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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
全身型重症筋無力症(ステロイド剤又はステロイド剤以外の免疫抑制剤が十分に奏効しない場合に限る)
通常、成人にはロザノリキシズマブ(遺伝子組換え)として下表に示す用量を1週間間隔で6回皮下注射する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。
体重
投与量
50kg未満
280mg
50kg以上70kg未満
420mg
70kg以上100kg未満
560mg
100kg以上
840mg
次サイクル投与の必要性は、臨床症状等に基づき、判断すること。,
感染症を合併している場合は、感染症の治療を優先すること。感染症が増悪するおそれがある。,
肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化やC型肝炎の悪化の徴候や症状の発現に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。IgG抗体は胎盤通過性があることが知られており、本剤は妊娠カニクイザルにおいて、胎児に移行することが確認されたが、新生児に有害な影響は認められなかった。また、本剤の投与を受けた患者からの出生児においては、母体から移行するIgGが低下し、感染のリスクが高まる可能性がある1) 。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明であるが、ヒト免疫グロブリンは乳汁中に移行することが知られている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
人免疫グロブリン製剤(ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン等)
これらの薬剤の治療効果が減弱する可能性がある。これらの薬剤による治療を開始する場合、本剤のサイクル投与における最終投与から2週間後以降に投与することが望ましい。
本剤がこれらの薬剤の血清濃度を低下させる可能性がある。
モノクローナル抗体製剤(エクリズマブ(遺伝子組換え)、ラブリズマブ(遺伝子組換え)等)
Fc領域融合タンパク質製剤(エフガルチギモド アルファ(遺伝子組換え)等)
血液浄化療法
本剤の治療効果が減弱する可能性があるため、併用を避けることが望ましい。
本剤による治療中に施行することにより本剤の血中濃度を低下させる可能性がある。
生ワクチン及び弱毒生ワクチン
ワクチンの病原に基づく症状が発現する可能性があるため、本剤による治療中の接種を避けることが望ましい。本剤による治療中の場合、本剤のサイクル投与における最終投与から2週間後以降に接種することが望ましい。
生ワクチン又は弱毒生ワクチンによる感染症発現のリスクが増大するおそれがある。
生ワクチン及び弱毒生ワクチン以外のワクチン
ワクチンの効果が減弱する可能性がある。ワクチンは本剤投与開始の少なくとも4週間前までに接種することが望ましい。本剤による治療中の場合、本剤のサイクル投与における最終投与から2週間後以降に接種することが望ましい。
本剤の作用機序により、ワクチンに対する免疫応答が得られない可能性がある。
肺炎等の重篤な感染症があらわれることがある。,
頭痛、発熱、頚部硬直、吐き気、嘔吐などの症状を伴う薬剤性無菌性髄膜炎があらわれることがある。
10%以上
5~10%未満
5%未満
**感染症及び寄生虫症
ヘルペスウイルス感染(単純ヘルペス、口腔ヘルペス、帯状疱疹)
上気道感染
胃腸障害
下痢(20.7%)
悪心
嘔吐
神経系障害
頭痛(頭痛、片頭痛)(36.7%)
皮膚及び皮下組織障害
皮疹(皮疹、紅斑性皮疹、丘疹性皮疹)
筋骨格系及び結合組織系障害
関節痛、筋肉痛
一般・全身障害及び投与部位の状態
発熱(12.8%)
注射/注入部位反応
投与に必要な液量をシリンジに充てんし、全量を緩徐に投与すること。患者の状態を観察しながら注入速度を調整すること。
国際共同第III相試験(MG0003試験)において本剤皮下投与後に本剤に対する抗体が認められた被験者は7mg/kg相当群で26例(42.6%)、10mg/kg相当注1) 群で22例(32.4%)であり、このうち中和抗体は7mg/kg相当群で18例、10mg/kg相当群で8例に認められた。
日本人健康成人に、本剤7mg/kg及び10mg/kg注2) を単回皮下投与した時の血漿中ロザノリキシズマブ濃度推移及び薬物動態パラメータを図1及び表1に示す2) 。
Cmax(μg/mL)
tmax(day)
AUC0-t(μg・day/mL)
7mg/kg
7.077(80.7%)
1.5(1.5, 3.0)
16.79(60.6%)
10mg/kg
13.88(145.6%)
3.0(1.5, 4.0)
