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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
通常、成人にはビメキズマブ(遺伝子組換え)として、1回320mgを初回から16週までは4週間隔で皮下注射し、以降は8週間隔で皮下注射する。なお、患者の状態に応じて16週以降も4週間隔で皮下注射できる。
通常、成人にはビメキズマブ(遺伝子組換え)として、1回160mgを4週間隔で皮下注射する。
*通常、成人にはビメキズマブ(遺伝子組換え)として、1回320mgを初回から16週までは2週間隔で皮下注射し、以降は4週間隔で皮下注射する。なお、投与間隔は患者の状態に応じて適宜2週間隔又は4週間隔を選択することができる。
感染症が悪化するおそれがある。,,,,
,,
観察を十分に行うこと。症状が悪化するおそれがある。本剤の投与において、炎症性腸疾患の発現及び増悪が報告されている。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はカニクイザルにおいて胎児への移行が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁への移行性については不明であるが、一般にヒトIgGは乳汁中へ移行することが知られている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能が低下している。
本剤は感染のリスクを増大させる可能性がある。投与中に重篤な感染症があらわれた場合や標準治療により改善が認められない場合は、患者の状態を十分に観察し、感染症が消失するまで本剤を投与しないこと。,,,,
5%以上
1~5%未満
1%未満
*感染症及び寄生虫症
口腔カンジダ症(10.1%)、上気道感染
毛包炎、白癬感染、耳感染、結膜炎
胃腸炎、中咽頭カンジダ症、食道カンジダ症、単純ヘルペス感染(単純ヘルペス、口腔ヘルペス等)、外陰部膣カンジダ症
*神経系障害
頭痛
皮膚及び皮下組織障害
皮膚炎及び湿疹(皮膚炎、接触皮膚炎、異汗性湿疹、湿疹、間擦疹、脂漏性皮膚炎等)
ざ瘡
一般・全身障害及び投与部位の状態
注射部位反応
疲労
日本人健康成人に本剤80mg注2) 、160mg及び320mgを単回皮下投与した時の血漿中ビメキズマブ濃度時間推移及び薬物動態パラメータを図1及び表1に示す。血漿中ビメキズマブ濃度は投与量に比例して増加し、いずれの投与量においても4~6日で最高血漿中濃度に到達した後、20~22日の半減期で低下した2) 。
投与量(mg)
Cmax(μg/mL)
tmax(day)
AUC0-t(μg・day/mL)
AUC0-∞(μg・day/mL)
t1/2(day)
80mg注2)
9.294(17.6)
4.021(4.02-6.05)
327.9(27.4)
342.3(29.6)
22.17(20.3)
160mg
19.80(8.9)
6.038(4.03-6.20)
667.9(18.8)
679.4(19.0)
22.13(8.4)
320mg
41.33(16.0)
6.035(4.01-6.04)
1257(16.8)
1278(17.8)
19.94(24.8)
Cmax、AUC0-t、AUC0-∞、t1/2:幾何平均値(変動係数[%])、tmax:中央値(最小値-最大値)
日本人尋常性乾癬患者、膿疱性乾癬患者及び乾癬性紅皮症患者に本剤320mgを4週毎に皮下投与した時及び16週目まで4週毎、それ以降8週毎に投与した時の血漿中ビメキズマブ濃度のトラフ値は表2のとおりであった3),4) 。
尋常性乾癬
膿疱性乾癬
乾癬性紅皮症
本剤320mgの4週毎皮下投与
16週
20.016(63.8)[59]a)
15.983(53.2)[4]b)
13.617(52.5)[9]b)
48週もしくは52週
17.223(86.6)[52]a)
18.896(48.0)[4]b)
16.783(49.9)[6]b)
本剤320mgの16週目まで4週毎皮下投与、16週以降8週毎皮下投与
19.536(52.4)[44]b)
17.640(53.4)[6]b)
18.800(-)[1]b)
48週
4.673(83.8)[39]b)
6.734(87.5)[5]b)
3.080(-)[1]b)
単位:μg/mL、幾何平均値(変動係数%)[例数]a)PS0009試験(日本人コホート)の16週及び52週時のデータb)PS0014試験(日本人コホート)の16週及び48週時のデータ
日本人乾癬性関節炎患者に本剤160mgを4週毎に皮下投与した時の血漿中ビメキズマブ濃度のトラフ値は表3のとおりであった5),6) 。
bDMARDの治療歴のない乾癬性関節炎
TNFα阻害剤不応の乾癬性関節炎
本剤160mgの4週毎皮下投与
9.020(50.9)[13]a)
8.223(62.8)[8]b)
52週
9.146(55.9)[13]a)
−
単位:μg/mL、幾何平均値(変動係数 %)[例数]a)PA0010試験(日本人コホート)の16週及び52週時のデータb)PA0011試験(日本人コホート)の16週時のデータ
