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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また,本剤による治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し,同意を得てから投与を開始すること。
ヒドロキシカルバミドとして、通常成人1日500~2,000mgを1~3回に分けて経口投与する。寛解後の維持には1日500~1,000mgを1~2回に分けて経口投与する。なお、血液所見、症状、年齢、体重により初回量、維持量を適宜増減する。
骨髄機能抑制を増悪させることがある。
骨髄機能抑制により感染症を増悪させることがある。
致命的な全身障害があらわれることがある。
腎からの排泄が遅れ,副作用が強くあらわれることがある。
代謝機能が低下しているので,副作用が強くあらわれることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,投与しないこと。妊娠中に本剤を投与された患者で児の奇形が報告されており,動物実験(ラット,ウサギ等)において,催奇形作用及び胚・胎児死亡が報告されている。,
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行することがある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
抗悪性腫瘍剤放射線照射
骨髄抑制等を増強することがあるので,併用を行う場合,減量するなど用量に注意すること。
副作用が相互に増強される。
汎血球減少(0.3%),白血球減少(4.4%),好中球減少(0.5%),血小板減少(6.1%),貧血(4.4%)(ヘモグロビン減少,赤血球減少,ヘマトクリット値減少)等があらわれることがある。,,
発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線写真で浸潤影等の異常が認められた場合には,投与を中止し適切な処置を行うこと。
本剤を長期に投与した症例で皮膚潰瘍(下肢に好発する)があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
血液注1)
出血
巨赤芽球症
消化器
下痢,腹痛,口内炎,食欲不振,胃炎,嘔気,嘔吐
便秘,胃痛,消化管潰瘍
肝臓
ビリルビン上昇,AST上昇,ALT上昇,Al-P上昇
黄疸
腎臓
BUN上昇,クレアチニン上昇,尿酸上昇
排尿困難
過敏症注2)
発疹
蕁麻疹
皮膚
色素沈着,脱毛,紅斑,爪変色,瘙痒
皮膚及び爪萎縮,鱗屑形成,紫色丘疹,皮膚乾燥,発汗減少
皮膚エリテマトーデス
精神神経系
頭痛,しびれ
眩暈,舌のしびれ感,眠気,幻覚,見当識障害,痙攣
その他
発熱,倦怠感,浮腫,関節痛,筋肉痛
不快感,悪寒
無精子症
本剤を服用すると、グルコースオキシダーゼ(GOD)法を用いた血中又は組織中のグルコース値の測定結果が実際よりも高く示されることがある。グルコース値の測定結果をインスリンの投与量の判断に利用している場合、低血糖につながる可能性があるため、グルコース値測定に対する本剤の影響について、事前に測定器等の製造販売業者から情報を入手すること。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
患者にヒドロキシカルバミド1,000mgを経口投与した場合、本剤の血清中濃度は投与1~3時間後に20~30μg/mLの最高値を示し、その後緩徐に減少した3)(外国人データ)。
患者にヒドロキシカルバミド26又は28mg/kgを1日1回、6日間反復経口投与した場合の1日目及び6日目の本剤の血清中濃度推移に変化は認められなかった4)(外国人データ)。
患者に本剤26又は28mg/kgを単回経口投与した場合、投与後24時間までの尿中排泄率は、各々投与量の53%及び70%であった。また、患者にそれぞれ本剤26、28及び60mg/kgを反復経口投与した場合の投与後24時間までの各回の尿中排泄率は49~76%を示し各個体で投与回数と関係なく一定であった4)(外国人データ)。
慢性骨髄性白血病に対する国内第Ⅱ相及び第Ⅲ相臨床試験の成績は奏効率91.7%(222/242例)であり、そのうち完全寛解は54.1%(131/242例)であった。副作用解析対象症例における自他覚的副作用症状の発現率は5.6%(24/425例)であり、主なものは発疹・皮疹が2.4%(10/425例)、嘔気・嘔吐等の消化器症状が2.1%(9/425例)であった。また、臨床検査値異常の発現率は3.8%(16/425例)であり、ALT上昇1.9%(8/425例)、AST上昇0.9%(4/425例)、Al-P上昇0.5%(2/425例)、ビリルビン上昇0.2%(1/425例)、クレアチニン上昇0.2%(1/425例)であった5),6)。
本剤は細胞周期上のS期の細胞に作用し、リボヌクレオチドをデオキシリボヌクレオチドに変換する酵素であるリボヌクレオチドレダクターゼを阻害することによりDNAの合成を阻害するとされている7),8),9)。
8-アザグアニン、メトトレキサート及び2-アミノ-6-プリンチオールの各々に耐性を獲得したL1210白血病細胞を移植したマウスに対して優れた抗腫瘍効果が認められた11)。
ヒドロキシカルバミド(Hydroxycarbamide)
ヒドロキシ尿素(Hydroxyurea)
CH4N2O2
76.05
ヒドロキシカルバミドは白色~微黄白色の結晶性の粉末である。水及び熱エタノール(95)に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
133℃以上(分解)
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]
1) 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書:ヒドロキシカルバミド(本態性血小板血症)
2) 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書:ヒドロキシカルバミド(真性多血症)
3) Bolton B. H., et al.:Cancer Chemother. Rep. 1965;46:1-5
4) Davidson J. D., et al.:Cancer Chemother. Rep. 1963;27:97-110
5) 浦部晶夫他:医学と薬学. 1990;24(6):1571-1585
6) 浦部晶夫他:医学と薬学. 1991;26(2):399-408
7) Bianch V., et al.:J. Biol. Chem. 1986;261(34):16037-16042
8) Young C. W., et al.:Cancer. Res. 1967;27:526-534
9) Donehower R. C.:Cancer Chemotherapy. 1990;225-233
10) 社内資料:Wepierre J., et al.
11) Stearns B., et al.:J. Med. Chem. 1963;6:201
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