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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
敗血症、真菌感染症を含む日和見感染症等の致死的な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意すること。,,,,,,,,
播種性結核(粟粒結核)及び肺外結核(胸膜、リンパ節等)を含む結核が発症し、死亡例も報告されている。結核の既感染者では症状の顕在化及び悪化のおそれがあるため、本剤投与に先立って結核に関する十分な問診及び胸部レントゲン検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験又はツベルクリン反応検査を行い、適宜胸部CT検査等を行うことにより、結核感染の有無を確認すること。また、結核の既感染者には、抗結核薬の投与をした上で、本剤を投与すること。ツベルクリン反応等の検査が陰性の患者において、投与後活動性結核が認められた例も報告されている。,,,,,,,
既存治療で効果不十分な下記疾患
既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
本剤を、通常、成人にはエタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト後続2]として10~25mgを1日1回、週に2回、又は25~50mgを1日1回、週に1回、皮下注射する。
本剤を、通常、小児にはエタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト後続2]として0.2~0.4mg/kgを1日1回、週に2回、皮下注射する。(小児の1回投与量は成人の標準用量(1回25mg)を上限とすること)
感染症を誘発するおそれがある。,,,,,,,,,
肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。本剤を含む抗TNF製剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者において、B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている。なお、これらの報告の多くは、他の免疫抑制作用をもつ薬剤を併用投与した患者に起きている。,,,
症状が悪化するおそれがある。,
定期的に問診を行うなど、注意すること。間質性肺炎が増悪又は再発することがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている。
4歳未満の幼児等を対象とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能(免疫機能等)が低下している。
サラゾスルファピリジン
サラゾスルファピリジン投与中の患者に本剤を追加投与したところ、各々の単独投与群と比較して、平均白血球数が統計学的に有意に減少したとの報告がある。
機序不明。
敗血症(0.2%)、肺炎(ニューモシスチス肺炎を含む、1.5%)、真菌感染症(0.2%)等の日和見感染症(2.5%)があらわれることがある。なお、感染症により死亡に至った症例が報告されている。,,,,,,,,
本剤投与による結核の発症は、投与初期からあらわれる可能性がある。また、肺外結核(胸膜、リンパ節等)も報告されていることから、その可能性も十分考慮した観察を行うこと。,,,,,,,,
血管浮腫、アナフィラキシー、気管支痙攣及びじん麻疹等の重篤なアレルギー反応があらわれることがある。このような反応が認められた場合には速やかに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血及び汎血球減少(致命的な転帰に至った例を含む)、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、血球貪食症候群があらわれることがある。,
多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等があらわれることがある。,,,
発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状に十分に注意し、異常が認められた場合には、速やかに胸部レントゲン検査、胸部CT検査及び血液ガス検査等を実施し、本剤の投与を中止するとともにニューモシスチス肺炎との鑑別診断(β-Dグルカンの測定等)を考慮に入れ適切な処置を行うこと。
抗dsDNA抗体が陽性化し、関節痛、筋肉痛、皮疹等の症状があらわれることがある。このような場合には、投与を中止すること。,
AST、ALT等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。
1%以上
0.1~1%未満
0.1%未満
頻度不明
呼吸器
感冒、上気道感染、気管支炎
咳嗽、咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎、鼻漏、扁桃炎
