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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
後天性視床下部性肥満
通常、成人及び4歳以上の小児には、1日1回、セトメラノチドとして0.5mgから皮下投与を開始する。1週間毎に年齢及び体重に応じて0.5mg又は1.0mgずつ、以下に示す年齢及び体重に応じた1回用量まで漸増する。なお、患者の状態に応じて、以下に示す年齢及び体重に応じた1回用量を超えない範囲で適宜増減する。
年齢
体重
1回用量
6歳未満
20kg未満
1.5mg
20kg以上25kg未満
2.0mg
25kg以上30kg未満
2.5mg
30kg以上
3.0mg
6歳以上
1回用量(mg)[液量(mL)]
1週目
2週目
3週目
4週目
5週目以降
0.5[0.05]
1.0[0.1]
1.5[0.15]
2.0[0.2]
2.5[0.25]
3.0[0.3]
1週~2週目
3週目以降
3週~4週目
0.25[0.025]
5週目
6週目
7週目以降
20kg以上30kg未満
30kg以上40kg未満
40kg以上
本剤投与中は、血清ナトリウム値、体重、水分摂取量等を注意深く観察すること。必要に応じてバソプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)に対する治療薬の用量調節を行うこと。本剤による体重低下作用及び胃腸障害による水分摂取量の低下により、血中電解質が変動し、バソプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)の症状が悪化するおそれがある。
本剤投与中は、急性副腎皮質機能不全に関連する症状・徴候の発現に注意し、急性副腎皮質機能不全が疑われる場合には、本剤の減量又は休薬を考慮するとともに、適切な糖質コルチコイド製剤による治療を行うこと。本剤投与による胃腸障害により、糖質コルチコイド製剤の経口投与が困難となる可能性があるため、必要に応じて非経口投与等の適切な対応を検討すること。
腎機能の程度及び年齢に応じて本剤の投与量を調節すること。本剤の曝露量が上昇するおそれがある。また、6歳未満の患者に対しては、本剤投与の適否を慎重に検討すること。,
投与しないことが望ましい。本剤の曝露量が著しく上昇するおそれがある。また、末期腎不全患者を対象とした有効性及び安全性を評価する臨床試験は実施していない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ウサギでは、本剤の臨床用量における曝露量の0.76倍以上に相当する曝露量で母動物の摂餌量及び体重低値に伴う吸収胚数及び着床後胚損失率の高値、生存胎児数の低値、並びに胎児体重低値が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で乳汁移行が認められている。
4歳未満の小児患者を対象とした有効性及び安全性を評価した臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
メラノコルチン4型受容体(MC4R)活性化作用に基づく持続勃起症があらわれることがある。
10%以上
1~10%未満
0.1~1%未満
皮膚および皮下組織障害
色素過剰症注1
そう痒症発疹皮膚乾燥皮膚病変脱毛症
紅斑皮膚線条多汗症後天性リポジストロフィー蕁麻疹皮膚剥脱毛髪変色爪変色黒色表皮腫
一般・全身障害および投与部位の状態
注射部位反応注1疲労
無力症疼痛
温度変化不耐症悪寒
胃腸障害
悪心嘔吐
下痢腹痛口内乾燥消化不良便秘胃食道逆流性疾患鼓腸
腹部膨満腹部不快感流涎過多
肝胆道系障害
アラニンアミノトランスフェラーゼ増加
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加血中ビリルビン増加γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加肝酵素上昇血中アルカリホスファターゼ増加
神経系障害
頭痛
浮動性めまい
傾眠片頭痛嗅覚錯誤味覚不全
生殖系および乳房障害
自発陰茎勃起注2勃起増強注2
外陰腟不快感注3
女性の性的興奮障害注3生殖器痛性器不快感女性生殖器障害注3性器知覚過敏月経困難症注3
精神障害
うつ病不眠症性的興奮障害リビドー亢進
睡眠障害悪夢リビドー減退
良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む)
メラノサイト性母斑
異形成母斑
血液およびリンパ系障害
好酸球増加症
筋骨格系および結合組織障害
関節痛背部痛筋肉痛
筋骨格痛筋痙縮四肢痛血中クレアチンホスホキナーゼ増加
呼吸器、胸郭および縦隔障害
あくび鼻漏咳嗽
眼障害
強膜変色
血管障害
ほてり
耳および迷路障害
回転性めまい
代謝および栄養障害
食欲障害口渇
患者又はその保護者に以下の内容を指導すること。
肥満を有する健康成人に本剤2.0mgを1日1回1週間皮下投与し、その後本剤3.0mgを1日1回11週間皮下投与したときの投与1日目及び投与12週目におけるセトメラノチドの薬物動態パラメータは以下のとおりであった。投与12週目におけるセトメラノチドの蓄積比はCmaxが1.29、AUC0-24hが1.31であった(外国人データ)1)。