日本人強直性脊椎炎患者及びX線基準を満たさない日本人体軸性脊椎関節炎患者に本剤160mgを4週毎に皮下投与した時の血漿中ビメキズマブ濃度のトラフ値は表4のとおりであった7),8) 。
強直性脊椎炎
X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎
11.131(36.1)[8]a)
14.764(20.0)[6]b)
10.768(58.4)[6]a)
17.668(20.4)[6]b)
単位:μg/mL、幾何平均値(変動係数 %)[例数]a)AS0011試験(日本人コホート)の16週及び52週時のデータb)AS0010試験(日本人コホート)の16週及び52週時のデータ
*日本人化膿性汗腺炎患者に本剤320mgを16週目まで2週毎、それ以降4週毎に皮下投与した時の血漿中ビメキズマブ濃度のトラフ値は表5のとおりであった9) 。
化膿性汗腺炎
本剤320mgの16週目まで2週毎皮下投与、16週以降4週毎皮下投与
29.745(35.0)[5]a)
11.617(58.0)[5]a)
単位:μg/mL、幾何平均値(変動係数%)[例数]a)HS0004試験(日本人コホート)の16週及び48週時のデータ
*母集団薬物動態解析より健康成人における絶対的バイオアベイラビリティの平均は70.1%、尋常性乾癬患者における半減期の平均は23日、見かけのクリアランス及び分布容積の中央値(変動係数%)は0.337(32.7%)L/day及び11.2(30.5%)Lと推定された。本剤320mgの皮下投与において、体重が120kg以上の成人患者の平均血漿中ビメキズマブ濃度は、90kgの成人患者より少なくとも30%低いと推定された。母集団薬物動態解析より、尋常性乾癬患者、乾癬性関節炎患者、強直性脊椎炎患者及びX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者の間で、薬物動態特性は類似すると推定された。本解析から、ビメキズマブのクリアランスは、メトトレキサートの併用投与によって影響を受けないと推定された10),11),12) 。化膿性汗腺炎患者のデータを含めた母集団薬物動態解析より、体重が90kgの場合、化膿性汗腺炎患者では尋常性乾癬患者、乾癬性関節炎患者、強直性脊椎炎患者及びX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者と比べ見かけのクリアランス及び分布容積がそれぞれ31%及び18%高いと推定された。半減期は20日であった。結果として本剤320mgを4週毎に皮下投与した時の血漿中ビメキズマブ濃度のトラフ値は化膿性汗腺炎以外の患者に比べ約40%低かった13) 。
カニクイザルにおいて、出生児の血漿中ビメキズマブ濃度は母動物と同程度で、胎盤を通過することが示唆された14) 。
中等度~重度の局面型皮疹を有する尋常性乾癬患者(局面型皮疹が体表面積の10%以上、かつPASIスコアが12以上)を対象にプラセボ及びウステキヌマブ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ、ウステキヌマブ(体重100kg以下は45mg、100kg超は90mgを0週、4週、以降16週目より12週間隔)又は本剤(320mgを4週間隔)を投与した際の16週時におけるPASIスコアがベースラインから90%以上、100%改善した患者の割合(以下、それぞれPASI90、PASI100)、及び医師による全般的評価が「消失」又は「ほぼ消失」となった患者の割合(以下、IGA0/1)を表1に示す。本剤投与群のPASI90及びIGA0/1達成率はプラセボ群に比べ有意に高かった。
プラセボ
ウステキヌマブ
本剤320mg
PASI90a)
4.8(4/83)
49.7(81/163)
85.0(273/321)
リスク差(vsプラセボ群)b)[95%信頼区間]p値c)
-
79.9[74.0, 85.9]<0.001
リスク差(vsウステキヌマブ群)b)[95%信頼区間]
35.2[27.0, 43.4]
IGA0/1a)
53.4(87/163)
84.1(270/321)
78.9[72.9, 84.8]<0.001
30.4[22.2, 38.7]
PASI100a)
0
20.9(34/163)
58.6(188/321)
リスク差(vsプラセボ群)b)[95%信頼区間]
58.7[53.4, 64.0]
37.8[29.8, 45.9]
%(n/N)a)Non-Responder Imputationを用いて欠測値を補完b)地域及び過去の生物製剤の使用の有無を層別因子としたMantel-Haenszelの方法c)Cochran-Mantel-Haenszel検定
また、52週時におけるPASI90、IGA0/1及びPASI100達成率は表2のとおりであった。
55.8(91/163)
81.6(262/321)
60.7(99/163)
77.9(250/321)
38.0(62/163)
64.2(206/321)
%(n/N)a)Non-Responder Imputationを用いて欠測値を補完