44.78(154.4%)
Cmax、AUC0-t:幾何平均値(変動係数)、tmax:中央値(最小値, 最大値)
全身型重症筋無力症患者に本剤7mg/kg相当又は10mg/kg相当注2) (表2)を1週間隔で6回皮下投与した時(MG0003試験)の血漿中ロザノリキシズマブ濃度は表3のとおりであった3) 。
体重層別投与量
7mg/kg相当
10mg/kg相当
35kg以上50kg未満
1120mg
統計量
第3日
第24日
例数中央値(最小値, 最大値)
588.185(定量下限未満, 50.9)
5211.30(定量下限未満, 62.1)
6218.20(定量下限未満, 114)
6228.15(定量下限未満, 113)
ロザノリキシズマブ皮下投与の絶対的バイオアベイラビリティは、母集団薬物動態解析から約70%と推定された4) 。
ロザノリキシズマブの見かけの分布容積は、母集団薬物動態解析から約7Lと推定された5) 。
ロザノリキシズマブは、内因性IgGと同様の異化経路によりペプチド及びアミノ酸に代謝されると予想される。
遊離型ロザノリキシズマブの見かけのクリアランスは、母集団薬物動態解析から約0.9L/日と推定された5) 。
全身型重症筋無力症患者に本剤7mg/kg相当又は10mg/kg相当注2) を1週間隔で6回皮下投与した時の血清中総IgG濃度の推移は図2のとおりであった。総IgG濃度のベースラインからの平均最大減少率は、7mg/kg相当群で71.1%、10mg/kg相当群で77.7%であった。投与中止後、総IgG濃度は約9週間以内にベースラインレベルに回復した3) 。
抗アセチルコリン受容体抗体(抗AChR抗体)陽性あるいは抗筋特異的受容体型チロシンキナーゼ抗体(抗MuSK抗体)陽性の18歳以上の全身型重症筋無力症患者200例(日本人患者13例を含む)を対象にプラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。用法・用量は、プラセボ又は本剤(7mg/kg相当又は10mg/kg相当注3) (表1))を1週間隔で6回皮下投与することとされた。なお、標準治療であるステロイド剤又はステロイド剤以外の免疫抑制剤は併用可とされ、種類及び用法・用量の変更は不可とされた。
主要評価項目である治療期間終了時(投与開始から43日後)のMG-ADL総スコアのベースラインからの変化量は表2のとおりであり、本剤7mg/kg相当群及び10mg/kg相当群の両群とプラセボ群との間で統計学的に有意な差が認められた。また、副次評価項目である治療期間終了時(投与開始から43日後)のQMG総スコアのベースラインからの変化量は表2のとおりであった。
プラセボ群
本剤7mg/kg相当群
本剤10mg/kg相当群
評価例数
67
66
MG-ADL総スコア
最小二乗平均値(標準誤差)
-0.784(0.488)
-3.370(0.486)
-3.403(0.494)
群間差(対プラセボ群)
−
-2.586
-2.619
群間差の95%信頼区間
-4.091, -1.249
-3.994, -1.163
群間比較のp値
<0.001
QMG総スコア
-1.915(0.682)
-5.398(0.679)
-6.672(0.692)
-3.483
-4.756
-5.614, -1.584
-6.821, -2.859
投与群、ベースラインのMG-ADL総スコア又はQMG総スコア、国・地域、層別因子(抗MuSK抗体陽性・陰性/抗AChR抗体陽性・陰性)、投与群と評価時点の交互作用を固定効果としたMMRM ANCOVAによる解析(MMRMは評価時点(Day8, 15, 22, 29, 36and43)を含み、被験者内相関として無構造を使用)、信頼区間及びp値は、ステージ毎の逆正規変換による統合法に基づき算出したプラセボとの対比較の有意水準は両側0.025、全体としての有意水準は両側0.05
副作用発現頻度は、本剤7mg/kg相当群で50.0%(32/64例)、本剤10mg/kg相当群で56.5%(39/69例)であった。主な副作用は本剤7mg/kg相当群では頭痛32.8%(21/64例)、下痢18.8%(12/64例)、発熱7.8%(5/64例)、本剤10mg/kg相当群では頭痛31.9%(22/69例)、発熱13.0%(9/69例)、下痢、悪心が各10.1%(7/69例)であった3) 。
国際共同第III相試験(MG0003試験)に参加した被験者のうち、165例(日本人患者12例を含む)が登録され、本剤の反復投与の長期の安全性、忍容性及び有効性が評価された。本剤7mg/kg相当又は10mg/kg相当注3) (表2)を1週間隔で6回皮下投与を行う治療サイクルの後、4週間毎に経過観察を行った。本剤投与終了後、臨床症状の悪化があり追加治療が必要と医師が判断し、血清総IgG濃度が2g/L以上の場合に次サイクル投与を可とした。最初の4サイクルにおける治療期間終了時(各サイクルの投与開始から43日後)のMG-ADL総スコア及びQMG総スコアのベースラインからの変化量は表3のとおりであった。最初の4サイクルまでの無治療間隔(先行治療サイクルの最終投与から次のサイクルの初回投与)の中央値は、約5~9週間であった。
