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皮膚感染を伴う場合には使用しないこと。
通常1日1~数回適量を患部に塗布する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ウサギで催奇形作用(口蓋裂等)が報告されている1)。
大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意すること。一般に副作用があらわれやすい。
皮膚の細菌性感染症(伝染性膿痂疹、毛囊炎等)、真菌性感染症(カンジダ症、白癬等)があらわれることがある。このような場合には、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、使用を中止すること。密封法(ODT)の場合、起こりやすい。
大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、下垂体・副腎皮質系機能の抑制を来すことがあるので、短期の使用が望ましい。特別の場合を除き、密封法(ODT)や長期又は大量使用は避けること。
眼瞼皮膚への使用に際しては、眼圧亢進、緑内障を起こすことがある。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、後囊白内障、緑内障等があらわれることがある。
0.1~1%未満
0.1%未満
皮膚注1)
長期連用によるステロイド皮膚注2) 、ステロイドざ瘡注3) 、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎
乾燥長期連用による色素脱失、多毛、魚鱗癬様皮膚変化
過敏症
皮膚の刺激感
そう痒、発疹、灼熱感、接触皮膚炎
化粧下、ひげそり後等に使用することのないよう注意すること。
3H-ジフロラゾン酢酸エステル軟膏及びクリームをラットに経皮投与した結果、ジフロラゾン酢酸エステルはほぼ全身に分布するが、主に肝臓、腎臓、副腎、消化管内容物に分布し、また、塗布部位の皮膚内に長時間にわたり残留が認められた2)。
3H-ジフロラゾン酢酸エステル軟膏及びクリームをラットに経皮投与した結果、皮膚移行後、速やかに代謝をうけ、diflorasone 17-acetate、diflorasone 21-acetate及びdiflorasoneとなる2),3)。
3H-ジフロラゾン酢酸エステル軟膏及びクリームを経皮投与した結果、ラットでは主として糞中に、ウサギでは主に尿中に排泄された3)。
国内36施設で実施された5種類の比較試験を含む臨床試験(臨床効果判定症例数:軟膏986例、クリーム761例)の概要は次のとおりである4),5),6),7),8),9),10)。
0.12%ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏及びクリームとの比較試験は、湿疹・皮膚炎群、乾癬、痒疹群及び紅皮症を対象に実施され、ジフロラゾン酢酸エステル軟膏及びクリームの有用性が確認された5),6),7),8)。
各種疾患の有効率は下表のとおりで、軟膏90.6%(893/986)、クリーム91.1%(693/761)であった4),5),6),7),8),9),10)。
疾患名
軟膏
クリーム
有効症例数/症例数
有効率
(%)
合計
893/986
90.6
693/761
91.1
273/287
95.1
179/184
97.3
152/168
90.5
65/72
90.3
95/96
99.0
79/85
92.9
37/43
86.0
30/33
90.9
56/59
94.9
45/50
90.0
31/31
100
32/32
29/29
20/23
87.0
26/26
29/31
93.5
30/31
96.8
22/24
91.7
25/25
13/14
7/9
77.8
26/31
83.9
22/33
66.7
20/31
64.5
17/17
16/21
76.2
17/22
77.3
15/19
78.9
13/15
86.7
21/23
91.3
14/20
70.0
12/13
92.3
10/14
71.4
11/11
14/26
53.8
22/36
61.1
アラキドン酸代謝の抑制、炎症・免疫担当細胞の抑制などの作用が総合的に作用して抗炎症効果を発揮するものと考えられる11)。
ヒト皮膚での血管収縮試験において、ジフロラゾン酢酸エステルの血管収縮能は、クロベタゾールプロピオン酸エステルと同等で、ベタメタゾン吉草酸エステル及びヒドロコルチゾン酪酸エステルより有意に優れている12)。
ヒト皮膚に6週間密封塗布したとき、皮膚の厚さの減少を指標にしたジフロラゾン酢酸エステルによる皮膚菲薄化は、ベタメタゾン吉草酸エステルとほぼ同等で、クロベタゾールプロピオン酸エステルより有意に弱い13)。
マウスのクロトン油又はピクリールクロライドによる耳浮腫及び抗ラットウサギ血清によるラット皮膚浮腫等の急性炎症を抑制するとともに、ラットの肉芽増殖、創傷治癒及びアジュバント関節炎等の増殖性炎症及びマウスのアレルギー性炎症を抑制する14)。