用量(mg)
例数
評価時点
Cmax(ng/mL)
AUC0-24h(ng・h/mL)
tmax(h)
t1/2(h)
2.0
6
1日目
19.7±2.80
253±35.4
8.5[6.0, 10.0]
6.18±0.61
3.0
12週目
37.9±5.31
495±83.3
8.0[3.0, 9.0]
7.11±1.00
平均値±標準偏差、tmaxは中央値[範囲]
健康成人、後天性視床下部性肥満患者等513例から得られた血漿中セトメラノチド濃度に基づく母集団薬物動態解析の結果、18歳以上及び6歳以上18歳未満の後天性視床下部性肥満患者に本剤3.0mgを1日1回反復投与したときの定常状態におけるセトメラノチドの薬物動態パラメータは以下のとおり推定された2)。
18歳以上
42
39.5(20.6)
530(29.9)
6歳以上18歳未満
57
52.9(36.2)
653(38.0)
幾何平均値(幾何変動係数%)
母集団薬物動態解析に基づくシミュレーションにより、6歳未満の後天性視床下部性肥満患者の用法・用量における体重区分別の1回用量を1日1回反復皮下投与したときの定常状態におけるセトメラノチドの薬物動態パラメータは以下のとおり推定された3)。
1回用量(mg)
15kg以上20kg未満
1.5
2000
69.7[47.2, 103]
942[584, 1550]
79.2[53.4, 115]
1040[637, 1680]
2.5
89.9[59.8, 131]
1120[713, 1820]
30kg以上56.5kg未満
87.0[56.6, 132]
970[576, 1620]
中央値[5パーセンタイル値, 95パーセンタイル値]
セトメラノチドのヒト血漿タンパク結合率は79.1%であった(in vitro)。母集団薬物動態解析の結果、セトメラノチドの見かけの分布容積(平均値)は73.9Lと推定された4),5)。
セトメラノチドは、ヒトの肝ミクロソーム、肝細胞及び腎ミクロソームにより代謝を受けなかった(in vitro)6)。
本剤3.0mgを1日1回皮下投与したとき、本剤投与量に対するセトメラノチド未変化体の投与24時間後までの累積尿中排泄率は39.1%であった(外国人データ)7)。
腎機能障害の程度の異なる治験参加者(eGFRによる分類)に本剤2.0mgを単回皮下投与したときのセトメラノチドの薬物動態を、腎機能が正常な治験参加者(eGFR 90mL/min/1.73m2以上)と比較検討した結果は以下のとおりであった(外国人データ)8)。,
腎機能
AUClast(ng・h/mL)
幾何平均値の比[90%信頼区間]
軽度/正常(軽度:eGFR 60~89mL/min/1.73m2)
1.04[0.83, 1.30]
1.15[0.96, 1.37]
中等度/正常(中等度:eGFR 30~59mL/min/1.73m2)
0.97[0.78, 1.20]
1.35[1.13, 1.61]
高度/正常(高度:eGFR 15~29mL/min/1.73m2)
1.13[0.91, 1.41]
1.86[1.55, 2.23]
参加者数:正常(7例)、軽度(8例)、中等度(9例)、高度(8例)
4歳以上の後天性視床下部性肥満患者注4142例(日本人12例)を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験において、本剤(94例、うち日本人8例)又はプラセボ(48例、うち日本人4例)を1日1回、最長60週間皮下投与した。本剤の開始用量は0.5mgとされ、最長8週間の用量漸増期において年齢及び体重に応じて1.5~3.0mgを上限として忍容性に応じて漸増し、その後52週間(治療期)投与した。注4 肥満に関する組入れ基準は、スクリーニング時のBMIが30kg/m2以上(18歳以上)又は年齢及び性別に基づく95パーセンタイル以上(18歳未満)最初に登録された120例が治療期(52週間)の投与を完了又は治験薬投与開始後に試験を中止した時点でデータベースを固定し、当該120例(日本人0例)で構成されるPivotal Cohortを対象として有効性に関する主要解析を実施した。主要評価項目であるPivotal Cohortにおけるベースラインから治療期52週時までのBMI変化率の結果は以下のとおりであり、プラセボに対する本剤の優越性が示された9)。
プラセボ群(39例)
本剤群(81例)
ベースラインのBMI(kg/m2)
36.8±9.3(39)
35.7±9.2(81)
治療期52週時のBMI(kg/m2)
38.0±10.1(37)
28.6±7.4(73)
ベースラインから治療期52週時までのBMI変化率(%)a)
3.3[-0.6, 7.2]
-16.5[-19.3, -13.8]
プラセボ群との群間差(%)a) b)
-19.8[-24.6, -15.1]