サイクル1
サイクル2
サイクル3
サイクル4
7mg/kg相当群
例数
73
50
35
29
平均値(標準偏差)
-3.6(3.4)
-3.0(3.1)
-3.4(2.7)
-4.2(2.9)
中央値(最小値, 最大値)
-3.0(-14, 4)
-3.0(-12, 5)
-3.0(-10, 1)
-3.0(-12, 1)
10mg/kg相当群
63
48
36
-3.2(3.2)
-3.8(3.9)
-3.4(3.3)
-3.3(3.2)
-2.0(-14, 2)
-3.0(-15, 3)
-3.0(-11, 4)
72
49
-4.4(4.8)
-4.1(4.2)
-5.1(4.7)
-5.9(5.9)
-3.5(-18, 7)
-3.0(-16, 3)
-4.0(-19, 2)
-5.0(-17, 4)
65
62
-4.3(4.5)
-4.8(5.6)
-4.5(4.6)
-4.3(5.3)
-4.0(-17, 5)
-4.0(-25, 6)
-4.0(-17, 3)
-3.0(-19, 5)
副作用発現頻度は、本剤7mg/kg相当投与時で33.7%(33/98例)、本剤10mg/kg相当投与時で59.4%(57/96例)であった。主な副作用は本剤7mg/kg相当投与時では頭痛19.4%(19/98例)、下痢11.2%(11/98例)、悪心、血中免疫グロブリンG減少が各6.1%(6/98例)、本剤10mg/kg相当投与時では頭痛31.3%(30/96例)、下痢17.7%(17/96例)、血中免疫グロブリンG減少14.6%(14/96例)であった6) 。
本剤は、IgGのFcRnへの結合阻害により、IgGのリサイクリング及びトランスサイトーシスを阻害し、血清総IgG濃度を低下させる7) 。
本剤のヒトFcRnに対するKDはpH7.4の条件下で55pmol/L、pH6.0の条件下で44pmol/Lであった8) 。また、ヒトFcRn遺伝子導入細胞において、ヒトFcRnに対するKD値はpH7.4及びpH6.0の条件下でいずれも約0.4nmol/Lであった9) 。
ヒトFcRn遺伝子導入マウスにおいて、10~100mg/kgで用量依存的で有意なヒトIgGクリアランスの促進が認められた10) 。
ロザノリキシズマブ(遺伝子組換え)(JAN)Rozanolixizumab(Genetical Recombination)(JAN)
約148,000
ロザノリキシズマブは、遺伝子組換えヒト化及びキメラ抗ヒト新生児型Fc受容体(FcRn)モノクローナル抗体であり、H鎖はラット抗FcRn抗体の相補性決定部、ヒトフレームワーク部及びヒトIgG4の定常部からなり、L鎖はラット抗FcRn抗体の可変部及びヒトIgGの定常部からなる。H鎖の225番目のアミノ酸残基はProに置換されている。ロザノリキシズマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。ロザノリキシズマブは、444個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ4鎖)2本及び219個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質である。
2.0mL[1バイアル]
3.0mL[1バイアル]
1) 社内資料:拡充型出生前及び出生後の発生に関する試験(2023年9月25日承認、CTD 2.6.6.6.2)
2) 社内資料:臨床薬理試験成績 UP0060試験(2023年9月25日承認、CTD 2.7.6.1.2)
3) 社内資料:国際共同第III相二重盲検比較試験 MG0003試験(2023年9月25日承認、CTD 2.7.6.2.2)
4) 社内資料:母集団薬物動態/薬力学解析結果(2023年9月25日承認、CTD 2.7.2.2.4.1)
5) 社内資料:母集団薬物動態/薬力学解析結果(2023年9月25日承認、CTD 2.7.2.2.4.2)
6) 社内資料:国際共同第III相長期継続投与試験 MG0007試験(2023年9月25日承認、CTD 2.7.6.3.2)
7) 社内資料:IgGリサイクリング及びトランスサイトーシスに対するロザノリキシズマブの活性(2023年9月25日承認、CTD 2.6.2.2.3.2)
8) 社内資料:FcRnに対する結合親和性(2023年9月25日承認、CTD 2.6.2.2.2.1)
9) 社内資料:結合親和性試験(2023年9月25日承認、CTD 2.6.2.2.2.2)
10) 社内資料:In vivo IgG低下作用(2023年9月25日承認、CTD 2.6.2.2.3.3)
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