ラットのアジュバント関節炎において、胸腺及び脾臓の重量を減少させるが、副腎及びリンパ節の重量は減少させない。濾紙埋込み法において胸腺の重量を減少させる14)。
ジフロラゾン酢酸エステル軟膏0.05%「YD」、ジフラール軟膏0.05%を塗布したラットを用いて、カラゲニン足浮腫試験を行い、浮腫率を比較した結果、コントロール群に比較し、両製剤とも有意な浮腫抑制作用が認められた。また、両製剤間の効果に有意差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された15)。
また、ジフロラゾン酢酸エステル軟膏0.05%「YD」、ジフラール軟膏0.05%を塗布したラットを用いて、ヒスタミン誘発背部皮膚血管透過性を測定した結果、コントロール群に比較し、両製剤とも有意な透過抑制作用が認められた。また、両製剤間の効果に有意差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された15)。
背部皮下にpaper discを埋め込んだラットを用い、埋め込み部分にジフロラゾン酢酸エステル軟膏0.05%「YD」、ジフラール軟膏0.05%を連続7日間塗布した。発生した肉芽腫重量を比較した結果、コントロール群に比較し、両製剤とも有意な肉芽増殖抑制作用が認められた。また、両製剤間の効果に有意差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された15)。
ジフロラゾン酢酸エステルクリーム0.05%「YD」、ジフラールクリーム0.05%を塗布したラットを用いて、カラゲニン足浮腫試験を行い、浮腫率を比較した結果、コントロール群に比較し、両製剤とも有意な浮腫抑制作用が認められた。また、両製剤間の効果に有意差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された16)。
また、ジフロラゾン酢酸エステルクリーム0.05%「YD」、ジフラールクリーム0.05%を塗布したラットを用いて、ヒスタミン誘発背部皮膚血管透過性を測定した結果、コントロール群に比較し、両製剤とも有意な透過抑制作用が認められた。また、両製剤間の効果に有意差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された16)。
背部皮下にpaper discを埋め込んだラットを用い、埋め込み部分にジフロラゾン酢酸エステルクリーム0.05%「YD」、ジフラールクリーム0.05%を連続7日間塗布した。発生した肉芽腫重量を比較した結果、コントロール群に比較し、両製剤とも有意な肉芽増殖抑制作用が認められた。また、両製剤間の効果に有意差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された16)。
ジフロラゾン酢酸エステル
(Diflorasone Diacetate)
6α,9-Difluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 17,21-diacetate
C26H32F2O7
494.52
白色~微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。アセトニトリルにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点:約222℃(分解)
10g(チューブ)×10本
10g(チューブ)×50本
500g(プラスチック容器)
1) 奈良間功:応用薬理. 1984;28(2):241-250
2) 川井龍太郎 他:基礎と臨床. 1983;17(10):3137-3146
3) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店. 2021;C2349-2353
4) 渡辺靖 他:薬理と治療. 1983;11(12):5395-5401
5) 渡辺靖 他:皮膚. 1984;26(1):139-149
6) 渡辺靖 他:皮膚. 1984;26(1):150-161
7) 久木田淳 他:皮膚. 1984;26(2):361-373
8) 久木田淳 他:皮膚. 1984;26(2):374-392
9) 久木田淳 他:皮膚. 1984;26(2):393-404
10) 久木田淳 他:西日本皮膚科. 1985;47(3):530-537
11) グッドマン・ギルマン薬理書 第12版 廣川書店. 2013;1567-1568
12) 水野惇子:薬理と治療. 1983;11(11):5045-5051
13) 水野惇子:薬理と治療. 1983;11(11):5053-5063
14) 久木浩平 他:応用薬理. 1984;27(5):941-947
15) (株)陽進堂社内資料:生物学的同等性試験(軟膏0.05%)
16) (株)陽進堂社内資料:生物学的同等性試験(クリーム0.05%)
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