副作用発現頻度(52週まで)は、本剤投与群注3) で37.2%(147/395例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症12.4%(49/395例)、鼻咽頭炎6.3%(25/395例)等であった3) 。
中等度~重度の局面型皮疹を有する尋常性乾癬患者(局面型皮疹が体表面積の10%以上、かつPASIスコアが12以上)を対象にアダリムマブ対照二重盲検比較試験を実施した。アダリムマブ(初回80mg、以降1週目より40mgを2週間隔)又は本剤(320mgを4週間隔)を投与した際の16週時におけるPASI90、IGA0/1及びPASI100達成率を表3に示す。PASI90及びIGA0/1達成率において、アダリムマブ群に対する本剤投与群のリスク差の95%信頼区間の下限値が、予め設定した非劣性限界値(-10%)を上回ったことから、アダリムマブ群に対する本剤の非劣性が検証された。
アダリムマブ
47.2(75/159)
86.2(275/319)
リスク差(vsアダリムマブ群)b)[95%信頼区間]
39.3[30.9, 47.7]
57.2(91/159)
85.3(272/319)
28.2[19.7, 36.7]
23.9(38/159)
60.8(194/319)
37.0[28.6, 45.3]
%(n/N)a)Non-Responder Imputationを用いて欠測値を補完b)地域及び過去の生物製剤の使用の有無を層別因子としたMantel-Haenszelの方法
16週時以降、本剤320mgを4週間隔で継続投与あるいは、本剤320mg8週間隔へ移行した時、56週時のPASI90、IGA0/1及びPASI100達成率は表4のとおりであった。
本剤320mg4週間隔/4週間隔投与b)
本剤320mg4週間隔/8週間隔投与c)
84.8(134/158)
82.6(133/161)
82.3(130/158)
83.2(134/161)
72.2(114/158)
70.2(113/161)
%(n/N)a)Non-Responder Imputationを用いて欠測値を補完b)16週以降本剤320mg4週間隔投与を継続した群c)16週以降本剤320mg8週間隔投与へ移行した群
副作用発現頻度(56週まで)は、本剤投与群注4) で35.7%(167/468例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症14.3%(67/468例)、鼻咽頭炎5.1%(24/468例)等であった15) 。
中等度~重度の局面型皮疹を有する尋常性乾癬患者(局面型皮疹が体表面積の10%以上、かつPASIスコアが12以上)を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又は本剤(320mgを4週間隔)を投与した際の16週時におけるPASI90、IGA0/1及びPASI100達成率を表5に示す。本剤投与群のPASI90及びIGA0/1達成率はプラセボ群に比べ有意に高かった。
1.2(1/86)
90.8(317/349)
オッズ比(vsプラセボ群)b)[95%信頼区間]p値c)
496.3[82.8, 2975.1]<0.001
92.6(323/349)
657.3[105.8, 4083.3]<0.001
68.2(238/349)
オッズ比(vsプラセボ群)b)[95%信頼区間]
220.0[28.8, 1683.6]
副作用発現頻度(56週まで)は、本剤投与群注5) で26.9%(94/349例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症7.4%(26/349例)、鼻咽頭炎2.0%(7/349例)等であった16) 。
膿疱性乾癬患者10例及び乾癬性紅皮症患者11例を対象に非盲検下で本剤(320mgを4週間隔、16週後から8週間隔。ただし、16週時にIGA0/1を未達成の患者は4週間隔を継続)を投与した際、IGA0/1を達成した患者は16週時で膿疱性乾癬10例中6例、乾癬性紅皮症11例中1例、48週時で膿疱性乾癬9例中4例(4例中1例は16週以降4週間隔投与を継続)、乾癬性紅皮症10例中7例(7例中6例は16週以降4週間隔投与を継続)であった。副作用発現頻度(48週まで)は、膿疱性乾癬患者で30.0%(3/10例)、乾癬性紅皮症患者で54.5%(6/11例)であった。2例以上で発現した副作用は膿疱性乾癬患者では認められず、乾癬性紅皮症患者では口腔カンジダ症27.3%(3/11例)であった4) 。
生物学的疾患修飾性抗リウマチ薬の治療歴がない活動性乾癬性関節炎患者を対象に、プラセボ対照及びアダリムマブ参照二重盲検試験を実施した。プラセボ又は本剤(160mgを4週間隔)を投与した際の16週時におけるACR50、ACR20及びACR70改善率は表6のとおりであった。本剤160mg投与群のACR50改善率はプラセボ群に比べ有意に高かった。
本剤160mg
ACR50a)
10.0(28/281)
43.9(189/431)
7.082[4.583, 10.943]<0.001
ACR20a)
23.8(67/281)
62.2(268/431)
ACR70a)
4.3(12/281)
24.4(105/431)