胸水、喘息、喀痰、嗄声、鼻閉、血痰、気管狭窄、気管支拡張症、気管支肺異形成症、肺嚢胞
皮膚
発疹(湿疹、皮膚炎、紅斑等)、そう痒症
じん麻疹、白癬、脱毛、爪囲炎
膿痂疹、皮膚乾燥、爪感染、爪の異常、胼胝、光線過敏症、膿疱性乾癬、乾癬(悪化を含む)、凍瘡、化膿性汗腺炎、色素性母斑
乾癬様皮疹
消化器
胃腸炎、下痢・軟便、口内炎、腹痛、咽喉頭疼痛、悪心、嘔吐、便秘、歯周炎、食欲不振、歯肉炎、齲歯、胃部不快感、消化性潰瘍
咽頭不快感、口唇炎(口角炎等)、腹部膨満、歯痛、歯髄炎、口腔感染、歯の知覚過敏、歯肉腫脹、舌苔、膵炎
投与部位
注射部位反応a)(紅斑、出血斑、そう痒感、皮膚炎、疼痛、挫傷等)
泌尿器
尿路感染(膀胱炎等)、腎盂腎炎、BUN増加、尿沈渣、血尿
蛋白尿、クレアチニン上昇、頻尿、尿糖、残尿感、腎結石
*糸球体腎炎
精神神経系
頭痛、浮動性めまい、感覚減退(しびれ感等)、不眠
錯感覚(ピリピリ感等)、眠気、味覚異常、手根管症候群、不安、嗅覚異常、四肢異常感覚
肝臓
ALT上昇、AST上昇、ALP上昇、LDH上昇
循環器
高血圧、血圧上昇、動悸、潮紅
期外収縮、頻脈、血管炎(白血球破砕性血管炎、IgA血管炎等)
血液
白血球増加、貧血(鉄欠乏性を含む)、ヘモグロビン減少
好酸球増加、ヘマトクリット減少、赤血球減少、血小板増加、リンパ球増加、血沈亢進、好中球増加、赤血球形態異常、白血球分画異常、網状赤血球増加
眼
結膜炎、麦粒腫
ブドウ膜炎、白内障、結膜充血、角膜潰瘍、眼精疲労、眼乾燥、眼のちらつき、眼痛、強膜炎、眼の異常感
筋・骨格系
化膿性関節炎、疼痛(四肢、腰、背部、臀部等)
関節痛、筋痛、ループス様症候群、滑膜炎、肩こり、靭帯障害、関節脱臼、脊椎症
抵抗機構
帯状疱疹、インフルエンザ、蜂巣炎、膿瘍
創傷感染、化膿性リンパ節炎、サルコイドーシス
生殖器
月経不順、乳腺炎
その他
発熱
倦怠感、浮腫(局所性を含む)、出血、胸痛、中耳炎、胸部X線異常
コレステロール上昇、胸部不快感、疲労、脱力感、アルブミン減少、口渇、自己抗体陽性、難聴、気分不良、CRP増加、体重減少、痙攣、外耳炎、四肢不快感、総蛋白増加、脱水、耳下腺腫脹、総蛋白減少
本剤投与と悪性腫瘍発現との関連性を検討するため、実際に悪性腫瘍が観察された例数と一般集団の大規模データベースから推定した予測例数を表1に示した。これらの予測例数は、症例毎の性、年齢をもとにNational Cancer Institute SEER(Surveillance, Epidemiology, and End Results)データベース(SEER1992~1999年;2002年4月版)から推定した値を用いた。その結果、本剤投与群での非黒色腫皮膚癌を除く悪性腫瘍の観察例数は、予測例数23.594例に対し26例であり、そのうち悪性リンパ腫の観察例数は、予測例数0.914例に対し5例であった。一方、プラセボ投与群における悪性腫瘍及び悪性リンパ腫の観察例数は、それぞれ予測例数0.259例、0.010例に対して0例であった(外国人データ)。,
プラセボ投与群a),b)
エンブレル投与群b)
全例の
追跡期間
(人・年)
悪性腫瘍
観察
例数
予測
観察例数
悪性リンパ腫
41
0
2855
5
以外
21
悪性腫瘍合計
26
a)長期試験移行前の臨床試験におけるプラセボ投与患者を対象とした。
b)メトトレキサート併用例を含む。
本剤投与と非黒色腫皮膚癌発現との関連性を検討するため、実際にこれらの癌が観察された例数と一般集団のデータから推定した予測例数を表2に示した。これらの予測例数は、症例毎の性、年齢をもとに参照データから推定した値を用いた。なお参照データは、非黒色腫皮膚癌がNational Cancer Institute SEERデータベースに含まれていないため、Southeastern Arizona Skin Cancer Registry(Harris et al, 2001)のデータを使用した。その結果、本剤投与群での非黒色腫皮膚癌の観察例数は、予測例数41.745例に対し、15例(皮膚扁平上皮癌4例、基底細胞癌11例)であった。一方、プラセボ投与群における非黒色腫皮膚癌の観察例数は、予測例数0.573例に対し、0例であった(外国人データ)。,
2618
4
11
15
本剤をマウス、ラット等のげっ歯類に投与すると、中和抗体陽性化と薬理学的活性の消失が認められ、十分な曝露量が得られない。このため、がん原性試験は実施されていない。
健康成人男子58名を対象にエタネルセプトBS皮下注25mgシリンジ0.5mL「TY」とエンブレル®皮下注25mgシリンジ0.5mL注1)を単回皮下投与して薬物動態を検討した。血清中薬物濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。Cmax及びAUCtの対数値の差の90%信頼区間は、同等性の判定基準であるlog(0.80)~log(1.25)の範囲であったため、両製剤は同等であることが示された4)。
Cmax
(μg/mL)
AUCt
(μg・hr/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)*
エタネルセプトBS
皮下注25mg
シリンジ0.5mL「TY」
1.97±
0.86
431.28±
163.92
83.0±
