。
380mL[1瓶]
1) Bick R L, et al.:Int Symp on Nootropic Drugs Rio de Janeiro Oct 25-26. 1979;253-255
2) Moriau M, et al.:Arzneim-Forsch/Drug Res. 1993;43:110-118
3) Moriau M, et al.:Arzneim-Forsch/Drug Res. 1993;43:526-535
4) 木下利彦 他:基礎と臨床 1996;30:2211-2229
5) 池田昭夫 他:臨床医薬 1997;13:457-484
6) 池田昭夫 他:臨床医薬 1997;13:485-500
7) Bering B, et al.:Arzneim-Forsch/Drug Res. 1985:35:1350-1352
8) Allikmets L H, et al.:Activ Nerv Sup. 1983;25:61-63
9) 社内資料:尿素誘発ミオクローヌスに対するPiracetamの影響-ラットにおける電気生理学的研究
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