%(n/N)a)Non-Responder Imputationを用いて欠測値を補完b)治療、ベースラインでの骨びらん、及び地域の要因を含むロジスティック回帰分析c)両側5%のWald検定を使用した
16週時以降も本剤160mgを4週間隔で継続投与した時、52週時のACR50、ACR20及びACR70改善率は表7のとおりであった。また、関節破壊進行を手及び足のX線スコア(modified Total Sharp Score:mTSS)で評価した結果は表8のとおりであった。
54.5(235/431)
71.2(307/431)
39.2(169/431)
nb)
361
ベースラインc)
14.36±1.68
52週時c)
14.47±1.70
52週時における変化量c)
0.10±0.08
平均値±標準誤差a)hs-CRP上昇又は1ヵ所以上の骨びらん、もしくはその両方が認められる被験者における解析b)スクリーニング時に手及び足のX線画像を有する被験者c)多重代入法により欠測値を補完
副作用発現頻度は、本剤投与群注6) で31.9%(224/702例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症4.1%(29/702例)、鼻咽頭炎3.1%(22/702例)、上気道感染3.0%(21/702例)等であった5) 。
1~2剤のTNFα阻害薬を用いた治療で効果不十分(承認用量で3ヵ月以上治療を行った後の効果が不十分)又は不耐容であった活動性乾癬性関節炎患者を対象に、プラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又は本剤(160mgを4週間隔)を投与した際の16週時におけるACR50、ACR20及びACR70改善率は表9のとおりであった。本剤160mg投与群のACR50改善率はプラセボ群に比べ有意に高かった。
6.8(9/133)
43.4(116/267)
11.139[5.402, 22.969]<0.001
15.8(21/133)
67.0(179/267)
0.8(1/133)
26.6(71/267)
%(n/N)a)Non-Responder Imputationを用いて欠測値を補完b)治療、TNFα阻害薬による治療経験、及び地域の要因を含むロジスティック回帰分析c)両側5%のWald検定を使用した
副作用発現頻度は、本剤160mg投与群で13.1%(35/267例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症2.2%(6/267例)等であった6) 。
非ステロイド性抗炎症薬による治療で効果不十分又は不耐容であった強直性脊椎炎患者を対象にプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又は本剤(160mgを4週間隔)を投与した際の16週時におけるASAS40及びASAS20改善率を表10に示す。本剤投与群のASAS40改善率はプラセボ群に比べ有意に高かった。
ASAS40a)
22.5(25/111)
44.8(99/221)
2.88[1.71, 4.87]<0.001
ASAS20a)
43.2(48/111)
66.1(146/221)
2.66[1.65, 4.28]
16週時以降も本剤160mgを4週間隔で継続投与した時、52週時のASAS40及びASAS20改善率は表11のとおりであった。
58.4(129/221)
71.5(158/221)
副作用発現頻度は、本剤投与群注7) で40.9%(135/330例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症5.5%(18/330例)、鼻咽頭炎、上気道感染が各3.6%(12/330例)等であった7) 。
非ステロイド性抗炎症薬による治療で効果不十分又は不耐容であったX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎患者を対象にプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ又は本剤(160mgを4週間隔)を投与した際の16週時におけるASAS40及びASAS20改善率を表12に示す。本剤投与群のASAS40改善率はプラセボ群に比べ有意に高かった。
21.4(27/126)
47.7(61/128)
3.51[2.00, 6.16]<0.001
38.1(48/126)
68.8(88/128)
3.69[2.17, 6.26]
%(n/N)a)Non-Responder Imputationを用いて欠測値を補完b)治療、MRI/CRP分類、及び地域の要因を含むロジスティック回帰分析c)両側5%のWald検定を使用した
16週時以降も本剤160mgを4週間隔で継続投与した時、52週時のASAS40及びASAS20改善率は表13のとおりであった。
60.9(78/128)
73.4(94/128)
副作用発現頻度は、本剤投与群注8) で33.2%(81/244例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症5.7%(14/244例)、上気道感染4.1%(10/244例)、鼻咽頭炎3.7%(9/244例)等であった8) 。