29.8
115.1±
21.8
エンブレル®
シリンジ0.5mL注1)
1.74±
380.84±
142.77
81.1±
20.3
114.8±
18.3
(平均値±標準偏差、n=58、*:n=57)
一定用量のメトトレキサート療法を受けているにもかかわらず活動性を有する関節リウマチ患者を対象としたエタネルセプトBS皮下注50mgシリンジ1.0mL「TY」及びEnbrel®皮下注50mgシリンジ1.0mL注2)週1回投与の二重盲検比較試験(有効性解析対象例数517例)における投与24週時のACR20改善率を示す。
Mantel-Haenszel検定により地域間の調整を行った全地域における投与開始後24週のACR20改善率は、本剤が83.3%(219/263例)、Enbrel®注2)が88.2%(224/254例)であり、ACR20改善率の差は-4.8%、95%信頼区間は-10.81%~1.12%であった。ACR20改善率の差の95%信頼区間が、あらかじめ設定した同等性許容域(±15%)の範囲内であったことから、本剤の有効性はEnbrel®注2)と同等であることが確認された5)。
皮下注50mg
シリンジ1.0mL
「TY」
(263例)
Enbrel®
シリンジ1.0mL注2)
(254例)
ACR20改善率
83.3%
(219/263例)
88.2%
(224/254例)
ACR20改善率の差*
[95%信頼区間]
-4.8
[-10.81、1.12]
*地域を層別因子としたMantel-Haenszel法により算出
エタネルセプトは、ヒトTNF可溶性レセプター部分が、TNFα及びLTαを捕捉し、細胞表面のレセプターとの結合を阻害することで、抗リウマチ作用、抗炎症作用を発揮すると考えられている。エタネルセプトはU937細胞表面のTNF受容体に対するTNFの結合を阻害した6),7)(解離定数(Ki)=1×10-10M)。
本剤の可溶性TNFα及び可溶性LTαに対する結合親和性はエンブレル®注3)及びEnbrel®注4),注5)と同程度であった8)。
本剤はマウス線維芽細胞株WEHI-13VAR細胞においてTNFα誘導性細胞傷害を抑制し、そのTNFα中和活性はエンブレル®注3)及びEnbrel®注4),注5)と同程度であった8)。
死細胞由来プロテアーゼ活性をマーカーとしてADCC活性を検討したところ、本剤及びエンブレル®注3)及びEnbrel®注4)ともにADCC活性が認められ、本剤のADCC活性はエンブレル®注3)及びEnbrel®注4)より高かった8)。
本剤は反復投与(皮下)することにより、マウスコラーゲン誘発関節炎モデルにおいて関節炎の発症を抑制し、その程度はEnbrel®注5)と同様であった9)。
エタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト後続2]Etanercept(Genetical Recombination)[Etanercept Biosimilar 2]
1-235-Tumor necrosis factor receptor(human)fusion protein with 236-467-immunoglobulin G1(human γ1-chain Fc fragment), dimer
約150,000
エタネルセプト[エタネルセプト後続2]は、遺伝子組換え融合糖タンパク質であり、1~235番目はヒト腫瘍壊死因子Ⅱ型受容体の細胞外ドメイン、また236~467番目はヒトIgG1のFcドメインからなる。エタネルセプト[エタネルセプト後続2]は、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。エタネルセプト[エタネルセプト後続2]は、467個のアミノ酸残基からなるサブユニット2個から構成される糖タンパク質(分子量:約150,000)である。
934個
光曝露を避けるため、本剤は外箱に入れて保存すること。
また、外箱開封後も光を遮り保存すること。凍結を避けること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1.0mL(シリンジ)×1本
0.5mL(シリンジ)×1本
1.0mL(ペン)×1本
1) Fisher, C. J. et al.:N Engl J Med. 1996;334(26):1697-1702
2) Mann, D. L. et al.:Circulation. 2004;109(13):1594-1602
3) Chung, E. S. et al.:Circulation. 2003;107(25):3133-3140
4) (株)陽進堂社内資料:国内第Ⅰ相試験
5) (株)陽進堂社内資料:国際共同第Ⅲ相試験
6) 効力を裏付ける薬理作用(エンブレル皮下注用:2005年1月19日承認、申請資料概要ホ.1.1)
7) 作用機序(エンブレル皮下注用:2005年1月19日承認、審査報告書)
8) (株)陽進堂社内資料:薬理試験-in vitro薬理作用-
9) (株)陽進堂社内資料:薬理試験-マウスのコラーゲン誘発関節炎モデルにおける検討-
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