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最適使用推進ガイドライン対象品目
劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
がん化学療法後に増悪した進行又は再発の子宮頸癌
通常、成人には、セミプリマブ(遺伝子組換え)として、1回350mgを3週間間隔で30分間かけて点滴静注する。
副作用
程度注2)
処置
間質性肺疾患
Grade 2の場合
Grade 1以下に回復するまで本剤を休薬する。
Grade 3以上又は再発性のGrade 2の場合
本剤を中止する。
大腸炎・下痢
Grade 2又は3の場合
Grade 4又は再発性のGrade 3の場合
肝機能障害
・AST又はALTが基準値上限の3~5倍まで増加した場合・総ビリルビンが基準値上限の1.5~3倍まで増加した場合
・AST又はALTが基準値上限の5倍超まで増加した場合・総ビリルビンが基準値上限の3倍超まで増加した場合
甲状腺機能低下症甲状腺機能亢進症甲状腺炎
Grade 3以上の場合
副腎機能不全
Grade 2以上の場合
下垂体炎
1型糖尿病
皮膚障害
・1週間以上続くGrade 2の場合・Grade 3の場合・Stevens-Johnson症候群(SJS)又は中毒性表皮壊死融解症(TEN)が疑われる場合
・Grade 4の場合・SJS又はTENが確認された場合
腎機能障害
血清クレアチニンが基準値上限又はベースラインの1.5~3倍まで増加した場合
血清クレアチニンが基準値上限又はベースラインの3倍超まで増加した場合
Infusion reaction
Grade 1又は2の場合
本剤の投与を中断又は投与速度を50%減速する。
上記以外の副作用
Grade 1以下に回復するまで本剤を休薬する。12週間を超える休薬後もGrade 1以下まで回復しない場合には、本剤を中止する。
自己免疫疾患が増悪するおそれがある。
間質性肺疾患が発現又は増悪するおそれがある。,,
本剤の投与により移植臓器に対する拒絶反応又は移植片対宿主病が発現するおそれがある。
妊娠する可能性のある女性には、本剤の投与中及び本剤投与後一定期間は適切な避妊法を用いるよう指導すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠マウスに抗PD-1抗体又は抗PD-L1抗体を投与すると、胎児に対する免疫寛容が妨害され、流産率が増加することが報告されている。また、ヒトIgGは母体から胎児へ移行することが知られている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト母乳中への移行に関するデータはないが、ヒトIgGは母乳中に移行することが知られている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
,,
肝不全(頻度不明)、AST、ALT、γ-GTP、Al-P、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害(6.0%)、肝炎(3.3%)があらわれることがある。
甲状腺機能低下症(6.0%)、甲状腺機能亢進症(3.0%)、甲状腺炎(頻度不明)等の甲状腺機能障害があらわれることがある。
下垂体炎(頻度不明)、下垂体機能低下症(頻度不明)等の下垂体機能障害があらわれることがある。
副腎機能不全(頻度不明)等の副腎機能障害があらわれることがある。
1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)(頻度不明)があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシスに至るおそれがある。1型糖尿病が疑われた場合には、本剤の投与を中止し、インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと。
急性腎障害(1.0%)、尿細管間質性腎炎(頻度不明)等の腎障害があらわれることがある。
重症筋無力症によるクリーゼのため急速に呼吸不全が進行することがあるので、呼吸状態の悪化に十分注意すること。
Infusion reactionが認められた場合には、本剤の投与中止等の適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
持続する下痢、腹痛、血便等の症状があらわれた場合には、本剤の投与を中止する等の適切な処置を行うこと。
水疱、びらん等が認められた場合には、皮膚科医と相談すること。
末梢性ニューロパチー(0.7%)、ギラン・バレー症候群(頻度不明)等の神経障害があらわれることがある。