*中等度~重度の化膿性汗腺炎患者を対象にプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ、本剤320mgを4週間隔、又は本剤320mgを2週間隔で投与した際の16週時におけるHiSCR50、HiSCR75達成率(ベースライン時と比較して膿瘍及び炎症性結節の総数が少なくともそれぞれ50%以上、75%以上減少し、かつ膿瘍数及び排膿性瘻孔数が増加していないと定義)を表14に示す。本剤320mg2週間隔投与群及び4週間隔投与群のHiSCR50達成率はプラセボ群に比べ有意に高かった。
プラセボ(N=74)
本剤320mg4週間隔(N=144)
本剤320mg2週間隔(N=291)
HiSCR50a)
32.2
53.8
52.0
オッズ比(vsプラセボ群)a)b)[97.5%信頼区間]p値c)
2.422[1.221, 4.804]0.004
2.287[1.220, 4.291]0.003
HiSCR50-OCd)
34.3(24/70)
60.2(80/133)
61.9(164/265)
HiSCR75a)
15.6
33.7
35.7
オッズ比(vsプラセボ群)a)b)[97.5%信頼区間]
2.722[1.182, 6.267]
3.007[1.374, 6.581]
HiSCR75-OCd)
17.1(12/70)
38.3(51/133)
42.3(112/265)
%又は%(n/N)a)多重代入法を用いて欠測値を補完b)治療、Hurley stage及び抗菌薬の使用の有無を含むロジスティック回帰分析c)両側2.5%のWald検定を使用したd)欠測値の補完を行わないデータ
本剤320mg2週間隔から16週時以降320mg4週間隔へ移行又は320mg2週間隔を継続、あるいは本剤320mg4週間隔を16週時以降も継続投与した際の48週時におけるHiSCR50、HiSCR75達成率は表15のとおりであった。
本剤320mg2週間隔/4週間隔(N=146)
本剤320mg2週間隔(N=145)
51.2
44.5
45.7
HiSCR50-OCb)
81.7(89/109)
81.3(87/107)
75.5(83/110)
44.3
32.8
36.2
HiSCR75-OCb)
70.6(77/109)
64.5(69/107)
58.2(64/110)
%又は%(n/N)a)多重代入法を用いて欠測値を補完b)欠測値の補完を行わないデータ
副作用発現頻度は、本剤投与群注9) で43.3%(217/501例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症10.8%(54/501例)、毛包炎4.0%(20/501例)、外陰部腟カンジダ症、湿疹が各3.0%(15/501例)等であった9) 。
*中等度~重度の化膿性汗腺炎患者を対象にプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。プラセボ、本剤320mgを4週間隔、又は本剤320mgを2週間隔で投与した際の16週時におけるHiSCR50、HiSCR75達成率を表16に示す。本剤320mg2週間隔投与群のHiSCR50達成率はプラセボ群に比べ有意に高かった。
プラセボ(N=72)
本剤320mg2週間隔(N=289)
28.7
45.3
47.8
2.000[0.979, 4.089]0.030
2.234[1.159, 4.307]0.006
36.9(24/65)
58.1(72/124)
58.8(151/257)
18.4
24.7
33.4
1.416[0.615, 3.260]
2.175[1.021, 4.635]
20.0(13/65)
33.9(42/124)
41.6(107/257)
本剤320mg2週間隔から16週時以降4週間隔へ移行又は320mg2週間隔を継続、あるいは本剤320mg4週間隔を16週時以降も継続投与した際の48週時におけるHiSCR50、HiSCR75達成率は表17のとおりであった。
本剤320mg2週間隔(N=143)
35.2
40.2
40.5
76.7(66/86)
79.8(83/104)
78.4(76/97)
28.6
28.1
31.0
59.3(51/86)
55.8(58/104)
63.9(62/97)
副作用発現頻度は、本剤投与群注10) で46.0%(227/494例)であった。主な副作用は、口腔カンジダ症7.9%(39/494例)、下痢3.0%(15/494例)、頭痛、汗腺炎が各2.6%(13/494例)等であった17) 。
ビメキズマブは、IL-17A及びIL-17Fに選択的に結合し、中和する18),19) 。
Th17細胞の培養上清とインキュベートしたNIH-3T3線維芽細胞では、ビメキズマブは炎症性サイトカインの指標IL-6の分泌を阻害した。同様の条件でインキュベートしたヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮ケラチノサイトにおいて、ビメキズマブは一連の炎症関連遺伝子とタンパク質の発現を抑制した19),20) 。
