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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記の皮膚真菌症の治療
1日1回患部に塗布する。
妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット静脈内投与)で乳汁中へ移行することが報告されている。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
皮膚
皮膚炎、発赤
紅斑、そう痒、びらん、水疱
局所の刺激感、鱗屑、亀裂、皮膚軟化、乾燥、浮腫、じん麻疹
基剤として使用されている油脂性成分は、コンドーム、ペッサリー等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、これらとの接触を避けさせること。
健康成人の無傷皮膚(臍上部)及び炎症皮膚(大腿部の慢性湿疹)表面200cm2に14C-ビホナゾールの1%含有クリーム1.52gを塗布、6時間密封包帯した後洗浄し、118時間にわたって血中濃度を測定した場合、無傷皮膚では約9.5時間後、炎症皮膚では約8時間後、それぞれ約1.0ng/mL、3.4ng/mLの最高血中濃度に達する1)(外国人データ)。
健康成人の無傷皮膚(臍上部)及び炎症皮膚(大腿部の慢性湿疹)表面200cm2に14C-ビホナゾールの1%含有クリーム1.52gを塗布、6時間密封包帯した後洗浄したところ、皮膚からの吸収率は無傷皮膚では約0.6%、炎症皮膚では2.4%である1)(外国人データ)。
健康成人の背部無傷皮膚表面100cm2に14C-ビホナゾールの1%含有クリーム500mgを塗布、その後24~168時間にわたり各時点でテープはく離法(15回はく離)を施行し、皮膚(角質層)を採取した(はく離1~5回目:層1、6~10回目:層2、11~15回目:層3)。これら標本の経時的放射能推移曲線下の面積を指標とした場合、それぞれ7066(層1)、1237(層2)、626(層3)μCi・hrと良好な浸透性を示している2)(外国人データ)。
健康成人の無傷皮膚(臍上部)及び炎症皮膚(大腿部の慢性湿疹)表面200cm2に14C-ビホナゾールの1%含有クリーム1.52gを塗布、6時間密封包帯した後洗浄したところ、5日目までの排泄は無傷皮膚では約0.3%が尿中、約0.25%が糞便中、炎症皮膚では約1%が尿中、約1.2%が糞便中に排泄される1)(外国人データ)。
二重盲検比較試験848例について実施された1日1回塗布による臨床試験の概要は次のとおりである3)。なお、二重盲検比較試験によりビホナゾールの有用性が認められている。
白癬
効能・効果
足部白癬
体部白癬
股部白癬
計
有効率
74.5%(79/106)
84.9%(62/73)
95.9%(71/74)
83.8%(212/253)
カンジダ症
癜風
指間びらん症
間擦疹
78.9%(15/19)
86.8%(46/53)
84.7%(61/72)
95.2%(60/63)
ビホナゾールは、真菌細胞に対して二元的な作用機序を有する。低濃度域では細胞膜の必須構成脂質成分であるエルゴステロールの合成を阻害し、高濃度域ではそれに加えて細胞膜のリン脂質と特異的に結合することにより膜の物性を変化させる。いずれの効果も最終的に細胞膜の構造・機能を障害し、その結果、抗真菌作用が発現される4),5)。
モルモットの背部皮膚面に1%クリーム0.5gを塗布し、12、24、48、72時間後にTrichophyton mentagrophytesの分生子浮遊液を接種した実験では、48~72時間にわたり感染防御効果が認められている8)。
ビホナゾールクリーム1%「YD」、マイコスポールクリーム1%各0.3g/日(ビホナゾールとして3mg)を白癬菌接種モルモットに14日間塗布し、病変度の肉眼観察及び培養試験を行ったところ、両製剤ともコントロール群と比較して、有意な効果が認められた。また、両製剤間の効果に有意差は認められず、両製剤の生物学的同等性が確認された10)。
ビホナゾール(Bifonazole)
1-[(RS)-(Biphenyl-4-yl)(phenyl)methyl]-1H-imidazole
C22H18N2
310.39
白色~微黄色の粉末で、におい及び味はない。ジクロロメタンに溶けやすく、メタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。メタノール溶液(1→100)は旋光性を示さない。
10g(チューブ)×20本
1) Patzschke, K. et al.:Arzneim-Forsch. 1983;33(Ⅰ), 5:745-750
2) Lücker, P. W. et al.:Dermatologica. 1984;169(Suppl.1):51-56
3) 占部治邦 他:西日本皮膚科. 1983;45(5):827-838
4) 山口英世 他:Chemotherapy. 1984;32(11):829-841
5) Barug, D. et al.:Arzneim-Forsch. 1983;33(Ⅰ), 4:528-537
6) Yamaguchi, H. et al.:Arzneim-Forsch. 1983;33(Ⅰ), 4:546-551
7) 第十八改正日本薬局方解説書 廣川書店. 2021;C4426-4429
8) Plempel, M. et al.:Arzneim-Forsch. 1983;33(Ⅰ), 4:517-524
9) Osumi, M. et al.:Dermatologica. 1984;169(Suppl.1):19-31
10) (株)陽進堂社内資料:生物学的同等性試験
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0120-647-734
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