平均値±標準偏差(評価例数)、変化率は最小二乗平均値[95%信頼区間]、群間差は最小二乗平均値の差[95%信頼区間]a)治療期52週時の欠測値を多重代入法で補完した100組のデータセットに対して、投与群、年齢(12歳未満、12歳以上18歳未満、18歳以上)を説明変数とした共分散分析モデルを適用し、Rubin’s ruleを用いて算出されたb)p<0.0001、有意水準両側5%
また、試験に組み入れられた全治験参加者142例(日本人12例を含む)で構成されるAll Patient Cohortにおけるベースラインから治療期52週時までのBMI変化率は以下のとおりであった9)。
プラセボ群(48例)
本剤群(94例)
36.4±8.8(48)
36.0±9.2(94)
37.2±9.5(46)
29.0±7.5(85)
2.4[0.6, 4.3]
-16.4[-19.3, -13.4]
プラセボ群との群間差(%)a)
-18.8[-22.3, -15.3]
平均値±標準偏差(評価例数)、変化率は最小二乗平均値[95%信頼区間]、群間差は最小二乗平均値の差[95%信頼区間]a)治療期52週時の欠測値を多重代入法で補完した100組のデータセットに対して、投与群、年齢(12歳未満、12歳以上18歳未満、18歳以上)、日本人/非日本人を説明変数とした共分散分析モデルを適用し、Rubin’s ruleを用いて算出された
すべての治験参加者における副作用の発現割合は、本剤群で88.3%(83/94例)、プラセボ群で68.8%(33/48例)であった。本剤群の主な副作用は皮膚色素過剰54.3%(51/94例)、悪心50.0%(47/94例)、嘔吐29.8%(28/94例)、注射部位反応23.4%(22/94例)、頭痛18.1%(17/94例)、注射部位紅斑17.0%(16/94例)、注射部位そう痒感16.0%(15/94例)、メラノサイト性母斑13.8%(13/94例)、下痢12.8%(12/94例)、食欲減退、注射部位疼痛各11.7%(11/94例)であった10)。
後天性視床下部性肥満では、視床下部の形態学的損傷によりメラノコルチン4型受容体(MC4R)経路のシグナル伝達が障害され、その結果、過食やエネルギー消費量の低下が生じ、急激な体重増加が引き起こされる。本剤はMC4Rのアゴニストであり、MC4Rを活性化させることにより、食欲の抑制やエネルギー消費量の亢進を引き起こし、後天性視床下部性肥満に対して体重減少作用を示すと考えられる11),12)。
セトメラノチド酢酸塩(Setmelanotide Acetate)(JAN)
N 2 -Acetyl-L-arginyl-L-cysteinyl-D-alanyl-L-histidyl-D-phenylalanyl-L-arginyl-L-tryptophyl-L-cysteinamide, cyclic (2→8)-disulfide acetate
C49H68N18O9S2・xCH3COOH
1117.32(無水物、遊離塩基として)
白色~灰白色の粉末である。
遮光のため、外箱に入れて保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1mL[1バイアル]
1) 社内資料:RM-493-026試験(2026年8月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.1.2.6)
2) 社内資料:後天性視床下部性肥満患者の年齢別薬物動態解析
3) 社内資料:6歳未満後天性視床下部性肥満患者の体重別薬物動態解析
4) 社内資料:ヒト、ラット、マウス及びサル血漿タンパク結合試験(2026年8月24日承認、CTD 2.6.4.4.1.2)
5) 社内資料:母集団PKモデルの改訂5(2026年8月24日承認、CTD 2.7.2.3.3.6)
6) 社内資料:薬物動態試験-代謝(2026年8月24日承認、CTD 2.4.3.4)
7) IMCIVREE添付文書
8) 社内資料:RM-493-029試験(2026年8月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.1.1)
9) 社内資料:RM-493-040試験(2026年8月24日承認、CTD 2.7.6.11.2)
10) 社内資料:RM-493-040試験(2026年8月24日承認、CTD 2.7.4.2.2)
11) Hansen HH, et al. : Mol Metab. 2021; 47: 101171.
12) Kumar KG, et al. : Peptides. 2009; 30(10): 1892-900.
リズムファーマ株式会社
〒100-0004東京都千代田区大手町1-9-2大手町フィナンシャルシティグランキューブ3階
コールセンター メディカルインフォメーションフリーダイヤル:0120-556-001
*本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2027年10月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。
東京都千代田区大手町1-9-2大手町フィナンシャルシティグランキューブ3階
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