深部静脈血栓症(頻度不明)、肺塞栓症(頻度不明)等の静脈血栓塞栓症があらわれることがある。
10%以上
1~10%未満
1%未満
頻度不明
感染症および寄生虫症
尿路感染
上気道感染
血液およびリンパ系障害
貧血
血小板減少症
免疫系障害
シェーグレン症候群
神経系障害
頭痛
血管障害
高血圧
代謝および栄養障害
食欲減退
呼吸器、胸郭および縦隔障害
咳嗽、呼吸困難
胃腸障害
悪心、便秘、腹痛、嘔吐
口内炎
皮膚および皮下組織障害
発疹
そう痒症
筋骨格系および結合組織障害
筋骨格痛
関節炎
筋力低下、リウマチ性多発筋痛
腎および尿路障害
腎炎
眼障害
ぶどう膜炎
一般・全身障害および投与部位の状態
疲労、発熱
臨床検査
血中クレアチニン増加、血中甲状腺刺激ホルモン増加
血中甲状腺刺激ホルモン減少
日本人の進行固形癌患者に、本剤350mgを3週間間隔で静脈内投与したときの初回投与後の血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった1) 。
例数
Ctrough(mg/L)
Cmax(mg/L)
AUC3w(mg・day/L)
6
41.0±6.91
7
157±21.9
1345±99.7
平均値±標準偏差
化学療法歴のある進行又は再発の子宮頸癌患者295例(日本人患者28例を含む)に、本剤350mgを3週間間隔で静脈内投与したときの血清中濃度は下表のとおりであった(1サイクル:6週間)2) 。
初回投与後(サイクル1、1日目)
定常状態(サイクル4、1日目)
284
134±58.7
113
65.6±30.0
112
186±60.8
化学療法歴注3) のある進行又は再発の子宮頸癌患者注4) 608例(日本人患者56例を含む)を対象に、本剤350mg 3週間間隔投与の有効性及び安全性を、治験担当医師が選択した化学療法注5) (ペメトレキセドナトリウム水和物、ノギテカン塩酸塩、イリノテカン塩酸塩水和物、ゲムシタビン塩酸塩、ビノレルビン酒石酸塩)と比較することを目的とした無作為化非盲検比較試験が実施された。主要評価項目である全生存期間(OS)は、化学療法群と比較して本剤群で統計学的に有意な延長を示した。本剤が投与された300例(日本人29例を含む)中、170例(56.7%)に副作用が認められた。主な副作用(5%以上)は、疲労32例(10.7%)、悪心28例(9.3%)、無力症、貧血及び食欲減退各22例(7.3%)、下痢20例(6.7%)、甲状腺機能低下症18例(6.0%)、嘔吐及び関節痛各17例(5.7%)、そう痒症及び発疹各15例(5.0%)であった3) 。
本剤群(304例)
化学療法群(304例)
全生存期間注6)
イベント数(%)
184(60.5)
211(69.4)
中央値[月](95%信頼区間)
12.0(10.3, 13.5)
8.5(7.5, 9.6)
ハザード比注7)(95%信頼区間)
0.685(0.560, 0.838)
p値注8)
0.00011
セミプリマブは、ヒトPD-1に対する抗体であり、PD-1とそのリガンド(PD-L1及びPD-L2)との結合を阻害することにより、がん抗原特異的なT細胞の増殖、活性化及び腫瘍細胞に対する細胞傷害活性を亢進し、腫瘍増殖を抑制すると考えられる4) 。
セミプリマブ(遺伝子組換え)(Cemiplimab(Genetical Recombination))
約147,000
セミプリマブは、遺伝子組換え抗ヒトPD-1モノクローナル抗体で、ヒトIgG4に由来し、H鎖の225番目のアミノ酸残基がProに置換されている。セミプリマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。セミプリマブは、444個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ4鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約147,000)である。
1バイアル(7mL)
1) 社内資料:国内第I相試験(R2810-ONC-1622試験)[2022年12月23日承認、CTD2.7.2.2]
2) 社内資料:国際共同第III相試験(R2810-ONC-1676試験)[2022年12月23日承認、CTD2.7.2.2]
3) 社内資料:国際共同第III相試験(R2810-ONC-1676試験)[2022年12月23日承認、CTD2.7.3.2, CTD2.7.4.2]
4) 社内資料:非臨床薬効薬理試験[2022年12月23日承認、CTD2.6.2.1]
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