ビメキズマブは、好中球及び単球の炎症部位への遊走を防ぐこと、ヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮ケラチノサイトにおいて炎症に関与する遺伝子発現を抑制して炎症性サイトカイン及びケモカインの分泌を阻害することにより、組織の炎症反応を正常化した20),21),22) 。
ビメキズマブ(遺伝子組換え)(JAN)Bimekizumab(Genetical Recombination)(JAN)
約150,000
ビメキズマブは、遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、ラット抗ヒトインターロイキン-17A(IL-17A)及びIL-17F抗体の相補性決定部、ヒトフレームワーク部及びヒトIgG1の定常部からなる。ビメキズマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。ビメキズマブは、455個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1.0mL[1本]
2.0mL[1本]
1) Moltó A, et al.:Front. Med. 2018;62(5):1-10
2) 社内資料:臨床薬理試験成績 UP0042試験(2022年1月20日承認、CTD 2.7.6.3.1)
3) 社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験成績 PS0009試験(2022年1月20日承認、CTD 2.7.6.6.5)
4) 社内資料:国際共同第III相非盲検試験成績 PS0014試験(2022年1月20日承認、CTD 2.7.6.7.2)
5) 社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験成績 PA0010試験(2023年12月22日承認、CTD 2.7.6-PsA.1.2)
6) 社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験成績 PA0011試験(2023年12月22日承認、CTD 2.7.6-PsA.1.3)
7) 社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験成績 AS0011試験(2023年12月22日承認、CTD 2.7.6-axSpA.2.3)
8) 社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験成績 AS0010試験(2023年12月22日承認、CTD 2.7.6-axSpA.2.2)
9) *社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験成績 HS0004試験(2024年9月24日承認、CTD 2.7.6.1.3)
10) 社内資料:母集団薬物動態解析結果 CL0453(2022年1月20日承認、CTD 2.7.1.2.3)
11) 社内資料:母集団薬物動態解析結果 CL0485(2022年1月20日承認、CTD 2.7.2.2.2.5)
12) 社内資料:母集団薬物動態解析結果 CL0538(2023年12月22日承認、CTD 2.7.2-PsA.2.2.5.1)
13) *社内資料:母集団薬物動態解析結果 CL0561(2024年9月24日承認、CTD 2.7.2.2.2.4.1)
14) 社内資料:カニクイザルを用いたePPND試験(2022年1月20日承認、CTD 2.6.6.6.1)
15) 社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験成績 PS0008試験(2022年1月20日承認、CTD 2.7.6.6.4)
16) 社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験成績 PS0013試験(2022年1月20日承認、CTD 2.7.6.6.6)
17) *社内資料:海外第III相二重盲検比較試験成績 HS0003試験(2024年9月24日承認、CTD 2.7.6.1.2)
18) 社内資料:ビメキズマブのIL-17A及びIL-17Fに対する選択的結合(2022年1月20日承認、CTD 2.6.2.2.1.3)
19) 社内資料:IL-17AとIL-17Fの中和作用(2022年1月20日承認、CTD 2.6.2.2.1.4)
20) 社内資料:In vitroにおける炎症性遺伝子発現に対する影響(2022年1月20日承認、CTD 2.6.2.2.1.1)
21) *社内資料:海外第II相試験HS0001試験に参加した化膿性汗腺炎患者の皮膚検体を用いたトランスクリプトーム解析(2024年9月24日承認、CTD 2.6.2.2.1.3)
22) 社内資料:In vitroにおける好中球及び単球の遊走に対する阻害作用(2022年1月20日承認、CTD 2.6.2.2.1.5)
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