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エンゼトニン液0.025

添付文書番号

2616701Q3031_1_10

企業コード

830039

作成又は改訂年月

2023年12月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

872616

薬効分類名

外用殺菌消毒剤

承認等

エンゼトニン液0.025

販売名コード

YJコード

2616701Q3031

販売名英語表記

Enzetonin Solution 0.025

販売名ひらがな

えんぜとにんえきれいてんれいにご

承認番号等

承認番号

21000AMZ00393000

販売開始年月

1998年4月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

基準名

日本薬局方

ベンゼトニウム塩化物液

一般的名称

ベンゼトニウム塩化物液

3. 組成・性状

3.1 組成

エンゼトニン液0.025

有効成分100mL 中 日局ベンゼトニウム塩化物0.025g  
添加剤ホウ砂、エデト酸ナトリウム水和物

3.2 製剤の性状

エンゼトニン液0.025

性状無色澄明な液で、においはない。
振ると強く泡立つ。
滅菌製剤である。

4. 効能又は効果

手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、感染皮膚面の消毒、腟洗浄、結膜嚢の洗浄・消毒

6. 用法及び用量

効能又は効果

用法及び用量

手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒

ベンゼトニウム塩化物 0.01 ~ 0.025%溶液を用いる。

感染皮膚面の消毒

ベンゼトニウム塩化物 0.01%溶液を用いる。

腟洗浄

ベンゼトニウム塩化物 0.025%溶液を用いる。

結膜嚢の洗浄・消毒

ベンゼトニウム塩化物 0.02%溶液を用いる。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

頻度不明

過敏症

発疹、そう痒感等

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意

  1. 14.1.1 炎症又は易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
  2. 14.1.2 本剤を希釈して使用する場合は、調製後滅菌処理すること。
  3. 14.1.3 繊維、布(綿、ガーゼ、ウール、レーヨン等)は本剤の成分であるベンゼトニウム塩化物を吸着するので、これらを溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように注意すること。

14.2 薬剤使用時の注意

  1. 14.2.1 経口投与しないこと。
  2. 14.2.2 本剤は、濃度に注意して使用すること。
  3. 14.2.3 原液が眼に入らないように注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。
  4. 14.2.4 皮膚・粘膜の刺激症状があらわれることがあるので、注意すること。
  5. 14.2.5 全身吸収による筋脱力を起こすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しないこと。
  6. 14.2.6 密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
  7. 14.2.7 血清、膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は、十分に洗い落としてから使用すること。
  8. 14.2.8 石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。
  9. 14.2.9 皮膚消毒に使用する綿球、ガーゼ等は滅菌保存し、使用時に溶液に浸すこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序

  • タンパク変性及び酵素の切断、糖の分解と乳酸の酸化など代謝への作用、膜透過性障害による溶菌、リン及びカリウムの漏出、解糖の促進、原形質膜の活動を支える酵素に対する作用などが考えられている1)

18.2 抗菌作用

  • 芽胞のない細菌、一部の真菌類に広く抗菌力を有し、グラム陽性菌には陰性菌より低濃度で効果を示す。
  • 一方、結核菌及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

ベンゼトニウム塩化物(Benzethonium Chloride)

化学名

N -Benzyl-N , N -dimethyl-2-{2-[4-(1,1,3,3-tetramethylbutyl)phenoxy]ethoxy}ethylaminium chloride

分子式

C27H42ClNO2

分子量

448.08

化学構造式

20. 取扱い上の注意

  1. 20.1 開封時及び開封後は、微生物による汚染に注意すること。
  2. 20.2 本剤は滅菌製剤のため、開封後は速やかに使用すること。

22. 包装

500mL(ポリ容器)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

吉田製薬株式会社 学術部

〒164-0011 東京都中野区中央5-1-10

TEL 03-3381-2004
FAX 03-3381-7728

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

吉田製薬株式会社

埼玉県狭山市南入曽951

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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